海賊戦隊ゴーカイジャー あつめて変身!35戦隊!
【かいぞくせんたいごーかいじゃー あつめてへんしん35せんたい】
ジャンル
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なりきりトレジャーハンティング
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対応機種
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ニンテンドーDS
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メディア
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512Mbit DSカード 1枚
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発売元
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バンダイナムコゲームス
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開発元
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ナツメ
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発売日
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2011年11月17日
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定価
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5,040円(税5%込)
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プレイ人数
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1人
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レーティング
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CERO:A(全年齢対象)
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セーブデータ
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2個
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判定
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なし
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ポイント
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歴代戦隊にチェンジするのはレッドだけ ギミックには恵まれている
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スーパー戦隊シリーズ
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概要
スーパー戦隊シリーズの第35作目『海賊戦隊ゴーカイジャー』をゲーム化した作品。
宇宙をまたにかける海賊として集めたおたからを使って過去の戦隊に変身し。
正義の味方としてではなく、義賊として悪の帝国ザンギャックと戦いを繰り広げるという内容。
あらすじ
ゴーカイジャーは過去の戦隊に変身できる能力を持つカギ、レンジャーキーを求めて、だいじなものが宝箱に閉じ込められ隠される不思議な星「オタ・カーラ」にやってきた。
プレイヤーは様々なミニゲームをこなしながら、試練をクリアーしてザンギャック帝国からの追手とも戦うことに。
システム
ゲームの流れ
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本作はタッチペンを主体としたミニゲーム集をこなしながら、オタ・カーラの遺跡に隠されたレンジャーキー、および宝の地図を集めることがメインとなる。
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初期アイテムとしてゴーカイレッド、ゴセイレッド、アカレンジャーの3つのレンジャーキー所持。
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ゲームの達成率は、レンジャーキーの取得率で計算されている。
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ステージ
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6つのリージョンに分かれている。次のリージョンにいくには対応した宝の地図を100%集めなくてはならない。
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リージョンには宝の地図やレンジャーキーを入手できる試練が複数点在している。
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下っ端のゴーミンの掃討ができるミニゲーム、行動隊長と戦えるミニゲーム、巨大化した行動隊長と戦えるミニゲームが各リージョンに1つずつある。
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地図の切れ端は一度クリアしたミニゲームから再度入手可能。
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しかしレンジャーキーは一度クリアした試練からは再度入手不可能。未クリアの試練では、レンジャーキーのマークが表記される。
ミニゲームについて
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ミニゲームは大きく分けて、おたからの変身キー探しとザンギャックとの戦闘の2種類。
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ミニゲームをクリアすると自動でセーブ、手動セーブはできない
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幼児向けもあってか総じて難易度は低め。遊び方も毎回説明してくれる(スキップは可能。)。
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報酬等に変化は特にないが、成績を評価するシステムがある。ザンギャック勢との戦闘は難易度調節(敵の体力が変化)ができる。またゲームが後半になるにつれてミニゲームも若干難しくなっていく。
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試練
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「オタ・カーラ」に隠された宝箱にたどり着くためにこなす試練。
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キャラクターや海賊船をタッチペンで操って罠を回避、もしくは障害物を叩いて撃墜するゲーム、遺跡の仕掛けを解くためのピッキング系統のパズルゲーム等がある。
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ダメージを受けると設定されているHPゲージが減る場合と、制限時間が減る場合とがある。
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バトル
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ゴーカイレッドを操作し、雑魚敵のゴーミンを掃討したり敵の行動隊長とタイマンするゲーム。
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タッチですべての操作を行う。敵をタッチすれば攻撃し、キャラに重なって現れる青色の盾マークをタッチしている間は防御(敵からの攻撃を完全に無効化)する。
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指定された数のザコ敵を倒したり、敵の体力ゲージを0にするとクリア。逆に自分の体力ゲージが0になるとやりなおし。
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攻撃を当て続けていると黄色ゲージがたまる。これが満タンになったときに時に黄色のSPボタンをタッチすると必殺技を出し、画面全体に攻撃できる。
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レンジャーキーに対応しており、攻撃方法や必殺技のモーションやエフェクトが変化する。
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時折、敵が飛び道具を投げることがある。この飛び道具をタッチすると無効化したり、打ち返して敵にダメージを与えられる。
評価点
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独特の語感とノリ
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敵と戦う際の必殺技演出は35戦隊分がすべて用意されている。
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敵の隊長「ザンギャック」につづいて宝探しの舞台となる惑星が「オタ・カーラ」と命名されており、稚拙だがどこか覚えやすいワードセンスはいい意味で原作再現となっている。
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力を入れられた演出
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ボイス自体は豊富に収録されている。ミニゲーム中に仲間が頻繁に声をかけてくれる。ナレーターやお供のインコの声も収録されているほか、敵の行動隊長もしゃべってくれる。
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レッド限定だが、ほかの戦隊に変身した際のポリゴンモデルも用意されている。
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お宝探しはレッド以外の4人の得意分野をきちんと反映して役割分担している。
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豊富なギミック
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レッドがほかの戦隊に変身する際のレンジャーキーの操作をタッチペンで行うことができ、子供が世界観に没入するのに一役買っていると思われる。
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行動隊長との一騎打ちがただの格ゲー調ではなく、一人称視点のシューティングゲー調になり、射撃攻撃をしかけたり敵の投げてきた飛び道具を撃ち落とすといった変化に富んだ戦いができる。
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ゴーカイジャーの宇宙船であるゴーカイガレオンを擬似的に操作できるミニゲームもある。
賛否両論点
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レンジャーキーの入手順について
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平成の戦隊として馴染み深いと思われるシンケンジャー・ゴーオンジャー・ハリケンジャー・ガオレンジャーがゲーム終盤にならないと入手できない。ゲームを続けるモチベーションにもなるかもしれないし、飽きる要因にもなるかもしれない。
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シンケンジャーキーの入手がもっとも遅く、ラストのロボバトル1つを残すのみ、といったタイミングでの入手となるため、使う機会に恵まれているとはとてもいえない。
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システム面での単調さ
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演出は随所に仕込まれているものの、求められる操作は結局何かをタッチペンでつつくか、キャラを動かすコマンドをタッチするかスライドする、という範囲におさまっている。
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おたからの地図は1リージョンのミニゲームを一通りクリアした程度ではそろわず、どうしても1度クリアしたミニゲームを反復して行う必要がある。
問題点
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ゴーカイレッドしか変身できない
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チェンジキーを入手するためのミニゲームにはその他のキャラ4色分がきちんと登場するものの、敵勢力とのバトルはゴーカイレッド1人で行う。
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途中からゴーカイシルバーも加わりゴーカイレッドのように戦闘に用いることができるようになるのだが、彼はレンジャーキー非対応。たとえば、ゴーカイレッドをガオレッドにしても、ゴーカイシルバーをガオシルバーにすることはできない。
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ゴーカイレッドだけでも35パターンの変身先があるので、それをのこり4人分すべて用意するのは困難だったのだろうが…。
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また、歴代戦隊が使っていたロボット系統を召喚することもできない。
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一応、バトル時の必殺技を放つ際に現れる5人の集合写真に関しては、レッドが変身している戦隊に統一してあるが、ゴーカイシルバーが不在のままゲームが進む。
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その他、ゴーカイレッド以外のキャラにも出番はあるのだが、戦闘に直接かかわらないキャラ(特にイエロー・ピンク・グリーン)の活躍の場がやや少ない。
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不具合
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ボイスの再生中にDSを閉じてスリープさせ再度ゲームを始めると、さっきまで再生していたボイスが途切れて一定区間の文章がノーボイスになる。
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石版のほこりを払うミニゲームはゴーカイレッドが挑むことになるのだが、なぜかこのミニゲームだけ別の戦隊に変身していても反映されない。
総評
演出面では力の入っている部分はあるが、良くも悪くも幼児向けのゲーム性である。
キャラゲーの要件を満足しているとも言い難いがかといって失格レベルでもない凡作といったところ。
余談
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本作『ゴーカイジャー』でゴーカイイエロー/ルカ・ミルフィを演じた市道真央氏は現在M・A・Oの名義で声優として活動しており、数々のアニメやゲームに出演する人気声優となっている。
最終更新:2023年01月28日 17:00