サービス・商品ヤマトホールディングス(東京都中央区)傘下の海外法人、米国ヤマト運輸は12日、米国とメキシコ(墨)間の国境での通関手続きを必要としない「空港間保税転送」を活用した越境トラック輸送サービスを同日から開始したと発表した。通関手続きのリードタイムを短縮し、迅速で定時性の高い越境輸送の実現を目指す。
メキシコは、米国と中国の貿易摩擦や、米国での物価、人件費の高騰などを背景に、日系企業をはじめ世界各国の自動車関連企業の進出が進んでいる。2023年の米国-メキシコ間の貿易総額は8000億ドルにのぼったが、複雑な国境通関手続きや、貿易量増加による通関手続きの混雑で、輸送の遅れが課題となっている。
このため、米国ヤマトは、荷物の通関手続きを混雑が深刻な国境ではなく、到着地の空港で行う空港間保税転送で、リードタイムの短縮を図ることにした。サービスを利用できるのは、米国のダラス、シカゴ、アトランタの各空港で、メキシコ側はモンテレイ、グアダラハラ、メキシコシティの各空港となる。
各ルートとも、週3回から5回運行し、コンテナ単位でのチャーター輸送やパレット単位での混載輸送に対応する。また、指定された集荷先から空港まで、空港から指定の届け先までの輸送もワンストップで手配できる。
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