ヘンリー王子とメーガン妃のドキュメンタリー番組「ポロ」がどの市場でもネットフリックスのトップ10入りできないという屈辱を味わった。英紙デーリー・メールが20日、報じた。

 夫妻がポロ競技をテーマとしたネットフリックスのドキュメンタリーシリーズは、英国、米国、そしてストリーミング大手の他の地域市場でトップ10入りを果たせなかった。

「ポロ」は、12月10日に公開された「ポロ」と名付けられた5部作シリーズで、夫妻は制作総指揮者として名を連ねていた。しかし、ロイヤルカップルのファンは、夫妻が番組のオープニングシーンと最終回にしか登場しないことを知って、がっかりしたようだ。

 ある情報筋は英国のタブロイド誌クローサーに対し、「ヘンリー王子もメーガン妃もこの番組の方向性についてあまり権限を持っていなかった。実のところ、それは彼らの手に負えないことだった。上層部はシリーズを大衆にアピールしたかったので、リアリティー番組の傾向を押し進めたので、完全に彼らのせいではない」と語った。

「ポロ」は、全米オープンポロ選手権の競技者たちの人生を追い、競技中の負傷や父と息子の対立といった劇的な出来事に焦点を当てている。しかし、このシリーズは公開後、観客や批評家から酷評されてきた。

 レピュテーション・マネジメント・コンサルタンツの会長、エリック・シファー氏はニューズウィーク誌に「これはドキュメンタリーを装った特権階級の尊大な描写だ。彼らはそれを共感不能の新たな境地にした。これでポロは一般の人々にとってさらに人気のないものになる。それはただ特権意識がにじみ出ていて、世間離れしていて、共感できないものだ」と述べた。

 英国紙タイムズは「ヘンリー王子が自分だけが見るテレビ番組を作った」と伝えた。

 これは、ヘンリー王子とメーガン妃が進めてきた一連のストリーミングプロジェクトの最新のものであり、ネットフリックスは2020年9月に彼らと1億ドル相当と言われる契約を結んだにもかかわらず失敗し、安定した視聴者を獲得できなかった。

 メーガン妃の料理番組が来年中に放送されるといううわさがまだあり、その番組では「料理、ガーデニング、おもてなし、友情の喜び」をたたえる内容になると予想されている。今のところ、このシリーズの配信日は決まっていない。ネットフリックス関係者は、デーリー・メールに対し、「この番組は日の目を見ないかもしれない」と語っている。