【どらっぐ おん どらぐーん】
ジャンル | アクションRPG | |
対応機種 | プレイステーション2 | |
発売元 | スクウェア・エニックス | |
開発元 | キャビア | |
発売日 | 2003年9月11日 | |
定価 | 6,800円(税別) | |
レーティング | CERO:D(17才以上対象)(*1) | |
廉価版 |
アルティメットヒッツ 2008年9月4日/2,800円(税別) |
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判定 | 怪作 | |
ポイント |
電波で救いようのないシナリオと前衛的なBGM ゲームとしても非常に癖が強い出来 アクが強く何かしらの闇を抱えている登場人物達 「何なのだ、これは! どうすればいいのだ?!」 |
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ドラッグ オン ドラグーンシリーズ |
抗え、最後まで。
2003年にスクウェア・エニックスから発売されたアクションRPG。
無双系のアクションである地上戦とドラゴンに乗りながら戦う3Dシューティング風の空中戦、独自のキャラクターと世界観が話題を呼んだ。
雑誌でも前情報が大きく取り上げられ、発売前から注目されていた。
「剣と魔法」「ドラゴンとの共闘」という要素が明かされ、「スクウェア・エニックスから完全新作のファンタジー作品が出る」と話題になったが、いろんな意味でプレイヤーの想像を裏切るその作風で大きな反響を呼ぶこととなった。
重々しい雰囲気の血塗られた世界観
+ | オープニング映像 |
+ | 「敵」との戦闘シーン ※閲覧注意 |
+ | 以下強烈なネタバレ。クリックで展開 |
「一癖も二癖もある」という表現では到底収まりきらない、全てが癖だらけのゲームである。
もっさりしたアクション、奇想天外なストーリー、前衛的なBGMなどから、発売当初はクソゲー呼ばわりされることも多かった。
しかし一旦ハマったプレイヤーに言わせると「もっさりしてない『DOD』なんて『DOD』じゃない」とのことであり、本作の魅力はその癖の部分を差し置いては語れないだろう。
奇抜な世界観やキャラクター、救いのないストーリーや裏設定に魅せられ、本文中に挙げた問題点すら笑い話として受け入れて本作を愛するディープなファンは多い。
彼らにとってはアクション面の難もゲーム性として考慮すべき一要素であり、むしろ、作りが似てしまいがちな無双系ゲームにおいて、上空戦やウェポンストーリーなどの要素で他作品との差別化を図っている点を評価する声もある。
不思議と人を惹き付ける存在感を放つが誰もが納得するような出来ではなく、さりとて一概にクソゲーとも言い切れない。なんとも奇妙な怪作と言えよう。
近年は世界観を共有する『NieR』シリーズの好評などもあって、世間での評価も当初のそれからは大きく見直されている。
*1 廉価版で付与されたレーティングを記載。
*2 スタッフクレジット上では主人公が本名の池畑慎之介、ドラゴンがピーターの芸名でクレジットされている。
*3 もっとも、この台詞の裏設定も類に漏れず鬱設定だが。
*4 ちなみに、林原氏は本作収録時は妊娠中であったとのことだが、よりにもよって担当しているキャラはアリオーシュ。どう考えても胎教に悪いとしか思えない…。
*5 もっとも、作中では一番人間らしいキャラではあるのだが。
*6 ただし、DエンドとEエンドでは、妹や親友の安否は不明。
*7 厳密にはBエンドの要素も含んでいる。
*8 簡潔に言うと、ドラゴンが人間に騙されて家畜扱いされても反抗しないほど純真。
*9 そもそもヨコオタロウ氏は意図して考察の余地が有る作りにしたらしい。