とったど~! よゐこの無人島生活。
【とったどー よいこのむじんとうせいかつ】
ジャンル
|
無人島生活ゲーム
|
|
対応機種
|
ニンテンドーDS
|
発売元
|
バンダイナムコゲームス
|
開発元
|
デジフロイド
|
発売日
|
2008年4月3日
|
定価
|
5,040円(税込み)
|
プレイ人数
|
1~2人
|
レーティング
|
CERO: A
|
判定
|
良作
|
ポイント
|
DSソフトトップクラスの番組再現度 リアルだが表情豊かなグラフィック 豊富なミニゲームとやりこみ要素 しゃくれが強敵
|
テレビ朝日関連作品リンク
|
概要
かつてテレビ朝日系列で放送されていた「いきなり!黄金伝説。」の看板コーナー「無人島0円生活」のゲーム化。
よゐこ(濱口優・有野晋哉)やしゃくれとともに過酷だが楽しい無人島生活を体験できる。
特徴
-
無人島生活モード
-
本作のメインモード。
よゐこの行動は画面上部に表示される「テンションLV」によって左右される。
-
ミニゲームをクリアすると評価が五段階(ダメダメ、イマイチ、フツー、グッド、カミワザ)で表示され、「フツー」以上ならばテンションが上がるが、「イマイチ」以下だと下がってしまう。
-
テンションが0になるとよゐこは無人島生活を切り上げてしまうが、テンションが上がると行けるところが増えたりする。
-
一定のテンションを保って最終日に突入すると濱口が
勝手に無人島生活を延長。
濱口が枕にしていた「なぞのかけら」を手掛かりに「無人島のなぞ」を解き明かす「探索モード」に突入する。ミニゲームの難易度も上昇。
-
「無人島のなぞ」を解き明かすとさらに「サバイバルモード」に突入。テンションの続く限り何日暮らせるかにチャレンジする。
スケジュールは大丈夫なのか?
-
ミニゲームの難易度・テンションの増減もより厳しくなり、気を抜くとあっという間に無人島生活が終わってしまう。
-
一日の流れ
-
朝・昼はプレイヤーが濱口・有野それぞれの行動を指定し、その行動に課されたミニゲームをプレイする。
-
濱口は「モリで魚をつけ!」「あみで魚をとれ!」の2種類、有野が「マイホームつくります!」「こんなんできました!」「有野、海へ!」の3種類。
-
夕方になると二人が合流。朝・昼に食材を確保できていれば「よゐこの無人島料理」に移行する。
-
また、確保した物や日付、ミニゲームの評価によっては特殊なミニゲームが発生することも。
-
食材を確保できていないと濱口が夜の海に潜るハメになってしまう。
-
もちもの
-
無人島生活モードで所持している「どうぐ」と「きょてん」を確認できる。
-
ずかん
-
本作の収集要素。無人島生活モードで捕獲した食材や作成した料理・アイテム、トロフィーのような「無人島伝説」を確認できる。
-
ミニゲームモード
-
無人島生活モードで一度遊んだことのあるミニゲームを好きなだけプレイできる。2人プレイも対応。
+
|
ミニゲーム一覧
|
ミニゲームモードで遊べるのは14種類。「しゃくれっち!」は遊ぶことはできない。
-
モリで魚をつけ!
-
濱口が海に潜り魚を獲る。下画面には「さんそゲージ」が表示され、時間経過で減少するほか、魚との戦闘でも消費する。
-
たまにモリの先が刺さったウツボがいることがあり、仕留めると夕方に有野に「一本モリ」を作ってもらえる。
-
マイホームつくります!
-
有野が家を建てる。迫りくるカニやハチをタッチして追い払い、材料を運ぶ。
-
評価によって家の外観も変わり、高評価だと嵐が来ても平気。完成時の有野が実にカッコイイので一見の価値あり。
-
ふたりでウララー!
-
日中の評価が二人とも「イマイチ」以下だと発生。二人をタッチすると「ウララー」と叫ぶ。
-
声の距離で評価が決まり、二人から広がる輪が同じ大きさになった時にタッチすると高評価。
-
よゐこの無人島りょうり!
-
濱口が日中獲れた食材で料理を作る。下ごしらえの後、リズムゲーの要領で調理をしていく。「さしみ」の場合は調理は不要。
-
料理には「ちょうりランク」が設定されており、高いほどうまいが調理が難しくなる。
-
こすってはがせ!
-
「モリで魚をつけ!」でタコをタッチすると発生。タコの足をタッチして剥がしていく。
-
黄色い足は剥がしやすいが、赤い足をタッチするとスミを吐かれる。
-
こんなんできました!
-
有野が大工作業でアイテムを作る。
-
作れるのは「ごえもんぶろセット」「ペアシート」「一本モリ」「イカダ」「大ものとりたいぞう」「とりごや」「木づつブロック」「トタンだいこ」「まるたタム」の9種類。この内「ごえもんぶろセット」は「ドラムかん」を、「一本モリ」はモリの先が刺さったウツボを取得すると作れる。
-
まずはノコギリで木を切る。途中にカニがいるのでタッチして追い払わなければならない。続いて釘打ち。釘の頭の中心をタッチしないと曲がってしまう。
-
評価によって丈夫さが決まり、低評価なほど壊れやすくなる。
-
あみで魚をとれ!
-
濱口が網を仕掛けて魚を獲る。三原色のエサを混ぜ合わせ、欲しい獲物の色に合わせる。
-
網を仕掛ける時間が長いほど大物が獲れやすくなる。
-
「ドラムかん」がかかると「ごえもんぶろセット」が作れるようになる。
-
有野、海へ!
-
有野が海で魚を釣る。釣り糸を垂らしている間有野は
寝ている
ので、ウキが沈んだら画面をタッチするか声を出して有野を起こす。
-
よゐこのイカダでゴー!
-
「イカダ」を作ると発生。イカダで川を下り、別拠点に移る。
-
イカダの右方をこすると右、左方をこすると左に移動する。
-
速く遠く移動するほど高評価。
-
マッサルサンバ!
-
日中の有野の評価が「イマイチ」以下だと発生。リズムに合わせて楽器を叩く。
-
たくさん叩けば叩くほど「マッサルど」が上がるが、一つの楽器だけではなくたくさんの楽器を叩かねばならない。
-
マイホーム大ピンチ!
-
嵐が来た時に家が丈夫でないと発生。有野を操作し、揺れている4本の柱を抑え込む。
-
カミナリに撃たれると動けなくなりタイムロス。
-
ごはんをまもれ!
-
特定の料理を作ると発生。つまみ食いをしてくるしゃくれから食卓を守る。
-
ミニゲーム中の最難関
。「タッチ」とは表示されるがしゃくれは違う場所を問答無用で突いてくるため、よほどの反射神経がないとしゃくれを制するのは困難。
-
よゐこの無人島ぶろ!
-
「ドラムかん」を拾った日の夕方と、以降濱口の日中の評価が「イマイチ」だと発生。
-
下画面のウチワを扇ぐかマイクに息を吹きかけ、風呂のお湯を濱口の希望する温度に変える。
-
みせろ!せかいのチネリ!
-
無人島生活7日目の夜と「無人島のなぞ」を解き明かした日の夜に発生。
-
タッチ操作かボタン操作で小麦粉をひたすらチネる。
-
しゃくれっち!
-
しゃくれが卵を産むよう、しゃくれの好む楽器をひたすら叩く。
-
運次第ではあるものの、「なかよしど」を上げると産みやすくなる。
|
評価点
-
DSソフトではトップクラスの番組再現度
-
よゐこのボイスは当然本人たちが務めるほか、平井誠一氏の熱いナレーションもしっかり収録。さすがにフルボイスではないものの要所要所でたくさんしゃべってくれる。
-
料理完成時のBGMなど、番組で使用された音楽も一部収録。
-
チネリ米やタコとの格闘などの番組名物も完備。
-
リアルだが愛嬌あふれるグラフィック
-
作中のよゐこ達のイラストはなかなかリアル。それでいて愛嬌も漂い、表情も豊か。特にあぶらナベ完成時の濱口やマイホーム作成時の有野は必見。
-
「モリで魚をつけ!」の魚や岩場の3Dモデルも精密に作られている。
-
「ずかん」では取得したアイテムの3Dモデルをじっくり眺めて楽しめる。
-
多彩かつ臨場感溢れるミニゲーム
-
全14種類+1のミニゲームはどれもDSのタッチ機能を活かした直感的な操作が特徴。リアルなグラフィックも手伝い、本当にそれを体験しているかのような臨場感が味わえる。
-
難易度も「有野、海へ!」「マッサルサンバ!」のような易しめの物から、「モリで魚をつけ!」のような変動する物、「マイホーム大ピンチ!」「ごはんをまもれ!」のようなかなり難しい物、さらに「しゃくれっち!」といった運ゲーや「みせろ!せかいのチネリ!」といった作業ゲーまで様々。
-
「みせろ!せかいのチネリ!」もプレイヤーが飽きないように有野が様々なセリフをつぶやく。415個で「『よゐこ』や!」、765個で「『ナムコ』やで」といった具合。
「もーしんどいわー」といったボヤキも出るが。さらに1000個チネると伝説達成可能。
-
「とったどー!」「釣ったどー!」と一緒に叫べるなど、ここにも番組再現が。
-
豊富なやりこみ要素
-
先述の通り「無人島のなぞ」を解き明かす目標があるほか、収集要素として「ずかん」が存在。そのコンプ総数は
123種
にも及ぶ。
賛否両論点
-
ファンタジー的要素の存在
-
前述のように島に隠された秘密の謎解きを行うパートがある。当然番組にはこんな要素は登場しないので、純粋に無人島生活を楽しみたい場合賛否が分かれる所だろう。
-
もっともメインターゲットは子供達なので、謎解き要素を入れて飽きないようにしたとも取れる。
問題点
-
チネリ米がなかなか作れない
-
チネリ米は無人島生活7日目と「無人島のなぞ」を解き明かした日にしか作れず、「チネリおじや」などのチネリ米を使い、かつ特殊な組み合わせで発生する料理をコンプするのが非常に困難。
-
ミニゲームの難易度が全体的に高め
-
特に鬼門なのは「ごはんをまもれ!」と高ランクの「よゐこの無人島りょうり!」。
-
前者は前述通りしゃくれの素早い動きやフェイントをかけられる事もあって熟練プレイヤーでもなかなか難しい。強制発生なのも辛い所。
-
後者はテンポがビックリするくらい速くなり、加えて裏拍も加わるのでリズムを合わせづらい。特にSランクは初見だと面食らうことだと間違いなしだろう。
-
料理ランクが食材を選ぶまで分からない
-
高ランクの食材を引いてしまうと苦戦必至。大体は高級なほどランクも高いが、中には思いがけない食材が高ランクだったりする。
総評
テレビ番組をテーマにしたDSソフトの中でも、これほど番組愛に溢れた物はそうないであろう。
「黄金伝説。」ファンにはもちろん、よゐこのファン是非ともお勧めしたい究極の一品、
とったどー!
余談
最終更新:2024年07月12日 18:41