いまや若者だけでなく、日常の対話・交流手段として幅広い世代に使われている無料通信アプリ「LINE(ライン)」。手軽さや会話の記録が残る便利さなどがうけ、プライベートだけでなく仕事に利用されることもあるが、ユーザーの「友だち」になりすまして携帯電話番号や認証番号を聞き出し、コンビニなどで売られているプリペイドカードの購入を指示するなどの被害も報告されている。「あるとは聞いていたけど、まさか自分が」。今月、被害に遭った女性は、今も恐怖と後悔の念にさいなまれている。 「今忙しい?」が序章に 「ばかですよね…。しょんぼりです」。京都市でお好み焼き店を営む女性(47)が自嘲気味に語った。もう何年も前から日常的にLINEを使っており、友だちは368人にのぼる。 7月19日午後3時43分、友だちの1人からメッセージが入った。 「今忙しい?」。相手は大学時代のアルバイト仲間。横浜市在住で今は年1回会うかど