ガザ地区のハン・ユニス市に唯一残ったパン屋に詰めかける人々 Photo: Abed Rahim Khatib / picture alliance via Getty Images ガザでの戦争が明日にでも終結し、ガザが、2023年10月7日のハマスによるイスラエル攻撃以前の体制に戻るとすれば、ボロボロになった経済が戦前の不安定なレベルに回復するまでにさえ350年かかるかもしれない──気が遠くなるような年数が、国連貿易開発会議(UNCTAD)が10月21日に発表した報告には含まれていた。 英紙「ガーディアン」によれば、戦争による経済的な損失をめぐるこの報告では、戦前からすでに脆弱だったガザの経済活動が「立ち往生」していることが指摘されている。 同紙はその報告にある、衝撃的な数字も紹介している。建設業の生産高は戦前レベルから96%減、農業は93%減、製造業は92%減、サービス業は76%減。一