シネマチックなライフスタイルのヒントを様々な視点から紹介するコラム「Cinema for Life」。 2004年のアカデミー賞で、作品賞/監督賞/主演男優賞/オリジナル脚本賞の主要4部門にノミネートされ、アカデミー賞脚本賞を受賞するなど映画として高い評価を受ける一方、公開当時ファッション性の高さにも注目を浴びた『ロスト・イン・トランスレーション』。 本作をファッションの切り口でイベントクリエイターの菅原敬太氏に語って頂きます。 『ロスト・イン・トランスレーション』と聞いて、ファッション性の高い映画であると答える人は少なくないと思います。 しかしながらビル・マーレイ演じるハリウッドスター「ボブ・ハリス」は、劇中で赤い迷彩Tシャツを着用し「中年の危機って感じ」と言われるなどファッションをからかわれています。 一方で、スカーレット・ヨハンソン演じる若い人妻「シャーロット」も特別感のないシャツや