Neverout
【ねゔぁーあうと】
ジャンル
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パズル
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対応機種
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Nintendo Switch
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メディア
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ダウンロード
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発売元
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Beep
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開発元
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Gamedust
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発売日
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2019年2月7日
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定価(税込)
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880円
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プレイ人数
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1人
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セーブデータ
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1個
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レーティング
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CERO:A(全年齢対象)
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判定
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なし
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概要
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ポーランドのデベロッパーGameDustが手掛けた1人称視点で3D空間の中を歩き回り、脱出を目指すゲーム。
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80以上のステージからなる。
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Windows/PS4/XboxOne版も発売されており、Windows/PS4版はVRデバイスにも対応している。
システム
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各ステージの構造
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いずれのステージも立方体の形状をしている。立方体の1面1面は6×6マスに区切られている。
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プレイヤーは立方体の内部に立っており、左スティックを倒すことで前後左右に1マスずつ移動可能。
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マスを斜めに移動するのは不可。その他右スティックで見回すことが出来る。
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どこかにマンホール状のゴール地点となるマスが存在し、そこにたどりつければ、次のステージに挑める。
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重力の向きが常に主人公の頭から足の方向に向かって発生している。
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壁に足をかけるとステージそのものが回転して重力の向きが変わり、そのまま壁を床にして歩くことが出来る。
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逆に崖のようになっているところから落下しようとすると重力の向きは変わらず、そのまま落下する。
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失敗条件
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電流が流れていたり、トゲつき落とし穴のあるパネルを踏むとミス。
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また重力の向きを変えた際に転がり落ちてきたブロック(後述)の下敷きになってもミス。
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制限時間はないものの、上記の理由でミスとなると今攻略中のステージを最初からやり直しとなる。
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失敗した際の演出が、画面が血で染まったりなどして若干過激。
ステージ中のギミック
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ステージによって以下のギミックがあったりなかったりする。
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柵
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ステージの壁から垂直に生えるようにして設置されている。柵自体も足場として足をかけて歩くことが出来る。
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ゴール地点のマンホールを囲うように柵が立っている場合があり、そういった時は高いところから落ちる形でマンホールに到達する必要がある。
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ブロック
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1マス×1マス大の立方体状のブロック。重力の向きにしたがって落下。途中にブロックや柵があるばあいは引っかかって止まる。
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足場とする場合や、ゴールを覆い隠す障害物として機能する場合がある。
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磁石の床
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赤黒く着色されたマスが設置されている場合がある。
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このマスの上を通過したブロックは接着固定され、重力の向きを変えても別の方向に落下しなくなる。
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ブラックホール
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ステージに登場する場合は、必ず2個ペアになって登場する。
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片方のブラックホールに入るともう片方にワープさせられる。
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ブラックホールを使用したところで重力の向きは一切変わらない。
評価点
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パズルとしての一種の手堅さ
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難易度の高いアクションを求められたり、時間に焦らせるような場面は一切ない。ゆっくり右スティックで見回すことが可能であり、ゴールするまでどのように進めばいいか頭の中で計画は立てやすい。
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重力の向きや、自分がいる3次元的位置情報はフルに活用する必要がある。一種の空間把握能力は必要とされるゲームではある。
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ブラックホールを使ったときに自分がどのような挙動を示すか、重力の向きを変えたときのブロックの挙動を予測する楽しみはある。
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ステージをクリアするたびにセーブされるので中断は楽。一度クリアしたステージは、メニューからセレクト可能である。
賛否両論点
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人工物に満ちているグラフィックデザイン
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画質は良好。ステージとなる閉鎖空間も暗すぎて見づらいといったことは無い。
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好みの問題ではあるが、攻略するステージは一貫して人工物の閉鎖空間であり自然の風景は一切楽しめない。
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ステージとなる立方体内部の様相もほぼ変化せず、ゲームの景色は地味。
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磁石床の存在
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磁石床にブロックをセットできてしまうと、ゴールまでの道のりが簡単に分かってしまうケースが若干多い。作業的に感じられる場合はあるが、パズルが苦手な人にとってはこれが一種のヒントにはなっている。
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終盤のステージになってくると、磁石床にどうやってブロックをセットするか悩むようなステージも出てはくるが。
問題点
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横方向へのカニ歩きがしづらい
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十字ボタン入力による移動は不可。左スティックを倒した角度で、どの向きに進むか判断される。
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特に左右にカニ歩きしたい場合は、左スティックを真横に倒す必要がある。斜め方向に倒すとほぼ確実に前後移動として判断され、意図しない方向に歩いていってしまう。
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足場が狭く一回でも間違った方向に進むと、ミスになったり高いところから落ちてしまったり、壁を登って重力の向きを変えてしまったりといったことが起こりやすい。
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柵に囲まれた際の視界がよろしくない
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柵の向こう側が見づらい。周囲を柵に囲まれたエリアに足を踏み込んでしまうと周囲の状況を把握できない。
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狭い空間を練り歩いて重力の向きを調節し、ブロックを磁石床に誘導するような操作が必要な場合もある。
総評
立方体内部を歩き回ってゴールまでの脱出ルートを探すパズル問題集といったところ。
ゲームのグラフィックデザインはいまいち殺風景だが、難易度も理不尽すぎることはなく、高度なアクションの技術なしで片手間に挑めるのは長所である。
最終更新:2022年04月02日 20:44