【せんごくむそうふぉー】
ジャンル | タクティカルアクション | |
対応機種 |
プレイステーション3 プレイステーション・ヴィータ プレイステーション4 |
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メディア |
【PS3/PS4】BD-ROM 【PSV】PlayStation Vitaカード |
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発売元 | コーエーテクモゲームス | |
開発元 | コーエーテクモゲームス(オメガフォース) | |
発売日 |
【PS3/PSV】2014年3月20日 【PS4】2014年9月4日 |
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定価 |
通常版 / ダウンロード版 / トレジャーボックス / アニメボックス 【PS3/PS4(*1)】7,560円 / 6,600円 / 13,440円 / 10,290円 【PSV】7,140円 / 6,300円 |
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プレイ人数 | 1~2人 | |
インストール (ダウンロード容量) |
【PS3】12GB 【PSV】3500MB 【PS4】20GB |
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レーティング | CERO:B(12才以上対象) | |
コンテンツアイコン | 暴力・セクシャル・犯罪・言葉 | |
備考 |
【PS3】3D立体視対応、ボイスチャット対応 【PSV】PlayStation Vita TV対応 【PS4】SHARE機能対応 |
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判定 | 良作 | |
無双シリーズ |
4年の時を経て、新たな"戦国絵巻"が始まる―
前作『戦国無双3』以来4年ぶりとなるナンバリングタイトルでありシリーズ10周年記念作。12人の武将が登場。
『戦国無双 Chronicle』で好評だった武将切り替えシステムの導入、「無双極意」などの新アクションが追加されている。
加えて「神速アクション」追加に伴いアクションタイプも新たに神速攻撃タイプが追加され、明智光秀・伊達政宗・風魔小太郎など数名の既存キャラが神速攻撃タイプに変更されている。
『真・三國無双』シリーズのように無双演武が勢力別に変更され、各地方のストーリーを経て天下統一への終章が出現するという構成が取られている。
多数のエディットパーツを組み合わせてキャラクターを作成し、全国行脚をする新モード「流浪演武」が追加されていることも特徴。
豊富なエディットパーツ
会話イベント
PS3や初期PS4の無双シリーズの中では、もっとも快適なプレイができると断言していい。
発売前の評判
発売後の評判
不評なムービー
ログの溜まりやすさ
BGMの変更機能 。
ステージ
武将リスト
奇をてらった新キャラ、少ない話数、一新されないモーションと言った今回の問題点・賛否両論点は長期間新作を待った古参ファンから見て期待外れだったものが多い。
しかし、『Chronicle』シリーズのいいとこ取りや自由度の高いエディット、痒いところに手が届くようなシステム、新アクションによる過去最高の爽快感の実現、致命的なバグやフリーズも無し、総合的に見れば充分良作である。
前述の通り難易度は低い方なので、本作は無双シリーズ初心者にオススメできる一作と言える。
PSV版『無双OROCHI2 Ultimate』はステルスが、PSV版『真・三國無双7 with 猛将伝』は処理落ちと音割れが酷かったので本作も発売前に色々心配されていた。
しかし、本作のPSV版はグラフィックもそれなりに美しくステルスも少ない上にどのステージでも1000人斬りが簡単に達成可能。処理落ちも少なく音割れも無い。
発売当初あったユーザー泣かせの不具合も今は修正されているので、ようやくPSV快適に遊べる無双シリーズ作品ができたと言ってもいいだろう。
ただし、上記の通り難易度がかなり低いので手ごたえのあるゲームをやりたい人には到底おすすめできる作品ではない。
無双シリーズ初となるTVアニメが制作され、『真田の章』が本作発売の翌日、3月21日に放送された。
完全版アニメが収録されたブルーレイディスクが本作のアニメボックス・トレジャーボックスに収録されている。
第一次上田城の戦いがメインで話の流れは本作が基になっているので悪くはないが、肝心の戦闘シーンの出来は褒められたものではない。
また、本作独自の脱モブ武将として「徳川秀忠」が登場しているが、主人公である幸村を持ち上げるために性格容姿その全てが醜悪に描写されており、視聴者からの評判は最悪だった。
この点は『4』をベースにしたスピンオフ『戦国無双 ~真田丸~』で秀忠のキャラデザインの全てが変更、改善され解決している。
販促効果があったのかどうかは不明である
明智光秀が謀反を起こした理由はいまだ解明されていない。本能寺の変については諸説(*18)あり、日本史好きの間でも議論されることが多い。
しかし6月23日、四国の大大名長宗我部元親が光秀の家臣斎藤利三宛に本能寺の変が起きる約10日前に出した手紙が岡山の林原美術館で発見された。
この手紙は本能寺の四国説を裏付ける有力な手がかりになり得るものであり、マスコミ各社もこれを報道した。
6月24日のフジテレビのスーパーニュースでもこの件が取り上げられたが、報道の際に本作の本能寺のムービー「背ききってみせよ」が使用された。
本作の発売から2ヶ月後の2014年5月末からコーエーテクモゲームスとJRA(日本中央競馬会)のコラボの一環として、第81回東京優駿(日本ダービー)のプロモーションの一環として本作のキャラを使用した特設サイト『ダービー無双』がオープンしていた(参照)。
【せんごくむそうふぉーでぃーえっくす】
『戦国無双』シリーズ15周年を記念して、『4』に既出のDLC150種類以上を組み込んだ廉価版。
『戦国無双 ~真田丸~』と『無双OROCHI3』のセーブデータがある場合、お金と技能珠が追加になるセーブデータ連動特典も備える。
DLCは全て含まれているが、著作権の関係で真田丸関連の衣装及び、家宝の「黒い羽」と「真田の魂」は未収録。
また、DLCは最初から全て解放済みとなっているが、DLC武器は無双演武で何らかの条件を満たす必要がある。
公式には「天下統一の章」「外伝の章」のクリアが必要とされているが、それ以前でも出現したという報告があり詳細な条件は特定されていない。
無印より若干安い上にDLC込なため、今から買うのであればこちらを推奨…したいところであるが、PS4版は『4DX』収録のDLCを『4-II』以降に流用できないという罠も存在する。
ゲームそのものに影響する部分限定でも、そもそも武器システムが異なる都合で追加武器フルセットは別タイトルで別途購入する必要がある(*19)。
PS4版では4K出力にも対応している。
Switch版は『4-II』が発売されていないため、DLC引き継ぎに関する問題は気にする必要がない。
また元々良質な移植であった『真田丸』と比べるとさらに最適化されており、非常に短いロード、安定して高いフレームレートと敵の出現数を両立している。
2024年5月14日にはSteamでWin版が配信開始。今までの『4』系列のWin版はすべて日本語未実装だったため、数年越しで事実上初のWin日本語版リリースとなる(*20)。
*1 トレジャー・アニメ各ボックスはPS3版のみ。
*2 孫市という名前は雑賀衆の棟梁が代々受け継いでいるため。
*3 公式Twitterで広報が「今回の孫市は一味違う」と呟いたため、楽しみにしていたファンが多かった。
*4 「自分の身一つで稼ぐ」「手を貸す」という意味だが、やはり別の意味で捉えられやすい。
*5 一応、戦国時代は同性愛が当たり前の時代であり、名立たる武将の多くは実際にバイセクシャルだった。むしろ、異性しか愛さない人のほうが少なかったとか。
*6 過去の無双シリーズでは発売1、2週間前までは公開していることが多かったが、今回は各方面とのコラボのために早めに公開した模様。
*7 全ての無双武将(エディット専用モーション含む)のレア武器を取得することで獲得できるトロフィーもあるが、この仕様を受けてか、ランクは「シルバー」になっている。
*8 というか、加藤清正のCV担当が杉田智和氏なので「いつもの杉田じゃねーか」「杉田さん演技してください」などとネタ交じりに野次られている。
*9 騎乗無双奥義で高士気エリアに突撃するといったテクニックもある。騎乗突撃以外の攻撃手段が弱体化されすぎた4-IIと5の異常さが際立つともいえるが
*10 一定確率で一般兵士を一撃で撃破、武将には割合ダメージを与える属性。
*11 『戦国無双』シリーズは伝統的にレベルカンスト時でも経験値蓄積ごとに恩恵がある。
*12 浅井家家臣の大谷吉房が吉継の父親の可能性があるが、学術的な裏付けはない。父親の設定を吸収する例は他のキャラにも見られるが、彼の場合は親子関係すら怪しい。
*13 不意打ちで本能寺へ奇襲をかけるというのに何故かよそ者がゾロゾロと現地へ集まって来るという展開なため余計に不自然に映る。
*14 今作は光秀の娘という点が強調されているものの、森蘭丸との縁が前触れもなく切り出されて違和感が拭えない。
*15 女性武将で目当ての男性武将のイベントを迎えようとしたのに育成中の男性武将で迎えてしまい、BLのようなイベントになるなど。
*16 CDかミュージックカード付属のプロダクトコードが必要。
*17 『1』の武将 →『1 猛将伝』の武将 →『2』の武将 →『2 猛将伝』の武将…という形。
*18 光秀の野望説、人質にされた母を殺された為の信長に対する怨恨説、四国征伐回避説、朝廷や秀吉などの黒幕説など。
*19 馬については全能力がすべての馬の上位互換である「松風」が通常プレイでも入手可能なため、全種揃えたいと思わなければ不要である。
*20 ちなみに、過去に『戦国無双』シリーズでWin日本語版がリリースされたのは、無印『2』と『5』のみである。