学校法人「森友学園」への国有地払い下げ問題で安倍晋三首相(62)の妻、昭恵夫人(54)への関心もいまだ下がらない。

 昭恵夫人は8日、都内でイベントに参加し「(普段の活動は)メディアに取り上げられない。何かあったときだけ」とグチった。また「大変なこともあるが、知っていただく機会。(森友問題に)注目していただけることで、私の活動にも注目していただきたい。いい形で報道してほしい」と騒動の渦中にいながらも、チャンスとばかりにポジティブに語ったが、森友学園については話さなかった。

 本人は普段通りを装うが、周囲の評価はダダ下がりだ。野党関係者は「『注目を集めて戸惑っている』とか言ってたでしょ。あれで幻滅ですよ。もっと心(しん)の強い女性だと思っていたのですが、何も考えていない。おバカなのか?とみんなで言い合ってます」と酷評した。

 昭恵夫人は森友学園が運営する幼稚園で講演し、騒動の舞台となっている開校予定の小学校の名誉校長にもなっていた。これだけでも密接な関係を想像させる。

「これまで安倍政権は甘利明元内閣府特命担当相とか小渕優子元経産相のスキャンダルで、菅義偉官房長官がダメージコントロールをして乗り切ってきた。要は辞めさせることで騒動を終わらせていた。しかし、昭恵夫人は辞めさせられない。離婚しろ、なんて菅官房長官でも言えない。ずっと尾を引きますよ」(前出の野党関係者)

 その間に大ごとになりかねない。

 永田町関係者は「小学校が認可されるかどうかが大きな問題。学園の籠池泰典理事長は手当たり次第に政治家と接点を持とうとするタイプだったそうです。だから、与党にも野党にも関わった人がいる。認可されなかったら、籠池氏が全部しゃべっちゃうんじゃないかと、みんな戦々恐々としてます」と指摘した。

“籠池爆弾”炸裂までのタイムリミットが迫っている。