【どかぽんじゃーにー なかよくけんかしてっ】
ジャンル | ウラギりRPG風ボードゲーム | |
対応機種 | ニンテンドーDS | |
メディア | 128MbitDSカード | |
発売元 | ジェンタープライズ | |
開発元 | スティング、朱雀 | |
発売日 | 2008年7月31日 | |
定価 | 4,800円(税別) | |
プレイ人数 | 1~4人 | |
セーブデータ | プレイデータ2個+図鑑データ | |
通信機能 | DSワイヤレスプレイ、DSダウンロードプレイ対応 | |
レーティング | CERO:A(全年齢対象) | |
判定 | なし | |
ポイント |
携帯機初のボードゲームタイプのドカポン システム周りの退化 |
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ドカポンシリーズリンク |
1993年にアスミック(現アスミック・エース エンタテインメント)より発売された、『決戦!ドカポン王国IV ~伝説の勇者たち~』(以下、本項内では「原作」と表記する)を近年のドカポンの仕様を加える形でリメイクした作品。
原作は設定した期間内でどれだけ多くの資産を集めるかというルールのみであったが、今作ではそのルール(「ノーマルモード」)の他に、シナリオをクリアしながら最終的な総資産を競う「ストーリーモード」、3つのそれぞれ特殊なルールによるプレイが楽しめる「バトルロイヤルモード」が追加された。
更に、原作ではプレイヤーが使う場合は駒以上の意味がなかったキャラクターに職業の概念を追加、特技やレベルアップ時の能力成長などで個性が付いた。
なお、携帯機でのドカポンはドカポンの戦闘システムをアレンジしたダンジョンRPG2作(*1)が出ていたものの、元々の形式であるRPG風のボードゲームは出ていなかったため、本作が携帯機初のボードゲームタイプのドカポンとなる。
ドカポン王国の人々はお金儲けが大好き。
みんなは、平和で幸せなこの暮らしが、ずっと続くと思っていました。
しかし、突如として凶暴化したモンスターが、王国にある全ての村を占領してしまったのです。
村人たちは、せっかくお金を貯めても全てモンスターに奪われ、生きる希望を失いつつありました。
いまや噂されるのは、再びドカポン王国にお金をもたらすという伝説の勇者たちと、光り輝く「ドカポンオーブ」の存在…。
そして今、王様の前に、伝説の勇者たちが集いました。
王様は勇者たちに言いました。
「一番多くお金を稼ぎ、ドカポンオーブを見つけ出したものにこそ、この王国の未来と、お金の次に大切な我が娘、プルルン姫を託すダバ!」
ドカポンオーブ、王国に伝わる究極の宝…。
それがどこにあるのかは長い間、謎とされてきました。
王様の言葉をかたわらで聞いていたプルルン姫は叫びました。
「そんなことより、私の社交界デビューのドレスを見つけてきて、勇者さま!」
…なんだか頼りない王様と、ちょっとズレてるお姫様。
ドカポンオーブはどこにあるのか、再び王国に平和を取り戻すことは出来るのか…。
勇者たちは、伝説の旅に出るのでした。
※公式HPにあるストーリーより、一部手を加えて転記。
+ | 長いので収納 |
+ | 長いので収納 |
+ | 長いので収納 |
+ | 長いので収納 |
+ | 長いので収納 |
携帯機でもボードゲームタイプのドカポンが楽しめる点
コンピューターのショートカットの採用
豊富なゲームモード
「ドカポン王国IV」からの変更点
ドカポンらしさとも言える一触即発感の大幅な減少
システム周りの退化
少なくともゲームとして成立しているが、ドカポンシリーズの作品としては首を傾げざるを得ない部分もある。
インターフェースの劣化などの要素が、継続してプレイしていく内にストレスを煽っていくものになっていることも問題であろう。
だが、ようやく携帯機でもボードゲームのドカポンが遊べるようになったことは素直に喜べることではある。
一触即発感も大きく薄れたのは事実だが、無くなったわけではなくマイルドになったということも出来るレベルである。
そういう意味では本作のサブタイトルに使われている「なかよくケンカ」というフレーズも言い得て妙だろう。
携帯機の取っつきやすさも相まって、ドカポンシリーズの入門用としては良いのかも知れない。
本作と同日に発売された『ドカポンキングダム for Wii』は元々は2007年11月22日にプレイステーション2に発売された『ドカポンキングダム』のWii移植版である。
この作品は、『ドカポン3・2・1 ~嵐を呼ぶ友情~』のリメイクとなっている。
また、現在ではNTTドコモとソフトバンクモバイル向けに『ドカポンパラダイス!』が配信されている。
これは本作の世界観を用いたもので、携帯電話でのプレイに合わせて比較的短時間でも楽しめるように、バトルロイヤルモードに近い仕様となっており、随時配信されるミッションで競い合う形となる。
通信対戦は出来ず、最大でコンピューター3人との対戦となり、アイテムの合成などといった新要素が追加されている。
*1 GBC用ソフト『ドカポン!? ミレニアムクエスト』とGBA用ソフト『ドカポンQ モンスターハンター』の2作。
*2 自分のターンでなくても発動することがある。
*3 自分のターンでなくても発動することがある。
*4 お尋ね者、死亡等一部を除く。
*5 本作の襲撃ではそれぞれが1~6までのルーレットを回し、それが相手を上回れば襲撃成功となるが、この数字に加算される。
*6 火の玉を相手にぶつけるフィールド魔法。
*7 お尋ね者になると全ての施設・開放された村に止まれなくなる上、プレイヤー同士の対戦時に「降参」が選べなくなる。
*8 これは原作である『ドカポンIV』の仕様でもある。
*9 自身の攻撃力を一時的に2倍に高める。
*10 原作では攻撃魔法を完全に無効化することが前提となり、そこから更に防御魔法に応じた効果が出るものであったが、こちらは最近のシリーズのシステムに倣ったものとなっている。
*11 自分より低いレベルの相手でも経験値は貰えるが1しか貰えない。
*12 同じマスに複数のキャラクターがいる状態で、コンピューターの選択次第でプレイヤーが戦闘に引っ張り出される可能性があるものなど。
*13 どんな状況を想定したとしてもそうなりようがない結果になる、等。
*14 倒されてもHP半分の状態で復活出来る「ふっかつざい」を使用したことや、職業の特技でHPが回復したといったものは一切表示されない。
*15 原作「IV」は盾買い替え時に防御魔法が消滅した上、魔力が少しでも高い相手の攻撃魔法を受けると致死量のダメージを受けたため、盾を買い替えるのは非常にリスクが高かった
*16 一度に複数個のルーレットを回せるアイテム。『桃太郎電鉄』シリーズでいう急行系カードにあたる。
*17 出た目で行けるマスに矢印が表示され、矢印のある行きたいマスを選ぶことで自動でそこまで移動してくれる機能。
*18 矢印は表示されず、行きたいマスを指定しそこに行けるかを調べ、行ける場合はそこまで移動してくれる。