ホーム コラム 【社説】半導体材料 不都合な現実も直視を - 化学工業日報 日本政府が韓国に対し半導体関連素材(フッ化水素、レジスト、フッ化ポリイミド)3品目の輸出管理を厳格化して2年4カ月が過ぎた。この間、サプライチェーン寸断の危機感が深まった韓国では、半導体関連の素材・装置の国産化が進められてきた。 韓国の産業通商資源部が7月に「素材・部材・装置競争力強化の2年間の成果」を公表している。フッ化水素は対日輸入額が6分の1程度に減少、フッ化ポリイミドは輸入が事実上ゼロとなり、素材・部材・装置全般でも対日依存度が15・9%と、0・9ポイント低下したとの成果を並べた。 韓国貿易協会によると、最先端の半導体製造に使うEUV(極紫外線)レジストの、21年1~5月の輸入額全体に占める日本の比率は19年同期比6・7ポイント減の85・2%となったが、ベルギーからの輸出比率が9・4ポイント上昇(9・8%)