先週に「中国スパイ問題」で新たな疑惑を巻き起こしていたアンドルー王子が、王室のクリスマスイベントに参加しないことを決めた。行事から王子を追放することを示唆していたチャールズ国王は、安どの表情を浮かべているという。英紙ミラーが19日、報じた。

 アンドルー王子は先週に中国政府のスパイ行為が疑われている中国人実業家ヤン・テンポ氏との親密な関係を報じられ、大騒動を巻き起こしたばかりだった。国王は弟の新たなスキャンダルに激怒。王室のクリスマス行事から追放することを示唆していた。

 しかし、アンドルー王子自身が王室行事に参加しない決断をしたことが、このほど明らかになった。すべては同居する元妻サラ・ファーガソンさんの働きかけで、王子にクリスマスを自宅で過ごすよう勧めたと言われている。

 これによりアンドルー王子はサンドリンガムとバッキンガム宮殿のクリスマス前の昼食会の両方を欠席することになる。スキャンダルの真っただ中にいるアンドルー王子が参加することで、王室の家族の集まりが台無しになるのではないかと懸念していたチャールズ国王、はサラさんの〝英断〟に感謝しているという。

 アンドルー王子とサラさんは離婚後も一緒に暮らしており、12月25日はウィンザーのロイヤルロッジで2人きりで祝う予定。2人の娘ベアトリス王女とユージェニー王女は、すでにそれぞれ義理の両親(夫の両親)とクリスマスを過ごすよう招待されているという。

 とにかくクリスマス前のチャールズ国王の懸念は無事に収束しそうだ。