加西市と小野市の間を運行している第三セクター「北条鉄道」(社長・中川暢三加西市長)が駅名の命名権(ネーミングライツ)を販売することを決め、購入希望者の募集を始めた。北条鉄道は08年度決算で約1500万円の赤字を計上しており、「経営改善に向けて少しでも収入を確保したい」としている。 全8駅のうち、小野側の終点でJR西日本が所有している「粟生駅」を除く7駅の命名権を売り出す。利用客数などに応じて各駅に最低価格(年間30~100万円)が設定されており、加西側の終点「北条町駅」が最高価格となっている。 北条鉄道は旧国鉄などの時代も含めると約100年の歴史を誇る。このため、命名の際には現在の駅名の前に企業名などを結合させる形にし、長年親しまれた駅名が消えないよう配慮する。 購入希望者は加西市のホームページで入手できる申込書などに記入し、市経営戦略室(0790・42・8700)に郵送などで提出する。締