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世界の造船市場は2032年に1970億ドル規模に

2024年11月28日 (木)

調査・データ米市場調査会社のリポートオーシャンは28日、世界の造船市場は2023年の1454億3000万ドルから、32年には1970億ドルに成長するとしたレポートを公表した。この間の平均成長率は年3.4%となる。

同社によると、世界造船市場は今後数年で大きく好転する見通しで、貨物船から豪華客船まで多様なタイプの船舶に対する需要が高まっている。

市場拡大を支えているのは、自動化やロボット工学、先端材料の応用を含む最先端技術の統合で、これらの技術は建造効率を高めるだけでなく、船舶の運航性能、安全性、環境コンプライアンスに貢献している。LNG燃料船や電気船などのグリーン技術の統合は、環境規制の強化やカーボンフットプリントの削減を目指す世界的な動きに対応している。

一方で、造船業界は鋼材価格の変動や熟練労働者の不足、継続的な技術アップグレードの必要性などの課題に直面している。こうした中、企業が成長を維持し、新たな市場機会を活用するには、戦略的パートナーシップと訓練・開発プログラムへの投資が求められる。

地域別に見ると、中国と韓国に代表されるアジア太平洋の新興市場が、コスト効率と急増する海上貿易に後押しされて造船市場をリードしている。しかし、欧州や北米を含む他の地域でも造船業の活発化は顕著で、氷上船や豪華ヨットなどニッチ市場に対応する特殊な船舶に焦点が移っている。

市場の今後について、同社は「持続可能性と効率性への取り組みは、特に海事インフラに多額の投資を始めている発展途上地域で、新たな成長の道を開く可能性が高い」と指摘している。

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LOGISTICS TODAY編集部
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