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このページでは『Lines XL - ラインズ・エックス・エル』と『Lines Universe』の紹介をしています。判定はすべて「なし」に分類されます。



Lines XL - ラインズ・エックス・エル

【らいんず えっくす える】

ジャンル パズル
対応機種 Nintendo Switch
メディア ダウンロード専売ソフト
発売・開発元 Hook Games
配信開始日 2020年8月21日
定価 299円
プレイ人数 1人
セーブデータ 1箇所・オートセーブ方式
レーティング CERO:A(全年齢対象)
判定 なし
ポイント 点を繋げる線引きパズルゲーム
ロープライズ・ハイボリューム
まとまった演出はほぼ皆無

概要

Hook GamesからリリースされたNintendo Switch専用ダウンロードソフト。
ジャンルは問題クリア形式の線引きパズルゲームで、全編通して「点を繋ぎながら線引きをしていく」というプレイスタイルとなる。


ゲームルール

  • ゲームの流れ
    • 全500問の問題をプレイしていく。初めからすべての問題を選択可能。問題選択は一画面あたり100問の表示がなされる。
  • 問題の解き方
    • 画面内に点の集合体が表示されるので、すべての点を隙間なく線引きすればクリアとなる。
      • 点集合体の中には同色・同数字の「数字マス」が2箇所混ざっており、そのマス同士を点を通す形で縦横に線引きしていく。線引きはマスによって色が異なる。
      • 複数種類のある数字マス同士すべてを線引きしなければならないが、線引きの順番はどこからでも構わない。点さえ繋がっていれば無限に線引きができる。
      • 「線の斜め引き」「異なる数字マス同士の線引き」「すでに引いた線が重複もしくは交わってしまう」といった線引きは行えない。
    • 問題はすべて並列の点配置となっており、最大で10種類超の数字マスかつ「20×20」の点集合体がある。
      • 原則として先の問題であるほどに、点や数字マスの配置が複雑化する。なお、問題のクリアパターンはほぼ全問において複数あり、比較的自由度の高い攻略が行える。
    • クリア後は問題を解いた最短時間が問題別で記録される。それ以外の記録対象は特にない。
  • 操作体系
    • コントローラー側とSwitch本体のスライド側の双方に対応。問題中に行う操作は線引きのみ。
      • 数字マスにカーソルを合わせてボタンからのアナログスティック等の操作、もしくはスライド操作で線引きを行う。引いた線の初期化も可能。

評価点

  • 分かりやすくて手強い線引きパズル
    • すべての点を線引きするという分かりやすいルールで、難しい知識抜きで気軽にプレイできる。
      • 操作はただ線を引いていくだけというシンプルなもの。パズル雑誌感覚で直感的な線引きが行え、さくさくと点を繋いでいける。
    • その難易度は決して簡単なものではないが、そのやり応えはなかなかに高い。
      • 複数の線引きをすべて隙間なく行わなければならず、操作を誤ると引けない点が発生してしまう。これがなかなか厄介で、思いもよらぬ長期戦に陥りやすい。
      • 運が絡む要因や制限時間は存在しないため、試行錯誤と思考力を駆使して線引きを行えばいずれクリアできる。手強さはあっても理不尽な難易度ではない。
  • ロープライズ・ハイボリューム
    • わずか300円の販売価格でありながら、全500問も問題が収録されているのは純粋に嬉しい。
      • 問題にはコンパクトなものから広範囲なものまで様々なものが収録されているが、コンパクト側の問題が必ずしも簡単とは限らないのがこれまた手強い。

問題点

  • まとまった演出はほぼ皆無
    • あくまでも線引きパズルをプレイする事だけに特化した内容で、まとまった演出はほぼ搭載されていない。
      • 外観は非常に質素であり、全編通して盛り上がるような演出は見受けられない。プレイするたびにランダムで背景色の変化が起きるが、外観の地味さに変わりなし。
      • 問題をクリアしても選択画面の該当箇所が黒塗りされるだけで、何かを収集・解放していく的な演出はない。本当に黙々とプレイをしていくだけ。
    • 強いて言えば「線を引くたびに独特の効果音が鳴り響く」のが本作における特徴的な演出といえる。
  • 一部の操作性に難あり
    • 引き終わった数字マス同士の初期化は行えるが、途中の線引きに戻す操作がない。
      • 長い線を引いている場面で初期化すると、一から線引きをやり直さなければならない。点集合体が多い問題ではより厄介となる。

総評

安価で500問もの線引きパズルがプレイできるコストパフォーマンスの良さが素晴らしい一作。パズルゲームとしての完成度もシンプルながらもなかなかに高い。
ゲームとしては演出らしきものがほとんどなく、かなりの地味さは否めない。演出はいらないから黙々とパズルをプレイしたい人向けといえる。



Lines Universe

【らいんず ゆにばーす】

ジャンル パズル
対応機種 Nintendo Switch
メディア ダウンロード専売ソフト
発売・開発元 Hook Games
配信開始日 2022年6月16日
定価 400円
プレイ人数 1人
セーブデータ 1箇所・オートセーブ方式
レーティング IARC:3+
判定 なし
ポイント 線引きパズルゲームシリーズ2作目
基本ルールは同じだが操作性は悪化
絶対にクリアできないステージを含む

概要(Universe)

『Lines XL』(以下:『XL』)に次いでリリースされた線引きパズルゲームの2作目。基本ルールはそのままだが、若干の変更点が加えられている。


ゲームルール(Universe)

基本的なルールは『XL』に準ずるため、ここでは変更点のみを表記する。『XL』同様の全500ステージ構成。

  • ステージ構造の変更点
    • 『XL』では点集合体の並び方が必ず「平行並び(四角形型)」だったが、本作ではそれに加え「斜め並び(三角形型・六角形型)」のステージも登場。
      • その形状の関係上、三角形型の斜め並びステージは斜め引き専用、六角形型の斜め並びステージは斜めと縦横引きの併用可となる。
        平行並びステージに関しては『XL』と同様の縦横引き専用。それ以外のルールは『XL』と同じ。
    • 『XL』ではステージ内に隙間なく点が配置されていたが、本作では所々に余白が発生。これによりステージ構造がいびつな形である場面が多い。
  • その他の変更点
    • 『XL』ではステージの背景色はランダムで選ばれたが、本作では好きな色から選べるようになった(ランダム選択も可能)。

評価点(Universe)

  • 根本的な面白さは同じ
    • 基本的なルールは『XL』同様なので、本作でも同等の面白さが堪能できる。
      • 平行並びだけでなく2タイプの斜め並びのステージが登場するため、『XL』よりも連続プレイのマンネリ感を覚えにくくなった。
      • 総合的な難易度は『XL』とほとんど同格のレベルだが、一部ステージに不具合があるのは残念(下記)。

問題点(Universe)

演出面の問題は『XL』と何ら変わっていないためここでは表記しない。

  • 操作性の悪化
    • 六角形型の斜め並びステージにおいては、コントローラー側のアナログスティック等がまともに感知されない
      • 本作において快適な操作を行うには本体のスライド操作が推奨される。なお三角形型の斜め並びステージもコントローラー側の操作がもたつきやすい。
      • 平行並びステージオンリーだった『XL』ではコントローラー側でも問題なく入力できたが、本作の平行並びステージでも同様の快適操作ができる。
    • 『XL』であった「途中の線引きに戻す操作がない」という問題点は本作でも全く改善されていない。
  • 一部のステージがクリアできない
    • 明らかなる開発の不具合として、絶対にクリアできないステージが微量に存在する
      • ステージ169では同じ数字マスが3箇所配置されている。2箇所の数字マスを線引きした後は、余った数字マスが操作不能になりクリアが詰む。
      • ステージ191ほかでは線引き不可能な点がどこかで発生してしまう。触れられない点を残したままにステージを放置する事態となる。
    • 当然ながら『XL』ではこのような不具合はなく全ステージクリアが可能だった。

総評(Universe)

ゲームとしての面白さは『XL』譲りであり、新たなタイプの斜め並びステージの追加は純粋に評価できる。
しかし操作性の悪化やクリア不能なステージの不具合もあり、完成度の面では『XL』よりも劣化しているといわざるを得ない出来である。

最終更新:2023年02月15日 13:05