ほぼ完成した阪急今津線の今津方面行き高架ホーム。手前は従来の線路とホーム=阪急西宮北口駅 兵庫県西宮市の阪急西宮北口駅で、南へ向かう今津線(通称・今津南線)のホームが12月5日の始発から高架化される。工事前には、「26年ぶりに“あの時代”が戻ってくるのでは」との期待を抱いた鉄道ファンも少なくなかったのだが――。 西宮北口駅は、東西南北に線路が延びる交通の要衝。今津線は今津―宝塚間を南北に結び、1926年に全線開通した。その当時は、東西を走る神戸線と線路が平面で交差しており、その様相は全国でも珍しく、「ダイヤモンドクロス」と呼ばれてファンから親しまれていた。 しかし、後に神戸線のホームが延長されることになり、84年、今津線は、「今津南線」と「今津北線」とに南北に分断された。以降、今津―宝塚間は直通列車がなくなり、西宮北口で乗り換えが必要になった。 この当時は、今津線をいずれ3階の