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「校正」を含む日記 RSS

はてなキーワード: 校正とは

2024-12-16

カスタムGPT実用

ChatGPTにはカスタムGPTという、前提条件を与えられた状態チャットを始められる機能がある。

それを使って自分カスタムGPTを作り、いくつかはずっと使っている。

翻訳GPT

与えられたプロンプトを日本語翻訳するGPT

日本語が与えられた場合英語翻訳する。

翻訳複数バージョンを出力させ、良いもの選択できるようにしている。

プロンプトの最初に「?? 」をつけることで、翻訳ではなく普通に応答させることも可能

校正GPT

与えられたプロンプトの文法などを校正するGPT

プロンプトの文章としての完成度をパーセンテージで出力し、どの程度間違っているかを把握できる。

翻訳と同様に複数バージョン校正を出力し、それぞれから知見を得られるようにする。

これも「?? 」に対応

ファクトチェック補助GPT

与えられたニュース等の記事について、それが信用できるか評価するGPT

怪しいと思われる内容を抜き出す事が主目的で、これ自体ファクトチェックしてくれる訳ではない。

不明と判定された記事について、その出典先の情報を与えると元記事が再評価される。

評価は別途定義したルールに沿って行われる。(このルールが大切で、ChatGPTにそれを任せると記事の著者やその引用先を信用しすぎてしまう。)

ブラウザリーダーモード記事単純化したものコピー入力することが多い。

理解度チェックGPT

プロンプトとして与えた記事理解度向上を目的としたGPT

記事についての概要と、その理解確認する為の複数の設問を出力する。

長くて読むのが面倒な記事はまずこれで全体を掴んでから読み始める事もある。

2024-11-23

Claudeに切り替えて完全に失敗した

検閲がひどすぎる。

いやもう無茶苦茶だよ。

例えばこういうプロンプトを入れると、

以下を翻訳して。

That’s sad how Israel has ruined the credibility of Jewish people.​​​​​​​​​​​​​​​​

こう返ってくる。

申し訳ありません。翻訳のお手伝いはさせていただきますが、特定グループに対する有害な内容の翻訳は控えさせていただきたいと思います。別の内容の翻訳や、お考えを別の形で表現するお手伝いをさせていただければと思います。別のメッセージを試してみませんか?

ChatGPTは問題なく翻訳できる。

またChatGPTは翻訳ではなく校正してと言った場合も、利用規約違反可能性という警告は出るが、校正自体ちゃんとやってくれる。

 

Claudeに本格的に移行したけど、これじゃ使い物にならないよ。

ChatGPT に戻るわ。

2024-11-14

textareaのDOM自動文章校正するLLMが組み込まれて、人々から文章推敲能力が奪われる時代

2024-11-11

anond:20241111000238

いちいち引用し炊いたのを消したら収まった

てか校正したくなかったのにチクショー

2024-11-07

ChatGPTは法律にも詳しい

GPTの性能が著しく向上している。最近では希望する類似裁判判例検索させると、瞬時に何件も調べあげて、どこが類似しているかを瞬時に提示してくる。結果をまとめて、反論資料作成しろと命じればそれも瞬時に作成する。誤字脱字もない、校正自分でやってしまう。もしかして、これに音声認識リアルタイム反論を出来るようにすればAI弁護士爆誕するんじゃないか

2024-11-02

みんなChat GPTに何をきいてるの?

有料プランに入っているけどプログラミングするわけでもないので活用できてない。

これを丁寧に文章にしてとか、これを言い換えてとか文章校正てきなことだけ。

みんなどんな風に使ってるんだろ、おしえてほしい!

みんなChat GPTに何をきいてるの?

有料プランに入っているけどプログラミングするわけでもないので活用できてない。

これを丁寧に文章にしてとか、これを言い換えてとか文章校正てきなことだけ。

みんなどんな風に使ってるんだろ、おしえてほしい!

2024-10-31

紙の本なんて不要

出版業界を見るに、紙の本の存在が全ての疲弊の原因になっていると思う。

増田書籍印刷仕事としている。

全国配本をするために、出版から仕事を受けて取次に納入するのだが、発売日に間に合わせるために最初から納入の日付が決まっている。

そのためにそこに合わせるように印刷の準備を進めるのだが、出版社は色がどう、紙がどうとスケジュール通りに進むことはほとんどない。

結局下請けから生産現場に皺寄せがきてもどうでもいいのだ。

そのくせマーケティングだなんだと金額の値下げまでさせてくるわけで、当然これでは成り立たない。

結局、書店が無くなっており大体の本は電子書籍として読むことができる。

紙の本が残っている理由なんて、所詮は手触りが〜、読んだ気になる〜、とかその程度の理由しかない。

その中で装丁、色にこだわる理由はどこにあるのか?

そんなもの自己満足にすぎず、デザイナー存在価値を空虚に膨らませているだけにすぎない。

書籍本質はその中身にあるわけで、中身のために外側にこだわって結果として全てが疲弊することは全く意味がない。

それであれば紙の本など出さないで電子配信のみ、書店に並ぶ本もデザイン校正なしで用紙すら画一にしてしまえばいい。

どうしてもこの紙で読みたいという読者がいれば、指定の紙で印刷して販売すればいいだけで、全国配本などする必要がない。

とっとと紙の本など廃れてしまう方が、日本全体でみれば間違いなく効果が高いに決まっている。

紙の本なんて不要

出版業界を見るに、紙の本の存在が全ての疲弊の原因になっていると思う。

増田書籍印刷仕事としている。

全国配本をするために、出版から仕事を受けて取次に納入するのだが、発売日に間に合わせるために最初から納入の日付が決まっている。

そのためにそこに合わせるように印刷の準備を進めるのだが、出版社は色がどう、紙がどうとスケジュール通りに進むことはほとんどない。

結局下請けから生産現場に皺寄せがきてもどうでもいいのだ。

そのくせマーケティングだなんだと金額の値下げまでさせてくるわけで、当然これでは成り立たない。

結局、書店が無くなっており大体の本は電子書籍として読むことができる。

紙の本が残っている理由なんて、所詮は手触りが〜、読んだ気になる〜、とかその程度の理由しかない。

その中で装丁、色にこだわる理由はどこにあるのか?

そんなもの自己満足にすぎず、デザイナー存在価値を空虚に膨らませているだけにすぎない。

書籍本質はその中身にあるわけで、中身のために外側にこだわって結果として全てが疲弊することは全く意味がない。

それであれば紙の本など出さないで電子配信のみ、書店に並ぶ本もデザイン校正なしで用紙すら画一にしてしまえばいい。

どうしてもこの紙で読みたいという読者がいれば、指定の紙で印刷して販売すればいいだけで、全国配本などする必要がない。

とっとと紙の本など廃れてしまう方が、日本全体でみれば間違いなく効果が高いに決まっている。

追記

やっぱり電子書籍でいいって人は多いな。

これからも今の再販売価格維持制度破壊と紙の本を無くしていく運動は続けるやで

2024-10-30

この3年で世界が変わってしまった。

2021年と今ではIT界隈もおどろくべき進化がある。

当時だと「ほなら、レビュー依頼してくれな」(1日3回は出てくるもはや挨拶用語

オンライン会議本来は 5秒で設定できる)は、自分で設定して丁寧に30分かけて依頼文を書くように!」

「あ、そこ記号がまちがってる ウェヘヘ」

「Teamsで机上レビューはやだなあ。ちゃんとしっかり時間をとってオンラン会議説明してくれないと」

みたいなかなりの猿っぷりが散見される時代だった。

まずAIのせいでレビューというもの意味をなくしつつある。コーディングもそうだしプロセスやら校正もそうかと。

鼻息の荒いゴリラが中身のないハラスメントパワーだけで生き残れない時代になってしまった。

この3年で世界が変わってしまった。

2024-10-28

TM NETWORK史上最も重要Get Wild 10

https://anond.hatelabo.jp/20241027185119 

ブコメに「そろそろ「史上最も重要なGetWild」と「史上最も重要Love Somebody」も知りたい。」とあったので書いた。

FANKS歴35年(中断が15年くらいあるけど)なので書けると思った。

ほぼDigitalian新規ギリギリDive Into Your Bodyはオンタイムで知ってる)なので、リリース当時のことはそこまで詳しくないが。

 

選考基準独断偏見ではあるが、いちおうTM NETWORK史上への影響力を加味して書く。

楽曲としては基本的Get Wild Song Mafiaに収録されている。

 

もちろん、元ネタこち

https://anond.hatelabo.jp/20241012181121

 

Get Wild (1987年

言わずと知れたオリジナルGet Wildブレイク前夜だったTM NETWORK読売テレビ諏訪道彦が依頼して作られた。ピアノの印象的なイントロシティハンターエンディングの留め絵とぴったりとあったからこそ、後々まで話題パロディにされてるのだろう。彼らの特徴であるシンセシーケンス(いわゆるピコピコ音)が少なかったり、コーラスがサビのみだったりと、実はTMにとってはけっこう異端な曲であるとはいえこの曲でオリコン初登場10位を獲得しており、彼らのブレイクきっかけになったし、その後、彼らが若者向けのタイアップソングを作るきっかけにもなった名曲。ちなみに何度でも書くがこの曲のギター窪田晴男(確定ではないが、本人も録音を聞いてたぶん自分な気がするとサンレコ誌で語ってるので、ほぼ確定だろう)であり、B'zの松本ではない。

Get Wild ("FANKS CRY-MAX" Version) (1987年

TM NETWORKの初武道館公演 FANKS CRY-MAXの1曲目に披露されたバージョン。当時(今でもだが)のTMライブでは大幅にアレンジすることが多く、今回も原曲雰囲気は残しつつアレンジがかなり多い。導入がピアノ(本当は原曲ピアノではない)ではなくシンセという時点でちがう。特にイントロで「ジャージャージャジャ」というフレーズを何度も使って、そこにいわゆるゲワイボイスのサンプリングがのっかる構造がすさまじくかっこいい。ゲワイボイスに価値があると気づいた小室の慧眼。ある意味、後のライブ演奏の原型がここで完成している。あと、今では考えられないがB'zの松本がサビでフォーメーションダンスを踊らされてるというおもしろ動画でもある。

GET WILD '89 (1989年

プロダクションアルバム(今でいうリミックスアルバムDRESSに収録されたPWLのピートハモンドリミックスしたバージョン。当時のPWLといえば飛ぶ鳥を落とす勢いの人気プロダクションであり、そこが日本人アーティストリミックスをしたのはなかなかの偉業である楽曲としてはあのピアノイントロがなくいきなりパーカッシブないかにもユーロビートイントロから入るのだが、興味深いのはここでもゲワイボイスのサンプリングが多用されていること。そして、シンセブラスを使ったメインのフレーズが新たに付け加えられているのだが、このイントロはのちのライブでも使われている。TMというか小室が後々ピート継続的コラボするきっかけとなった曲でもあり、小室ダンスミュージック理解させるきっかけになったバージョンでもある。ちなみにプロモ12インチ存在するのだが、ヤフオクで平気で3万くらいつくので買えたことがない。

Get Wild ("RHYTHM RED TMN TOUR" Version) (1990年

TMTMNに改名してハードロック路線唐突に始めた時のツアー RHYTHM REDツアーからライブ音源イントロが激しく古臭いアメリカンハードロックだが、まあこれ弾いてる葛城哲哉きもちいいだろうな。とはいえ、もともとがTM曲では割とロック度が高めなので全体のトーンはオリジナルバージョンに近いといえばそこそこ近い。イントロロッキーテーマフレーズが入るお遊びがあったり、どう聞いてもGet WildというよりもDon’t Let Me Cryみたいなイントロだったり、当時のTMが割とバンド志向が強かった時代の楽しさを求めている感じが出ている音源。実はライブ演奏としては割とファンの間では人気がある。珍しくライブでボイスサンプリングを使ってない演奏なのも特筆ポイント

Get Wild / DAVE RODGERS(1992年

ファンの間では嫌われているが、TM史というか小室史的に重要バージョンであるので。イタリアユーロビートプロデューサーDAVE RODGERSによるカバーイタリアのいわゆるハイエナジーサウンドカバーしてる。くそダサい。本当にダサい特に全編手加減なくシャウトしてるボーカルくそダサいとはいえ小室史的に重要なのはこの企画MAX松浦が持ち込んだことで、AVEX小室の親交が生まれ後のTKブームにつながってるわけで。そして、この出会いの中で生まれたのがいわゆる「消しゴム発言である

GET WILD '89 ("TMN final live LAST GROOVE" Version) (1994年

TMN期最後ライブとなった1994年東京ドームライブ演奏音源。はっきり言って音はよくないがこれの注目ポイント1989年CAROL TOUR FINAL CAMP FANKS!! '89以来の松本孝弘の参加。ギター葛城哲哉北島健二松本孝弘という日本ハードロックギタリストそろい踏みみたいなえらいことになってる。89と言ってるがイントロでFANKS CRYMAXみたいにしていたり、EXPO期に多用したボイスサンプリングをつかったりと長いイントロで盛大にお遊びをしている。初期TM NETWORK集大成のようなGet Wild

GET WILD DECADE RUN1999年

TM始動に合わせて作られた再録音バージョン宇都宮ボーカルをかなり低くしたり、歌詞をつけ足したりして色々やってるが正直、あまりよくない。第2期TMの迷走を象徴するようなバージョンTKブームCD販売が強かった時代なのもあって、Get Wild関連としての初動売り上げはこれが一番大きかったらしい。まあTKブームを振り返る意味重要バージョン

Get Wild 2015 (“30th FINALVersion) (2015年

第三期TM宇都宮の体調の問題もあり、1曲の時間を長めにする傾向にあった。そうした中でTKソロパートGet Wildをくっつけるパフォーマンスにするようになったことで、このGet Wild 2015はなんと30分近くの超ロングバージョンとなった。このバージョンでは導入部でSelf ControlDive Into Your Bodyのボイスサンプリングフレーズを次々に繰り出す形式にしながら、EDMっぽい展開のソロを続け最後にようやとGet Wildが始まるという展開。実はずっと裏テーマとして存在していたTMプログレッシブロック面を思い切り聞かせるバージョンしかし、これを現場で見た人たちは相当疲れたのでは(僕は行っていない)

Get Wild / B'z (2024年

TM NETWORK TRIBUTE ALBUM -40th CELEBRATION-収録。TMトリビュートアルバムが発売されると発表されたと同時に最も大きな話題となり、Twitterトレンドにもしっかりと入った「B’zのゲワイ」。まあトリビュートアルバムがあるなら参加してくれるといいなとFANKS全員が思っていたB'zの参加がかなっただけでも感涙ものだったのに、さらに曲がGet Wildなんて!! 蓋を開けてみたらトラック作りはネームドFANKSとして知名度の高い中田ヤスタカが行い、そこに松本ギター稲葉ボーカルが乗る形となった。聞いて笑ってしまったのは松本が前半はTMサポート時代まっちゃん)風にやりながら、途中から今のTAK MATSUMOTOになっていくところ。ほんと素晴らしい。

Get Wild Continual (2024年

ほんとはTributeの方が後のリリースだが、最後をやはりこの曲にしたかったので入れ替えさせてもらった。Netflixシティハンター実写化するにあたりGet Wildテーマとして起用されることになり、制作された新録バージョン。今までの大幅なアレンジバージョンではなく、原曲を活かしたアレンジにしているのが、ああTMもこういうのをやれるようになったのかと感心させられる。ちょうどTMの40周年イヤーと重なったこともあり、TM評価追い風にもなった。木根のアコースティックギターを大幅に取り入れてることもあり、木根は何もしていないという誤解を払しょくするバージョンでもあるw(もともとちゃんとバッキングはしているのだが)正直、近年のバージョンでは一番好きかもしれない。

 

ということで、書いてみました。

個人的にはGet WildTMの曲では好きな曲としては5位くらいでそこまで思い入れはないです。

追記

思ったよりもブクマが集まったので、若干文字校正をしたのと、ブコメGet Wildギター窪田晴男は確定ではないという指摘をいただいたので注釈を入れた。

ちなみにTM NETWORKで一番好きな曲は「永遠パスポート」です。

2024-10-18

anond:20241018011318

フェイクにしてももう少し校正しろという話だが、絵かけるならクラウドワークスなりで三文絵書けばイラストで食っていけるんだからそっち方面で進めたらいいんちゃう

2024-10-07

anond:20241007112055

フランス書院電子書籍レーベルからでてるエロ小説

俺が流し読みしただけで誤字が目に付くんだよな。

校正がないってレベルじゃなくて、作者も読み直ししてないんじゃないかって感じのでき。

ウェブ小説出版社が絡むときの流れが不思議

ウェブ小説オンリーではないラノベレーベルから書籍化されると話の内容もブラッシュアップされるが、ウェブ小説レーベルだと誤字修正すら行われずウェブ版のままの誤字が残っているものが大半という印象。ウェブ小説レーベルって校正もつけずにイラストだけ発注して出版してんのかな。

コミカライズさらに複雑。『チート付与』が有名だが、コミカライズ作画担当漫画家が話を変えたりするのがザラにある。漫画となると大手出版社が関わってくるので物語ブラッシュアップを気にするのだとは思うがどういう力が働いてそんなふうになるんだろう。アニメ化した『即死チート』では原作イラストではなくコミカライズを元にキャラクターデザインが作られていたりとコミカライズ発言力がかなり強そう。

2024-09-10

anond:20240910092535

生成AIで一発金儲けを企む話じゃなくて、翻訳とか文章校正とかプログラムだとかの普段仕事に既にバリバリ使ってるって話だぞ

2024-09-05

校正増田

アニメーター給料は上がるけど、小説家原稿料はあがらなくて……」「それは牌を増やすしかないでしょ」

は? 牌を増やす? パイの間違いじゃね?

2024-09-04

AIメール校正させてたら、書いた文面の語調が自分期待通りであることの検証が出来ていないまま送信してしまって、結果当たりが強くなってしまった

2024-08-23

死刑制度なんてとんでも刑罰は要らない。けど代わりに

利き手の親指と人差し指を奪う」くらいの罰を作って欲しい。

人の命を刈り取るなんて行き過ぎた刑罰は要らないけど、指を奪うくらいはしても良いと思う。

っていうか、なんで人の命を奪いとるなんてめちゃくちゃな罰があるのに部分的に奪う罰は全然ないんだ?

何年間飼い続けても校正しないやつはしないし、いくら罰金払わせてもなんとも思わん奴は思わん。

でも利き手の親指と人差し指がなくなれば、少なくとも手軽に文字を書くことも、武器を持つことも出来なくなる。

凶悪犯罪者に対する罰としては良い罰だと思うんだけどなあ…

2024-08-11

(長文愚痴失礼します)成長した「障害児」である私と、母

使い方もよくわかっていませんが、どこか匿名場所に吐き出したかったので失礼します。

読みにくい文章だと思います。ごめんなさい。

私は生まれた時から発達障害であったらしいです。

そんな私は障害言い訳に何もかも諦めて人に頼るのは嫌で、けれどどうしても苦手なことがある自分自己嫌悪を抱いて生きてきました。

そんな時、どんなに私が嫌がっても常にそばにいてくれたのが母でした。

ずっと母のことは苦手だった私ですが、今日明確にその理由自覚してしまい、心が折れそうになっている状況です。

いつからこんなに関係が歪んだのか、母は私の人生最初から歪んでいたのかはわからない。けれど、ひとりごととして書かせて頂きたくこの場所を選びました。最初に言いますが、ものすごく長いです。それに特に目的もない文章であり、私視点のもの見方が多分に入った不公平な記録であり、ただの私の愚痴しかない部分も大きいです。勢いだけで書き殴り、文章校正もろくに行っていない駄文ですが、お目汚し失礼いたします。

現在、私は18歳。生まれた時からアスペルガーADHDであり、小学校の時に診断された(伝えられたのは中学の時)と聞いています中学の途中からいじめ不登校(別室登校をする日も多かったですが)となり、通信高校に進学。今の法律だと成人と扱われる年齢で、あと1ヶ月もしないうちに19となります本来大学生社会人になっている年齢なのですが、去年のいざこざが主で課題どころじゃなくなり、留年となってしまいました。現在高校生活4年目を過ごしています

また、普通ことなのかもしれませんが自立を目指しており、まず誰かに金銭的に頼らず、家事も全て一人でして、完全に自分だけで日常を完結させることを目指しています。不出来で未熟である故に、バイト面接でずっと落とされているのですが……

母は50代。私が生まれから範囲だけで肩書は何度も変わったが、今は看護学校の生徒兼、土日勤務の老人介護施設職員として生活しています

他、いわゆる面白い人で、いわゆる気弱という単語想像する押しの弱い性格ではないけどどこか気力が弱いと感じる父と、高校生かつ彼氏もいて青春謳歌している妹の4人が私の家族でした。父は今現在単身赴任中ですが。

現在の家は端的に言って地獄。使った後のものを捨てられず、ゴミを撒き散らして片付けもしない私と。それに怒る母。料理した後の食器を洗わない私と、それに怒る母。調味料は出しっぱなしの私と、怒る母。部屋に籠る私と、怒る母。

正直片付けは明確に私が悪いです。昔から苦手なのに矯正しきれなかったし、最近は何をするのも面倒で悪化しているほどですから

ですが、私視点言い訳しかならないのは重々承知ですが、料理関連は私としても文句があり、私はたとえば肉を焼いたフライパンも、それを乗せた皿も、食べるのに使った箸も一度に洗いたいのですが、母は私が食事をしている間フライパン放置されるのが我慢ならない様で、リビング中に響き渡る小言を言いながら勝手食器を洗ってくれます。そうしては

「なんで私に食器洗いをさせるんだ、私は召使か」

と怒るのです。単に私が先に洗えばいいのはわかっているのですが、後述するトラウマもあり食事はできるだけ早く済ませたいのと、そもそもどうしても母と顔を合わせて、大小さまざまなトラブルが発生するリビングに私は長く居るのが嫌ですから。母もいちいち怒っていては疲れるでしょう、というのは言い訳しかなりませんが。

洗い物の量にも怒るため、例えば結構火に気を使う必要がある料理で2回バターを使うタイミングがある場合、2回目のバターを皿に取り分けるとまた皿が増えるのでバターのケースを10分程度出しっぱなしにしていると

「腐るでしょう」

と怒ってきます調味料トラブルもこのせいです。

先述しましたが、こんな状態リビングにいては私も疲れてしまます我慢できれば良いのでしょうが毎日こんな環境に晒されていては精神が壊れてしまますから我慢もできなくなっていきます。なので部屋にこもって過ごすことにしたら、

「なんで歩み寄ろうとしてくれないのか」

と部屋の外から叫び出す始末(部屋の戸は勝手に開けるなときつく言ったためもう開けてこないようになりました)。

あと私が母を嫌いな理由に、会話を露骨誘導してくることがあります

たとえばラーメン屋に一緒に行った時。

「席どこにしようか、お座敷は嫌だよね?」

別に嫌じゃないから早よ食べたい」

「でもママは嫌だよ?」

これはほとんど本来の会話そのままで最初から嫌だと決めつけて聞いてくるのがまず少し私は不愉快で。だから今までははいはいと従ってきましたが、自立のために意見を言えることも大事であると多方面から言い聞かされているため反論すると母の意見誘導しようとするのです。最初から母が嫌なだけだと言って欲しい。あと、もう法律上成人となったほどの私にいまだに一人称ママ」なのが気持ち悪いと思ってしまうのは単に私の心が狭いだけなのでしょうか。

その後テイクアウトがあると知り、メニューを開いて会話した時も

テイクアウトどれがいい?」

餃子、妹が食べてるのみて美味しそうだった」

「あれは冷凍食品だよ」

「知ってる、関係ない、餃子がいい」

「あっこれも美味しそうだよ」

餃子にするって言ってるじゃん!!私は餃子って言ってるの!!もう変える気もないんだって!!!

「なんでそんな畳み掛けるように言うの?壁を感じる」
と。私は数日前から妹と母がいる状況で「この餃子はどこで売ってる?」などと聞いたり、とにかくずっと前から餃子が食べたくて、食べれる機会があったら餃子と決めていたのです。なのに3度4度聞き返す。遠回しに餃子却下しようとしていると思うのは私の捉え方がひねくれているのでしょうか。

こんな中でも私は定期的にリビングにいく必要があります。私の部屋にはキッチン冷蔵庫もないため、食事の時は必ずいく必要があるからです。今日日曜日の朝もそうでした。仕事か何かで母がいないことを祈りながらリビングに入ると、普通に母がいました。とりあえず食事だけ済まそうとすると、またしても「なんであれができない」「なんでこれができない」と説教の嵐。最初にも書いた通り、私は発達障害です。もちろんそれを言い訳にはしたくありません、最終的には自分の脚で立って生きていきたいのです。ですが、スタートラインが少し後ろにあるのも、『できない』ことが多いのも悲しいながら事実で、この『できない』ことにより私は自分のことが嫌いになっています。要は『できない』という言葉は、『できない子』であるというレッテルは、私の心の傷なのです。気遣えなんて言いません。私が少し自制すれば済む話でした。なので、今朝のきっかけは私だったと思います

「できないなりに必死にやっているんだ、成長するまで少し待ってくれ」

内容としてはこんな感じでしたが、多少怒鳴るような声と顔で言ってしまたかもしれません。そこから言い合いになり、できないなら頼れという母の主張と、私は自立しようとしている、家を出ようとしているという主張の対立に話が進みます。少し頼るくらいいいじゃないか、と思われる方もいると思いますが、母は私が『できない子』であることを前提に助けの手を伸ばすのです。そして私が何かを成し遂げると

「できない子なのに頑張っててえらいね!」

といった要な意味合いの褒め方ばかりするのです。

なので、私は母に頼るのが絶対に嫌でした。意地を張っているだけです。ですが、本当に私は母が嫌いでした。

そこからは当たり前に母の説教が始まります

「なんで歩み寄ろうとしないの?なんで相手のことを理解しようとしないの?」

「どうせできないから、無理だから、って言うんでしょ」

ラーメン屋も会話を楽しみたかっただけで圧なんてかけてない、そう捉えるお前が悪い。こっちがどんな気持ちで誘っているかも知らないで」

「そう捉えるお前の性格が嫌われる原因だ」

「周りより成長が遅いのに大人になったつもりでいるな、成人だけどお前は子供でいいんだ、子供でいろ」

「今の話の何割が本当?本当によく考えて出した答え?もう一度よく考えて本当の気持ちを教えて」

「頑張って大人びないの」

料理とかで誰かに助けを求めな?…他に探してるの?そっか、それは私じゃないんだね。じゃあ料理する場所も私のキッチンじゃないよね?」

「どうせこの話も言いくるめようとしてるって思われて終わりだ」

など、優しいようで私の行動を誘導してくる説教が延々と続きます

極め付けに言われた言葉が私の母を母だと思う心にとどめをさしました。

結論としてはママは(私)に子供でいてほしいんだよね、お世話したいんだよ。できないこと助けてあげたいんだよ」

母は、私がずっと『できない子』であることを求めている。そして、できない子の世話を続けることを望んでいる。母の理想の可愛がり方ができればそれでよく、そうじゃないなら要らない。そう認識した私は、ひとしきり部屋で泣いた後この文章を書き殴ることにしました。

思えば昔からずっと苦手でした。

比較最近出来事だと、私が留年するきっかけになった妹を119で搬送してもらった去年の話。毎朝毎晩家族喧嘩が勃発しており、私はその時はまだ事なかれといった感じで、とりあえず適当に流したり、会話を無理に遮ったりして根本的な解決を試みたり文句を言ったりしないまま毎日を過ごしていました。そんな毎日とある朝、寝坊した私を妹が泣きそうな顔で起こしており、部屋に入るなと言っただろう、と言う前に妹はスマホの画面を見せてきました。

「声が出なくなった」

と。私もかなり気が動転し、できるだけれいせいになりながら妹のかかりつけの精神科やさまざまな外来を巡りました。ネットの知り合いで集まったサークルで聞いた話でしかありませんでしたが、声が出ないのは重大な病気可能性もあるとのことで、私は救急車相談ダイヤルなどを一旦挟んだのちに、妹をこのまま失うのが怖すぎて、救急車を呼ぶと言う判断しました。

結局妹はそこまで重大な病気ではなく、声も早ければ当日中に戻ると言われました。私は安心したのですが、その後駆けつけた両親から説教の内容に私は耳を疑いました。

多少、怒られる覚悟はしていたのです。親になんで頼らなかった、と。ですが今回妹が怖がっている親に会わせるわけにはいかない、私がどうにかしないと、と思っての独断でした。説教覚悟はしていました。

「なんで救急車を呼んだ、社会迷惑をかけた、本当に助けが必要だった人がいたらどうするつもりなんだ」

なんでこういう説教なんでしょうか。妹がその、助けが必要な人だったら、妹はどうなっていたか。結果何もなかっただけなんです。妹は声が出ない、どんなに頑張っても出ない、という通常ありえない、明らかな何かしらの症状が出ていたのに。

リアルの知り合いに頼れる人なんていませんでした。結局またネットの友人(一応年単位の付き合いであり、毎日少しずつ親の話を聞いてもらって、ネット上という前提である程度信頼していた相手でした)に相談し、強硬手段として親を110通報したのです。
そこから私たち姉妹は叔母さんの家に保護され(結局妹が帰りたいと言い出したので5日程度で帰りました)、少なくとも2種類の緊急番号を実行した私と親の間には明確な溝が残りました。

この件で私は心身をかなり病んでしまい、最終的に精神病棟に3ヶ月入院することになりました。それが高3の最終課題提出時期と被り、私の留年は確定しました。

この一件があまりに大きいのですが、それ以外も昔から毒親』と言ってしまった時に怒鳴られた数日後

毒親系の本買って勉強してみたけど私は全然マシだよね」

と言ってきたり、反抗期のような状態にあった中学時代の私が

他人が私の気持ちがわかると思わないで」

といったら、

他人!?家族他人だって言うの!?

と絶叫のように怒鳴りつけてきたり、小学校の頃まだサンタを信じていた妹がクリスマスシルバニアの家が欲しいと言えば最初から

「さすがに子供っぽいよ」

と難色を示し、結局当日には全く関係ないラジコンヘリを枕元に置いて妹を泣かせたり、

私が学校の授業で2歳の頃の誕生日パーティ写真を使い、写っていたビール缶が誰のか友達に聞かれた時に母と答えたら

「なんで私が酒飲みだってバラしたの、おじいちゃんでもおじちゃんでもよかったじゃん」

と大泣きしたり、いろいろなことがありました。

こんな母でも若い頃はちやほやされて、某大手ソースメーカーパッケージデザイン部門に勤務していた頃、専門知識もないのにその見栄えを買われて『味の専門家』なんて肩書きでテレビに出たりと、まあ中々に話題の中心にいる人物だったようです。

私はこれらの経験を通じて出した結論として、

ペット愛玩動物扱い」なのか、

自分の子供で、自分の一部扱い」なのか、

自分という可愛い存在の装飾品の一部」なのかわかりませんが

少なくとも、私は母に対等に人間として扱われていない、ということだけははっきりわかりました。

自立しようとすると途端に態度が冷たくなるんです。私が母と食卓を囲みたくなくて自分料理をするようにした際も、

「私の料理が食べられないのか」

露骨に機嫌を悪くし、会話の機会が減ればそれだけで怒鳴りつけてくるほどに苛立つ。会話を増やして結果喧嘩も増えれば、譲り合わない(=母の主張を飲まない)私が悪い。

おそらく、母にとって自立した私はどうでもいいどころか無駄喧嘩を売ってくるうざったい存在なのでしょう。

いつまでもよしよしと可愛がることができる子供でいてくれないと、母は愛してくれないのでしょう。

そもそもきっと、最初から愛してなんていなかったのかもしれません。愛していたとして、それは人間を愛する感情より、小動物ケージの中に閉じ込めた上で餌をやり撫でる感覚に近いのだと思います事実旅行などは向こうが一方的に決めて連れ回してきますし。

こんな私ですが、母のことはもちろん大嫌いです。と同時に、捨てきれない執着と苦しみを同時に抱いています

私はあの人間が大嫌いですが、「母」という存在にいまだに夢をみているんだと思います「母」に無条件で抱きしめられて、他より劣っていたとしても、逆に他より優れていたとしても、私が私であるだけで愛してくれるような存在をいまだに求めているんだと思います

私にとっての「母」は、対等に愛してくれないあの人しかいないんです。どんなに嫌いでも、憎くても、私は愛情を求めるたびにあの人の顔が脳裏に浮かびます

結局はこんなことを書かせてもらったとしても、最終的には私が踏ん張って逃げ切るしかないんです。なのにこんなことを書くのは、きっと肯定が欲しいからなんだと思います

別にできない存在として、仕方ないなあと甘やかされたいわけじゃないんです。ただ、私が母に対してひねくれた見方をしているから苦しいだけで、母は普通に愛してくれているのか。それとも、私が苦しいと感じるのは別段おかしいことではないのか。その答えが欲しいだけで、こんな長文を書いているんだと思います。そして、ひねくれているだけだと言われたら余計に傷つくし、単にあなたは悪くないという肯定が欲しいだけであることも自覚してはいるんです。それでも自制ができなかった。

本当に、お目汚し失礼しました。もし最後まで全文読み切ってくれた方がいましたら、綺麗事も誇張も抜きで幸せを祈らせていただきたいです。

ネットの先の顔も性別も年齢も、書いてあることが真実かすらも不確かな相手戯言最後まで聞いてくれる人は、どこかで成功して本人が満足できる人生を送って欲しいですから綺麗事しか聞こえないとはわかっていますけれど、祈りたかったので祈らせてもらいました。ありがとうございました。

2024-08-07

anond:20240807135702

どうやってこの先生き残るのか

校正増田です。複合動詞の残るは”のこる”とひらいてください

2024-08-03

岡美穂子東大准教授・弥助問題に進展があったのでメモ

キモおじ「『弥助の見た目が八幡神に近い』って根拠は?」 岡東大准教授「..において、キモおじが東大史料編纂所准教授の岡美穂子さんの著作について質問をし、岡美穂子さんがキモおじをブロックするところまではまとめていた。

この岡美穂子さんの著作には、信長公記中の「廿六、七」「すくやかに器量」を「16、7」「穏やかな気性」と現代語訳しているなどの誤りが多く見られた(正しくは「26、7」「立派な見た目」となる)。

この理由についてキモおじが有力な仮説を立てていたのでまとめておこうと思う。

https://x.com/dokushoa/status/1819195928286581193

(略)

それに関して説得力のある説を述べる。

答えは単純で著者は信長公記を読んでいない。

大航海時代日本人奴隷-増補新版』は何を参考に記載たかというと、 John G.Russell “Excluded Presence : Shoguns, Minstrels, Bodyguards, and Japan's Encounters with the Black Other”であろう。

年齢が16,7歳になっており、器量もcharacterだ。

ソウザ氏がラッセル論文を参考にポルトガル語論文作成し、それを翻訳者、岡美穂子氏、中央公論新社@chuko_sendenの校正信長公記を見ずにチェックを行ったので、こんなガバガバ記載書籍化されてしまったと想像される。

https://repository.kulib.kyoto-u.ac.jp/dspace/handle/2433/71097

筋が通っている推論だと思うが、まさか東大資料編纂室の准教授ともあろう方が原典に当たらず書かれているとは思えないので御本人のコメントが待たれるところだ。

また、人文系の例に漏れ史学界も査読論文よりも本がものを言う世界とのこと。

となればアカデミアからの指摘があってもよさそうだが眺めている限りそれはなさそうだ。

ってことは特に論争が起こっている分野以外は、史学定説ってこれくらい雑に定まっているのだろうか

とうか、御本人は「弥助」研究の正誤判断ができるのは御本人だけだと言っておられるのだが、その方がこんな誤りを書かれているってことは、それが定説化されており、周りの学者も無批判に受け入れているということだろうか。

仮にそうだとすれば、日本史学研究はそのレベルも取り組み姿勢もとても学問の水準に届いてない未熟な分野と断じていいと思われる。

(この本は、この分野におけるほぼ唯一の学術書のはずで、それが市井一般人に指摘されるまでアカデミアから多数の誤りを指摘されてこなかった事実重要だと思う。)

https://archive.is/1YnJxツイート削除済み)

様々なコメントいただきましたが、今週はもうこの件に割く時間がないので、返信できません。たぶん、ロックリーさんの「弥助」研究の各パーツの正誤判断をできるのは、地球上に私くらいしかおりませんが、皆さんが求めているのは、そういうことではないようですね。

2024-07-27

anond:20240725142420

これは弥助問題元ネタ論文でも何でもない可能性が高いので,論文ちゃんと読んでください。

っていうか,こういったテーマについては,藤田みどりアフリカ発見」――日本におけるアフリカ像の変遷』(岩波書店2005年)っていう研究書がちゃんと出ているので,ネット上でかしましい皆様におかれてはまずはそういった文献もあたってみてください(ちなみに,この研究書のもとになった博士論文国立国会図書館デジタルコレクションで読めます)。

以下,当該論文について解説します。

そもそもこれは何の論文

注をよく見てみましょう。おや? 日本語の文献が引用されていませんね。日本語の文献を引用せずに日本研究ができるんでしょうか? これは問題ではないのですか?

はい問題ありません。なぜならこれは,タイトルアジア人黒人あいだでの人種人種観の利用――日系・アフリカアメリカ人場合からも分かるように,日本史の論文ではなくアフリカアメリカ人主題にした論文からです。

論文にはどんなことが書かれているの?

要するに何の論文なの?

これはどう読んでも,アメリカ黒人日本人観および日系人との関わりについてカリフォルニアを中心に調査した論文,つまりアメリカ黒人歴史に関する論文であって,ロックリー氏や岡氏がこれを読んでいないと断言することはできませんが(誰しも専門分野外の本や論文を読むことだってあるでしょう),わざわざこれを「元ネタ」にするなどということはとうていあり得そうもないことです。彼らがこの論文を参考にして立論しているのでは? などというのは,馬の心肺機能に関する研究が『ウマ娘 プリティーダービー』を参考にしているのでは? と言っているようなものです。ジャンル違いすぎるわ! あとドリームジャーニー引けなくて凹むわ! っていうか今回のLoHは千直だから荒れそうって言ったの誰だよ! ふつうに安定して英雄譚取れたから拍子抜けしたわ!

こういうときは注を見て,どんな文献に基づいてこの話をしてるのか?  っていうのをチェックするんですよ。弥助が出てくる部分の出典は,第一にMichael Cooper, comp. They Came to Japan: An Anthology of European Reports on Japan, 1543-1640 (Berkeley: University of California Press, 1965)っていう本の66ページで,これはまあ当時のヨーロッパ人日本について書いたものをまとめて英訳した,っていうやつですから,多分日本語でも同じコンセプトの本はあると思うのでそれを探せばいいでしょう。第二は,Gary P. Leupp, Images of Black People in Late Mediaeval and Early Modern Japan, 1543-1900, Japan Forum 7, no.1 (1995)っていう論文で,ペイウォールの向こうに行ければ読めますhttps://doi.org/10.1080/09555809508721524)。要するに,著者のデイヴィド・ライス氏(カリフォルニア大学バークレー校所属)は日本語読めないので,英訳された史料英語で書かれた論文典拠にして,本題に入る前のマクラとして弥助についてちょろっと書いたということでしょう。

仮に彼が日本史の研究者なら日本語を読めないのは問題外ですが,論文の内容から察するにあくまアメリカ黒人史の研究者なので,それならまあ日本語の論文読んでないのも仕方ないかなという感じ。なんだろう,アーサー王伝説のものについて研究するなら,古い時代英語とかウェールズ語とかの史料が読めないといけないけど,「日本人がどんなふうにアーサー王伝説を受容したか」という研究なら,『Fate/stay night』が読めれば十分で,アーサー王については日本語の本を参考にしてても構わないじゃないですか。この論文もそんな感じです。

なので,ふつう日本中世史研究者が,この論文典拠として用いることはまずないです。だって普通に考えて,こんなの典拠にならないっしょ? 中世ヨーロッパ史の研究者が論拠として『Fate』を参考にするなんてあり得ると思います そりゃ絶対あり得ないとは言えないけど,そういう蓋然性が薄い推測をわざわざするならもっと直接的な証拠(本の中でこの論文引用してるとか)を持ってきてもらわないと……

(もちろん,最近中世ヨーロッパ史の研究者が日本におけるヨーロッパ表象研究に手を出していたりするので,そういう研究で『Fate』を史料として用いるのは全然あり得るっていうかもうやってる人はいたはずなんですが。そのへんの研究動向は,たとえばhttps://doi.org/10.34382/00003197とかhttps://doi.org/10.34382/00003198とかの論文を読んでもろて……あ,話がズレた)

この論文表象研究としてはまあ手堅いので,弥助論争に巻き込まれて変な受け止められ方をするのは気の毒だと思いました。ただそれはそれとして,日系サイドの話もアフリカ系の新聞に基づいて書かれているきらいがあるので,論文タイトルからアジア人」「日系」を外して黒人についての論文だと明確化するか,あるいは日系人についてもちゃんと彼らの出してた新聞を読み込んで「日系から見たアフリカ系」を調査しないとダメなんじゃないかなぁ,とは思います。まあ,当時の日系人が出してた新聞って日本語で書かれたやつがいっぱいあるので,単純に読めないのかもしれませんが,だったらなおさら「これは2つのマイノリティについての話です(キリッ」と謳うんじゃなくて,「これはあくま黒人史の話でっせ」という断りを入れた方がよいような。日系人歴史黒人史の添え物とちゃうねんで。

結論

論文ちゃんと読みましょう。

ちゃんと読むっていうのは,この論文テーマは何で,どういう史料を使っていて,という,基本的なことを確かめながら読むことです。そうすれば,どれが話のマクラに過ぎず,どれが本題なのか,っていうのがわかって,「アメリカ黒人史の論文日本中世史研究者の元ネタだったんだよ!」なんていうアホな主張をすることもなかったはずなので。

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