三陸鉄道が部分運行 宮古―田老 買い出し客ら乗車 宮古市内で一部開通した三陸鉄道の乗客 三陸鉄道北リアス線(宮古―久慈)が20日、宮古―田老間(約12.8キロ)での部分運行を始めた。当面は「復興支援列車」として1日3往復、無料で運行する。正午に宮古を出発した一番列車には約30人が乗り込んだ。 列車は線路上の安全を確認しながらゆっくりと進み、通常20分間の区間を40分かけて田老駅に到着した。田老の避難所にいる知人に物資を届ける人や、宮古市中心部で買い出しを済ませた人などが乗車した。 帰りの田老発宮古行きにも約30人が乗った。宮古市の自営業藤田寛さん(58)は「ラジオと靴下、懐中電灯を田老一小にいる親類に届けた。ガソリンが手に入らず、車を使えないので鉄道の復旧はありがたい」と話した。 三陸鉄道北リアス線は久慈―陸中野田間(11.1キロ)も16日から運行している。