※本ページではAC版『ニンジャウォーリアーズ』のSFC向けリメイク作『ザ・ニンジャウォーリアーズ AGAIN』と、その再リメイク作『ザ・ニンジャウォーリアーズ ワンスアゲイン』を併せて扱う。
【ざ・にんじゃうぉーりあーず あげいん】
ジャンル | 横スクロールアクション | |
対応機種 | スーパーファミコン | |
メディア | 12MbitROMカートリッジ | |
発売元 | タイトー | |
開発元 | ナツメ | |
発売日 | 1994年1月28日 | |
価格 | 9,300円 | |
判定 | 良作 | |
シリーズファンから不評 | ||
ポイント |
高品質の横スクロールACT 原作から大きく変更されたグラフィック・BGMに賛否 引き継がれた原作のエンディング 単体のゲームとして見れば間違いなく良作 |
かつて栄華を誇ったこの大国は、いまや重大な危機に直面していた。
“独裁者バングラー”
彼はいつしかこの国の大統領の座にありつき、強力な軍隊の力をもって、国民を制圧した。
人々は洗脳され、考える自由さえ失った。社会は荒廃し、かつての経済大国は闇につつまれた。しかし、すべての光が消えたのではなかった。地下に潜り、バングラー政権に対し、抵抗を続けてきた組織“革命軍”。
彼らはマルクという名の男のもとに結集し、起死回生をかけた作戦を実行しつつあった。
3体のアンドロイドによるバングラーの暗殺。
バングラーの軍隊と対等にわたりあえる強力なマシンの完成には長い年月を要したが、テスト段階で一刻を争う事態となった。
バングラーが総力をあげて“反乱者狩り”を始めたからである。総攻撃を受けた革命軍は各地で敗走した。
圧倒的戦力の前に革命軍はもはやなす術もなかった。テストもおこなわれないままアンドロイドたちは指令を与えられた。“政府軍を粉砕し、バングラーを暗殺せよ。”
かくして革命軍最後の反撃が開始された。(取扱説明書より抜粋)
ACゲーム『ニンジャウォーリアーズ』のリメイク作品。
発売元は原作同様タイトーだが、開発元は職人的な良作を多数輩出することで知られるナツメであり、原作スタッフは関わっていない。
ゲーム内容についても、ベルトスクロールACTの様な戦い方への変化をはじめ、様々なオリジナル要素が加えられており、原作から大きな変貌を遂げている。
+ | エンディングのネタバレ注意 |
『ニンジャウォーリアーズ』のリメイクとして見た場合、ほとんど原型を留めていないと言っても過言ではなく、馴染めない原作ファンにとって黒歴史的な作品であることは否定できない。
一方で、リメイクという枠から外して単体のゲームとして見れば、職人的なゲーム作りのナツメに違わず非常に出来が良く、多くのファンが存在する。
本作はゲームとしての完成度を高めた分、リメイクにおいて重要な“原作再現度”を大幅に切り捨てるという、稀有な例である。
上記の内容ゆえ、原作ファンに諸手を挙げてオススメすることはできないが、原作を知らない新規プレイヤーであれば、手に取って損はないゲームと言えるだろう。
【ざ・にんじゃうぉーりあーず わんすあげいん】
ジャンル | ニンジャ体術アクション | |
対応機種 |
プレイステーション4 Nintendo Switch Windows(Steam) |
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発売元 | タイトー | |
開発元 | ナツメアタリ | |
発売日 |
2019年7月25日 【Win】2023年7月25日 |
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プレイ人数 | 1~2人 | |
定価 |
3,024円(税込) 【Win】3,080円 |
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レーティング | CERO:B(12才以上対象) | |
判定 | 良作 | |
ポイント |
原点回帰した横スクロールACT 細緻なドット絵と良アレンジBGMの合わせ技 新キャラ・新技・2人同時プレイ・タイムアタックetc. 巨大ボスよりデカい“ライデン” 手裏剣と“DADDY MULK”も復活 |
『WILD GUNS Reloaded』に続く、ナツメアタリ(旧:ナツメ)のセルフリメイク第2弾。
『AGAIN』当時のメインスタッフ3人(TENGO PROJECT)が16カ月かけ、他の開発業務と並行しながら完成させたものである(通称:0.5ライン)。
しかも、リメイク方針はエミュレーションやソースコード移植でなく“目で見てコピー”とのこと。
後発となったWindows(Steam)版は全世界配信のため、海外版タイトルである『The Ninja Saviors: Return of the Warriors』としての配信だが言語自体は日本語対応。
+ | クノイチの詳細 |
+ | ニンジャの詳細 |
+ | カマイタチの詳細 |
+ | ヤシャの詳細 |
+ | ライデンの詳細 |
SFCの16bitテイストを尊重しつつ、現代の家庭用ハードに合わせて調整された良リメイク。
新キャラをはじめとする原作ライクな追加要素でボリュームもばっちり。「製作陣が良く分かっていた」「原作ファンもにっこりの出来」と言えるだろう。
*1 十字キーを上に入れたまま通常攻撃を行うことで発動する、キャラ固有の特殊攻撃。
*2 特性はベルトスクロールACTの緊急回避技(メガクラッシュ)に近いが、体力を消費しない。
*3 カプコン製ベルトスクロールACT『ファイナルファイト』の代名詞である、敵をダウンさせずに攻撃し続けるテクニック。本作では入力がシビアかつ相手に割り込まれやすいため非実用的。
*4 攻撃を喰らって動けない状態から脱出するアクションの通称。
*5 ステージ7道中のみ楯直樹氏が作曲し、岩月氏が少し手を加えたとのこと。
*6 ステージ6ボス“フォボス・ダイモス”のみ、ステージ1ボス“ギガント”のアレンジとなっている。
*7 「平和が訪れたなどと思ってはいけない なぜなら彼らは不死身の“狂った殺人マシーン”なのだから」という言葉で締め括られる。
*8 詳細は割愛するが、掴み技の軌道が最たる原因とされている。
*9 くのいちの断末魔は「あんっ」から「ぎゃあっ」「ギャーッ!」に変わっており、耳に残ること間違いなし。
*10 ステージ6ボス“フォボス・ダイモス”のみ、ステージ1ボス“ギガント”と同じ。
*11 実はフレキシブルアームが収納されており、アーム伸長時は小さくなる。
*12 ダメージ補正がかからない反面、多くの攻撃に「多段ヒットしない」「一度当てたモーションを再使用すると全段スカる」という制限が付く。
*13 ガードで割り込まれることがあり、カマイタチはダメージ効率が低く、ライデンは振り向きが遅すぎて不成立。
*14 ガード不能のトラップが多段ヒットするうえ、巨体のせいで避けにくいことが原因。ただし、ダメージ自体は小さい。