在日クルド人の高校生の成長を描いた映画『マイスモールランド』が5月6日(金)、全国で公開された。監督を務めた川和田恵真は、是枝裕和監督や西川美和監督らが所属する映像制作者集団の「分福」に所属する気鋭の新人監督で、今回が初の商業映画デビュー作となる。 本作は、約2,000人のクルド人が住む埼玉県川口市を舞台に、日本に逃れてきた難民たちが直面する現実をありありと映し出した作品だ。フィクションだが取材期間は2年近くにおよび、難民申請が認められず、入管施設に収容されたクルド人当事者との面会も重ねたという。 本作を制作するにあたり、川和田は日本の難民問題にどう向き合ってきたのか。 川和田恵真(かわわだ えま)監督 1991年10月15日生まれ、千葉県出身。イギリス人の父親と日本人の母親を持つ。早稲田大学在学中に制作した映画『circle』が、東京学生映画祭で準グランプリを受賞。2014年に「分福」に