UHF帯を使って通信するICタグ(RFID)の制度が変更され、利用する企業に使いやすいものになった。具体的な変更内容は、(1)ICタグに割り当てられた周波数帯である950M-956MHzが950M-958MHzに拡張されたこと、(2)どの場所でも読み書きができ、読み取り距離の長い「中出力型」のICタグ・システムの利用が可能になったことである。2010年5月24日に総務省が出した二つの省令改正「無線設備規則の一部を改正する省令(平成22年総務省令第63号)」「電波法施行規則の一部を改正する省令(平成22年総務省令第62号)」によって実現した。 割り当てられる周波数帯が増えることは、読み取り装置であるリーダー/ライターとICタグ間の通信チャンネルが多く確保できることになる。チャンネルが多ければ大量のICタグを一括で読み取る際にも、通信に使うチャンネルが競合する確率が低くなり、読み取り開始から終