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科学技術と社会・所有・国際競争・国家戦略・…


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last update: 20150916


■目次

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文献(日本)
文献(翻訳)


■本HP内頁

2000  ◆2001  ◆2002  ◆2003  ◆2004  ◆2005
2001<産業スパイ事件>  ◆2001<ヒト細胞株競売>
2002<薬>  ◆2002<産業スパイ事件>
2003<WTO>  ◆2003<産業スパイ事件>

科学技術社会論学会
 http://www.cs.kyoto-wu.ac.jp/jssts/index.html
科学・技術と社会の会
STS Network Japan
原子力発電/原子力発電所
日本科学史学会

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 ◆国家
 ◆HIV/AIDS


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■文献(日本)

 *以下、現在作成途中
  ◆:56→83→116→147
  ◇(本:遺伝子…):49→60
  ◆+◇=207冊
  **=院生室に移す本:105→141→148
  b: ../b/b.htm

柴谷 篤弘 1960 『生物学の革命』,みすず書房 千葉社0342
高橋 晄正 19640831 『新しい医学への道』,紀伊國屋書店,296p. 250 →19940125 『新しい医学への道――現代医学の矛盾』,紀伊国屋書店,精選復刻紀伊国屋新書,291p. ISBN:4-314-00653-6 1835 [amazon][bk1] ※ ** bs
◆碧海 純一・市井 三郎・今村 護郎・印東 太郎・大森 荘蔵 編 19641030 『科学時代の哲学2――人間と社会』,培風館,290p.ISBN:− 680 ※ ** s
◆碧海 純一・石本 新・大森 荘蔵・沢田 允茂・吉田 夏彦 編 19641130 『科学時代の哲学3――自然と認識』,培風館,247p.ISBN:− 680 ※ ** s
中村 禎里 1967 『ルイセンコ論争』,みすず書房 *
◆時実 利彦 19680725 『脳と人間』 雷鳴社,262p. 580 ※ **
◆日本科学史学会 編 1968 『日本科学技術史大系 7 国際篇』,第一法規
◆向坊 隆・岸田 純之助 編 19690810 『科学技術と社会』(講座 日本の将来7),潮出版社,372p.ISBN:− 880 ※ ** s
中村 禎里 19700910 『生物学と社会』,みすず書房,272p. 700 **
◆中岡 哲郎 19710225 『技術の論理・人間の立場』,筑摩書房,267p. 850 ※ **
村上 陽一郎 19710405 『西欧近代科学――その自然観の歴史と構造』,新曜社,347p. 1400 ※ **
◆中岡 哲郎 19710925 『工場の哲学――組織と人間』,平凡社,286p. 680 ※ **
◆伊藤 俊太郎 19711128 『現代科学思想事典』,講談社,講談社現代新書790,615 p.ISBN: 4-06115-667-5 620[amazon] ※ ** s
◆時実 利彦 編 19730125 『生命の尊厳』(人間の世紀 第1巻),潮出版社,393p.ISBN:− ※ ** s
◇長倉 功 19730114 『生命合成への道――ライフサイエンスの今日と明日』,講談社,講談社ブルーバックス 560,ISBN:− 560 ※ ** gs
中村 禎里 1973 『生物学の歴史』,河出書房新社 *
中山 茂 1974 『歴史としての学問』,中央公論社 1200 *
中村 禎里 1974 『生物学を創った人びと』,日本放送出版協会 *
◆渡辺 格 19740927 『ライフ・サイエンスと人間』 日本経済新聞社,206p. 950 ※ **
村上 陽一郎 19741015 『近代科学を超えて』,日本経済新聞社,205p. 1100 三鷹402 *
村上 陽一郎 19741015 『近代科学を超えて』,→1986 講談社学術文庫,240p. 640 *
◆時実 利彦 19751205 『生命の尊厳を求めて』 みすず書房,299p. 1600 ※ **
村上 陽一郎 19760420 『近代科学と聖俗革命』,新曜社,iv+289+8p. 1600 ※ *
星野 芳郎 19770325 『星野芳郎著作集 第1巻 ――技術論 T』,勁草書房 ,500p.ISBN:4-32679-805-X 2310 ** s
星野 芳郎 19780705 『星野芳郎著作集 第2巻 ――技術論 U』,勁草書房 ,404p.ISBN:4-32679-806-8 2310 ** s
星野 芳郎 19780210 『星野芳郎著作集 第5巻 ――技術史 V』,勁草書房 ,418p.ISBN:4-32679-809-2 2310 ** s
星野 芳郎 19790228 『星野芳郎著作集 第6巻 ――科学技術評論』,勁草書房 ,428p.ISBN:4-32679-809-2 2310 ** s
星野 芳郎 19781130 『星野芳郎著作集 第7巻 ――運動論 』,勁草書房 ,414p.ISBN:4-32679-811-4 2310 ** s
柴谷 篤弘 19770628 『あなたにとって科学とは何か』,みすず書房,277+18p. 1400 ※ **
◆星野 芳郎 19780205 『もはや技術なし――アメリカの焦燥,西欧の憂うつ,日本の混乱』,光文社,カッパビジネス,233p. 600 ※ **
村上 陽一郎 19790120 『新しい科学論――「事実」は理論をたおせるか』講談社,ブルーバックスB-373,202p.ISBN: 861 [amazon] ※ **
渡辺 格・小松 左京 19790225 『生命をあずける――分子生物学』,朝日出版社,LECTURE BOOKS,234p. 960 ※/三鷹464 **
高木 仁三郎 19790329 『科学は変わる――巨大科学への批判』,東洋経済新報社,東経選書,206p.ISBN:4-492-80003-4  1365 ** s
村上 陽一郎 編 19790925 『医学思想と人間』★,朝倉書店,知の革命史6,233p. 2500 真砂490/杉並202 *
中村 禎里 1979 『科学者 その方法と世界』,朝日新聞社 *
◆唐木 順三 19800725 『「科学者の社会的責任」についての覚え書』 筑摩書房,170p. 900 ※ **
中山 茂 1980 『転換期の科学観』,日本経済新聞社 1000 *
渡辺 格 1980 『科学の進歩と人間の尊厳』,聖教新聞社
◆市井 五郎・鈴木 茂治 19810410『続 くたばれコンピュートピア――OAと大量失業時代』,柘植書房, 263p. ISBN:30-41281-4819 1680 [amazon][bk1] ※ **
中山 茂 19810522 『科学と社会の現代史』,岩波書店,岩波現代選書, 245.ISBN:4000075233 1995 本郷A60-273 ※ **
◇田原 総一朗 19810630 『遺伝子産業革命』,文藝春秋,198p. 900 ※ ** gs
柴谷 篤弘 19811110 『科学者は変わったか――パラダイム転換か自己発見か』,朝日出版社,572p. 3000
村上 陽一郎 編 19811120 『技術思想の変遷』★,朝倉書店,知の革命史7,207p. 2300 三鷹402 *
村上 陽一郎 1981 『歴史としての科学』,筑摩書房 1200 *
村上 陽一郎 編 1981 『時間と進化』,東京大学出版会 *
柴谷 篤弘 1981 『今西進化論批判序説』,朝日出版社
◆日本科学者会議 編 1981 『科学技術政策史年表』,大月書店 3300
吉岡 斉 19820325 『テクノトピアをこえて――科学技術立国批判』,社会評論社,270p. 1700 *
◇朝日新聞科学部 19820630 『生命――探究と産業化の最前線』,朝日新聞社,234p. 880 ※ ** gs
◆フォーラム・人類の希望 編 19821115 『いま、民衆の科学技術を問う』,新評論,シリーズ・プラグを抜く,204p.ISDN:− 1200 ※ ** s
柴谷 篤弘 19821120 『私にとって科学とは何か』,朝日新聞社,朝日選書217,282p. 980 ※/真砂404 **
柴谷 篤弘 19821130 『バイオテクノロジー批判』,社会評論社,303p. 1700 ※ **2 gs
福本 英子 19830315 『危機の遺伝子――蝕まれる生命,操られる生命』,技術と人間,278+3p. 1600 ※/神奈川A27-219 ** gs
村上 陽一郎 19830322 『ペスト大流行――ヨーロッパ中世の崩壊』,岩波新書黄225,192p. 430 ※/杉並 *
市川 定夫 19830710 『いのちの危険信号』,技術と人間,309p. 2000 ※ *
◆宮田 親平 19830715 『科学者たちの自由な楽園――栄光の理化学研究所』, 文芸春秋, 318p. ISBN-10: 4163381201 ISBN-13: 978-4163381206 [amazon] h01 b
市川 定夫 1983 『遺伝子操作を考える』,日本消費者連盟 *
福本 英子 19840215 『生命操作』,現代書館,FOR BIGINNERS イラスト:福島豊彦,174p. 979 ※/千葉社2940 ** gs
市川 定夫 19840228 『遺伝学と核時代――ムラサキツユクサの警告』,社会思想社, 323p., 2700 2700 三鷹467 *
◆田原 総一朗 19840401 『生命探検――脳と老化』,文藝春秋,p198.ISDN:− 900 ※ ** s
◇村上 和雄 19840720 『バイオテクノロジー――遺伝子工学が開いた先端技術』 講談社ブルーバックス,187p. 740 ※ ** gs
中山 茂 19840830 『市民のための科学論』,社会評論社,252p. 1800 本郷A60-338 *
◆増永 俊一 19841020 『生命の最前線――生病老死のゆくえ』,春秋社, vi+232p, 1300 1300 ※/杉並490 ** s
吉岡 斉 1984 『科学者は変わるか――科学と社会の思想史』,社会思想社 *
柴谷 篤弘 1984 『私にとって科学批判とは何か』,サイエンスハウス  
渡辺 正雄 編 1984 『ダーウィンと進化論』 共立出版,4+288p. *
市川 定夫 1984 『遺伝学と核時代』,社会思想社  千葉教養E513 *
長野 敬 1984 『遺伝子を解く』,光村図書 1200 *
長野 敬・田中 三彦 編 1984 『脳のデザイン』,福武書店 1200 *
◇軽部 征夫・香月 祥太郎・遠藤 勲 編 19850301 『バイオの挑戦』,講談社,175p.ISBN: 4061396188 1400 ※ ** gs
村上 陽一郎・豊田 有恒 19850425 『神の忖度に発す――科学史講義』,朝日出版社,LECTURE BOOKS,241p. 960 杉並402 *
◆佐々木 力 1985 『科学革命の歴史構造 上』,岩波書店 3000 
◆山口 昌哉 監修 19860105 『現代科学の術語集』 駸々堂出版,235p. 1200 ※ **
◇村上 和雄 19860126 『人間 信仰 科学――バイオ新時代をひらく世界観』,天理教道友社,216p. 900 ※ ** gs
◆中山 茂 編 19860220 『日本の技術力――戦後史と展望』,朝日新聞社,257p. ISBN-10: 4022593970 ISBN-13: 978-4022593979 [amazon]
吉岡 斉 19860610 『科学社会学の構想――ハイサイエンス批判』,リブロポート,243p. ※/本郷T10-426 **
長野 敬 19860930 『生物の内景から』,筑摩書房,249p. 1800 三鷹404 *
村上 陽一郎 1986 『技術とは何か』,日本放送出版協会,NHKブックス 750 **
村上 陽一郎 1986 『時間の科学』,岩波書店 1000 *
渡辺 格 1986 『生命科学の世界』,日本放送出版協会,NHKブックス502
◆河合 隼雄 19860515 『宗教と科学の接点』 岩波書店,201p. 1340 ※ ** s
渡辺 正雄 19870420 『科学者とキリスト教――ガリレイから現代まで』講談社,ブルーバックス,219p.ISBN: 4061326864 754 [amazon] ※ **
◆中村 運 19870220 『生命とはなんだろう――新しい生物学の小事典』,岩波書店,岩波ジュニア新書 122,203p.ISBN:4-00500-122-X 663[amazon] ** s
  ◆渡辺 格・ディー・エヌ・エー研究所 編 19870420 『バイオテクノロジーの世界――いま何をめざしているのか』,講談社ブルーバックスB-683,233p. 600 三鷹460 *
◆高久 史麿 編 19870615 『バイオテクノロジーと医療』,東京大学出版会,219p. ISBN-10: 4840804516 ISBN-13: 978-4840804516  [amazon] ※
◆佐々木 力 編 19870630 『科学史』,弘文堂入門双書,ix+296p. 2000 本郷T10-428
中山 茂・石山 洋 19871120 『科学史研究入門』,東京大学出版会,352p. 2400 杉並402 *
柴谷 篤弘吉岡 斉・桂 愛景・江口 幹 19880130 『ネオアナーキズムと科学批判――柴谷篤弘対談集』,リブロポート,249p. 2200 ※ **
◆木村 資生 19880420 『生物進化を考える』,岩波書店, 岩波新書新赤版19, 290p. ISBN:4-00-430019-3 819 [amazon][bk1] ※ ** s
芝田 進午 編 19880825 『生命(いのち)を守る方法――バイオ時代の人間の権利』,晩聲社,401p. 2500 ※/三鷹490 ** gs
市川 定夫 19880920 『新公害原論――遺伝学的視点から』,新評論,546p. 3800 本郷V46-828 *
村上 陽一郎・坂上 正道・原 義雄・関 正勝・戸村 政博 19880920 『座談会・生命科学を考える』,日本基督教団,生命科学とキリスト教4,114p. 750 真砂490
◆坂村 健 19881019 『電脳社会論』 飛鳥新社,366p. 1600 ※ **
◆木村 繁・森 暁雄・武部 俊一・大熊 由紀子 編 19881113 『科学を一面トップにした男 木村繁』,三田出版会,337p.ISBN:4-89583-029-2 1545 ※ ** s
◆森山 公夫 19880920 『狂気の軌跡――構造論的歴史主義の視座』,岩崎学術出版社,608p. ISBN-10:4753388093 ISBN-13:978-4753388097 \7140 [amazon][kinokuniya] ※
◆上林茂暢 19891120 『先端医療――診断・治療の最前線』,講談社,227p. ISBN-10: 4061489747 ISBN-13: 978-4061489745 [amazon][kinokuniya]
村上 陽一郎 編 1989 『心のありか』,東京大学出版会,人間と文化3 *
柴谷 篤弘 編 19890325 『構造主義をめぐる生物学論争』,吉岡書店, 318p.ISBN:4842702230 2730[品切] ※ **
村上 陽一郎 編 19890525 『現代科学論の名著』,中公新書922,xiii+192p. 540 杉並 *
◆半田 智久 19890525 『知能のスーパーストリーム』,新曜社,237+11p. 1850 ※ ** s
◆古川安 19890715 『科学の社会史――ルネサンスから20世紀まで』 南窓社,262p. 3399 (以下ISBNは2001年の増補改訂版のもの)ISBN-10: 4816502661  ISBN-13: 978-4816502668 [amazon][kinokuniya] ※
◆伊東 俊太郎・村上 陽一郎 編 19891030 『社会から読む科学史』(講座科学史・2),培風館, 378 p. ISBN:4-563-02047-8 4935 [amazon][bk1] ※ **
◆芝田 進午 編 19900122 『生物災害(バイオハザード)を防ぐ方法――バイオ時代の人間の権利II』,晩聲社,316p. 2060 ※ ** gs
立花 隆・利根川 進 19900701 『精神と物質――分子生物学はどこまで生命の謎を解けるか』,文芸春秋,261p.ISBN:4-16-344430-0 1800[amazon][BK1] ※ ** s
◆『別冊宝島』123 19901208 科学論争を愉しむ本 『別冊宝島』123 272p. 1010 ※ **
渡辺 正雄 19910110 『文化としての近代科学』 丸善,314p. 3708 三鷹402 *
◆伊東 俊太郎・村上 陽一郎 編 19891030 『比較科学史の地平』(講座科学史・3),培風館,364p.ISBN:4-563-02048-6 4725 [bk1] ※ **
吉岡 斉 19910123 『科学文明の暴走過程』,海鳴社,228p. 2100 [amazon][bk1] ※ **
柴谷 篤弘 199102 『科学批判から差別批判へ』,明石書店,306p. ISBN: 2345 [bk1]
◆太田 茂 19910410 『困った時のエレクトロニクス――ハイテクを活用する新しい福祉のありかた』,中央法規出版,174p. ISBN-10: 4805808276 ISBN-13:978-4805808276 \1800 [amazon] ※ b ss l c07
◆柴谷 篤弘・長野 敬・養老 孟司 編 19910920 『進化思想と社会』(講座進化2),東京大学出版会,236p. 2472 ※ **
柴谷 篤弘 1991 『私にとって科学批判とは何か――思索と革命をつなぐために』,サイエンスハウス,叢書知性の華,324+16p. ISBN:4-915572-45-5 3783 [amazon][bk1]
◆竹内 宏・長銀総合研究所 19911206 『日本経済の難問を解く――労働力不足・日米関係・東京問題』,PHP研究所,237p.ISBN-10:4569534384 ISBN-13:9784569534381  \1400 [amazon][kinokuniya]
市川 定夫 19930125 『環境学――遺伝子破壊から地球規模の環境破壊まで』,藤原書店,518p. 4800 千葉社4858 *
村上 陽一郎 19930920 『生と死への眼差し』,青土社,243p. 1800 ※ *
◆保木 本一郎  19940130 『遺伝子操作と法』,日本評論社,322p. 5665 ※ ** gs
吉岡 斉 19990425 『原子力の社会史――その日本的展開』, 朝日新聞社, 325p. ISBN-10: 4022597240 ISBN-13: 978-4022597243 1575 [amazon] h01 b
金森 修 19940630 『フランス科学認識論の系譜――カンギレム、ダゴニェ、フーコー』,勁草書房,321+7p.ISBN:4-326-15295-8 [amazon] ※ **
◆DNA問題研究会 編 19940715 『遺伝子治療――何が行なわれ,何が問題か』 社会評論社,157p. 1700 ※ ** gs
◆中山 茂・吉岡 斉 編 19940925 『戦後科学技術の社会史』, 朝日新聞社,360p.ISBN-10: 4022596112 ISBN-13: 978-4022596116 1553 [amazon] b
◆柴田 鉄治 19941025 『科学報道』,朝日新聞社,ND Books,238p.ISBN:4-02-256719-8 1427 [amazon][bk1] ※ **
□内容説明[bk1]
科学報道が、報道の一ジャンルを形成するまでになったのはここ3、40年のことである。速いテンポで発展・拡大する科学技術を追って科学報道の辿ってきた道を、自らもそれに携わった著者が検証する。
□著者紹介[bk1]
〈柴田〉1935年生まれ。東京大学理学部物理学科卒業。現在、朝日新聞入社調査研究室長兼論説委員。
内容(「BOOK」データベースより)[amazon]
新聞は現代科学の何を伝えたか―心臓移植、薬禍、原子力、宇宙開発、南極観測、高温超伝導…軌跡の検証と教訓。
内容(「MARC」データベースより)[amazon]
科学報道が、報道の一ジャンルを形成するまでになったのはここ3、40年のことである。速いテンポで発展・拡大する科学技術を追って科学報道の辿ってきた道を、自らもそれに携わった著者が検証する。
目次
1章 薬禍・公害
2章 原子力
3章 心臓移植
4章 体外受精
5章 宇宙開発
6章 南極観測
7章 高温超伝導
長野 敬 19941110 『生命の起源論争』,講談社選書,254p. 1500 ※ **
◆科学朝日 編 19950130 『科学史の事件簿』,朝日新聞社,277+5p.ISBN:4-02-256824-0 1937 [amazon][bk1] ※ **
◆春山 茂雄 19950605 『脳内革命』 サンマーク出版,237p. 1600 ※ **
中山 茂 19950620 『科学技術の戦後史』 岩波新書新赤0395,198p. 620 ※ ** s
◆柏木 惠子・高橋 惠子 編 19950630 『発達心理学とフェミニズム』,ミネルヴァ書房, 277p. ISBN:4-623-02530-6 2940 [amazon][bk1] ※ **
◆吉本 秀之 他 19950720 『科学と国家と宗教』,平凡社,315p.ISBN:4-582-53305-1 3568 [amazon][bk1] ※ **
□内容説明[bk1]
科学、そして技術に対する現代社会のほとんど信仰ともいえる様な依拠の姿勢が芽生えたのは、いつ、いかなる状況のもとにおいてだったのか。科学、技術、国家、宗教を軸に展開される社会変容のダイナミズムに迫る。
□著者紹介[bk1]
〈吉本〉1958年生まれ。東京外国語大学助教授。
◆柳澤 桂子 19951210 『二重らせんの私――生命科学者の生まれるまで』,早川書房,224p.ISBN:4150502234 ISBN-13:978-4150502232 588 [amazon] ※
柴谷 篤弘 199605 『われわれにとって革命とは何か――ある分子生物学者の回想』,朝日新聞社,朝日選書552,257p. ISBN:4-02-259652-X 1325 [amazon][bk1]
◇大朏 博善 19960925 『いま、遺伝子革命』,新潮社,250p.ISBN:4-10-400202-X  1529 [amazon] ※ **2 gs
柳沢 桂子 19961127 『遺伝子医療への警鐘』,岩波書店,岩波現代文庫 学術 83,326p.ISBN:4-00-600083-9 1050 [amazon][BK1] ※ ** gs
◇横山 裕道 19970420 『遺伝子のしくみと不思議――DNAから探る生命の神秘と進化の謎』,日本文芸社,270p.ISBN:4-53711-502-5 1260 ** gs
◇田沼 靖一 19971025 『遺伝子の夢――死の意味を問う生物学』 日本放送出版協会,NHKブックス811,217p. 830 ※ ** gs
佐倉 統 19971030 『進化論の挑戦』 角川書店,角川選書288,221+6p. 1500 ※ ** s
◆原 強 19980320 『「沈黙の春」の世界――レイチェル・カーソンを語り継ぐ 増補版』,かもがわ出版,142p. ISBN-10: 4876991235 ISBN-13: 978-4876991235 1365 [amazon]
◇中原 英臣・佐川 峻 19980716 『人間は遺伝子を超えられるか――DNAと脳そして生き方』,素朴社,193p. 1600 ※ ** gs
◆辰野 高司 19980903 『カビがつくる毒――日本人をマイコトキシンの 害から守った人々』,東京科学同人,141p. ISBN-10:4807912704 ISBN-13:9784807912704 \1200 [amazon][kinokuniya] ※ 
◆加藤 尚武・松山 寿一 編 19990425 『科学技術のゆくえ』,ミネルヴァ書房,叢書転換期のフィロソフィー第3巻,335p. ISBN:4-623-02939-5 3780 [amazon][BK1] ※
金森 修 199908 『バシュラール――科学と詩』,講談社,322p. *
加藤 尚武 19990903 『脳死・クローン・遺伝子治療――バイオエシックスの練習問題』,PHP新書086,222p. 657 ※ ** gs
◆中山 茂・後藤 邦夫・吉岡 斉 編 1999 『通史 日本の科学技術 5−II 国際期1980-1995』
大朏 博善 20000520 『ES細胞――万能細胞への夢と禁忌』,文芸春秋,文春新書 105,198p. ISBN:4-16-660105-9 693 [amazon][BK1] ※ ** gs
金森 修 200006 『サイエンス・ウォーズ』,東京大学出版会,458+xxxiiip. *
金森 修・井山 弘幸 200011 『現代科学論』,新曜社,261+xip.
青野 由利 20000610 『遺伝子問題とはなにか――ヒトゲノム計画から人間を問い直す』,新曜社,275+15p. 2200 ※ ** gs
◇天笠 啓祐 20001130 『遺伝子組み換えとクローン技術100の疑問』,東洋経済新報社, 219 p. ISBN: 4492761217 1680 [amazon] ※ ** gs
◆原 ひろ子・根村 直美 編 20001130 『健康とジェンダー』,明石書店, 279p. ISBN:4-7503-1345-9 2940 [amazon][bk1] ※
池田 清彦金森 修 20010421 『遺伝子改造社会 あなたはどうする』,洋泉社新書,230p. 680 ※ ** gs
◇貝谷 久宣・日本筋ジストロフィー協会 編 20010430 『遺伝子医療と生命倫理』,日本評論社, 165p. ISBN:4-535-98184-1 1995 [amazon][bk1] ※ ** gs
水野 肇・岡本達明 20010620 『水俣病の科学』,日本評論社,343+6p ISBN-10: 453558303X ISBN-13: 978-4535583030 \3300+税 [amazon][kinokuniya]
粥川 準二 20010721 『人体バイオテクノロジー』,宝島社新書,254p. 800 ※ ** gs
◇御輿 久美子・西村 浩一・ 鈴木 良子・ 福本 英子・ 北川 れん子・粥川 準二 20010930 『人クローン技術は許されるか』,緑風出版, 232p. ISBN:4-8461-0111-8 2100 [amazon][bk1] ※ ** gs
小川 真里子 20011105 『フェミニズムと科学/技術』, 岩波書店,双書科学/技術のゆくえ,212p.ISBN:4-00-026636-5 2205[amazon][BK1] ※ ** s
◆池田 清彦 20011030 『新しい生物学の教科書』 新潮社,249p. 1400 ※ **
柳澤 桂子 20020529 『すべてのいのちが愛おしい――生命科学者から孫への手紙』,PHP研究所,187p.ISBN:4-569-62189-9 1680 [amazon] ※ ** s
◇粥川 準二 20020720 『資源化する人体』,現代書館,FOR BIGINNERS SCIENCE 9,174p. 1500 ※ ** gs
福本 英子 20020815 『人・資源化への危険な坂道――ヒトゲノム解析・クローン・ES細胞・遺伝子治療』 現代書館,322p. 2500 ※ ** gs
◆広野 喜幸・市野川 容孝・林 真理 編 20021020 『生命科学の近現代史』,勁草書房, 375+18p.ISBN:4-326-15366-0 3570 [amazon][bk1] ※ **
◆金森 修・中島 秀人 編 20020420 『科学論の現在』,勁草書房, 284p. ISBN:4-326-10139-3 3675[amazon][BK1] ※ **
◆佐々木 毅・金 泰昌 編 20020516 『科学技術と公共性』(公共哲学8), 東京大学出版会,350p.ISBN:4-13-003418-9 3990 [amazon][BK1] ※ ** s
◆荒井 寿光・知的財産国家戦略フォーラム 編 20020525 『知財立国――日本再生の切り札100の提言』,日刊工業新聞社,238p. ISBN: 4526049506 1575 [boople][amazon] ※,
◆今野 浩 20020606 『特許ビジネスはどこへ行くのか――IT社会の落とし穴』,岩波書店,182p. ISBN: 4000057391 1680 [boople][amazon] ※,
◆石田 寅夫 20021030 『ノーベル賞からみた免疫学入門』,化学同人,221p. ISBN-10: 4759809287 ISBN-13: 978-4759809282 4725 [amazon] ※
金森 修 20030110 『負の生命論――認識という名の罪』,勁草書房, 232p. 2625 ISBN-10: 4326153687 ISBN-13: 978-4326153688 [amazon] ※ bp b
◆山内 一也 , 三瀬 勝利 20030225 『忍び寄るバイオテロ』,日本放送出版協会,248p. ISBN-10: 4140019611 ISBN-13: 978-4140019610 1019 [amazon] ※
◆長平 彰夫・西尾 好司 20031101 『知財立国の実現に向けて動き出した産学官連携』,中央経済社,278p. ISBN: 4502912905 3360 [boople][amazon] ※,
◆坂井 律子・春日 真人 20040530 『つくられる命――AID・卵子提供・クローン技術』日本放送出版協会, 254p. ISBN:4-14-080875-6 1575 [amazon][bk1] ※ ** gs
◆松田 純 20050215 『遺伝子技術の進展と人間の未来――ドイツ生命環境倫理学に学ぶ』,知泉書館, 264p. ISBN-10: 4901654470 ISBN-13: 978-4901654470 \2940 [amazon][kinokuniya] en, ss, be, bp, g01, d07d, c0201
金森 修 20051020 『遺伝子改造』,勁草書房, 323p. 3150 ISBN-10: 4326153849 ISBN-13: 978-4326153848 [amazon] ※ bp en b
◆植草 益 20060120 『先端技術の開発と政策(東洋大学先端政策科学研究センター研究叢書)』,NTT出版,350p. ISBN-10:4757121717 ISBN-13:978-4757121713 \3990 [amazon][kinokuniya]※ ss



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■文献(翻訳)

◆Sarton, George 1937 The History of Science and the New Humanism,, Harvard University Press"=19381120 森島恒雄訳,『科学史と新ヒューマニズム』,岩波新書赤15,264p. ※
◆Bernal, J. D. 1939 The Social Function of Science, George Routledge & Sons=19810918 坂田 昌一 訳 『科学の社会的機能』,勁草書房,468p.ISBN:4-32670-001-7 6720 ※ ** s
◆Wiener, Norbert 1950 The Human Use of Human Beings : Cybernetics and Society, Houghton & Co.=19791005 鎮目恭夫・池原 止戈夫 訳,『人間機械論――人間の人間的な利用』,みすず書房,206p.ISBN:4-62201-609-5 2835 [amazon] ※ ** s
◆Hanson, Norwood Russel 1958 Patterns of Discovery, Cambridge University Press=19860610 村上 陽一郎 訳,『科学的発見のパターン』 講談社, 講談社学術文庫, 417 p.ISBN: 4061587447 1155 [amazon] ※< **BR> ◆Kuhn, Thomas S. 1962 The Structure Of Scientific Revolutions, Univ of Chicago Press=19710305 中山 茂 訳,『科学革命の構造』,みすず書房,277p. ISBN: 4-622-01667-2 2310 [amazon] ※ **2
◆Snow, C.P. 1964 The Two Cultures, Cambridge University Press=19650105 松井 巻之助 訳,『二つの文化と科学革命』,みすず書房, 256p. ISBN:4-622-04970-8 2940 [amazon][bk1] ※ **
◆Canguilhem,Georges 1965 La connaissance de la vie, Ashietto=200204 杉山 吉弘 訳,『生命の認識』,法政大学出版局, 284+40p.ISBN:4-588-00735-1 3570 [amazon][bk1] ※ ** g
◆Sackman, Harold 1967 Computers, Systems Sciences, and Evolving Society : The Challenge of Man Machine Digital System, John Willy & Sons=19700430 竹中直文監修,『新人間進化論――コンピュータとの共存の科学』,日本生産性本部,302p. 680 ※ ** s
◆Taylor, Gordon Rattray 1968 The Biological Time-Bomb, Thames and Hudson=19691220 渡辺 格・大川 節夫 訳,『人間に未来はあるか――爆発寸前の生物学』,みすず書房,みすず科学ライブラリー14,262 p.ISBN:4-622-04935-X 1575 [amazon][BK1] ※
◆Kostelanetz, Richard ed. 1968 Beyond Left & Right: Radical Thougnt for Our Times, William Morrow and Company=19731220 寺沢 一 訳,『現代技術をどうとらえるか――今日のラジカル思想』,ダイヤモンド社,ダイヤモンド現代選書,303p. 1200 ※ **
◆Stent, Gunther S. 1969 The Coming of The Golden Age: A View of the End of Progress, The Natural History Press=19720210 渡辺 格 訳,『進歩の終焉――来るべき黄金時代』,みすず書房,みすず科学ライブラリ,202p.ISBN:4622013290 1365 ※ **
◆Hanson, Norwood Russell 1969 Perception and Discovery, Freeman Cooper & Company=19820129 ノーウッド・R・ハンソン著 野家 啓一・渡辺 博訳 『知覚と発見 科学的探究の論理 上』,紀伊国屋書店,  320p, \3150 ISBN-10: 4314008709  ISBN-13: 978-4314008709[amazon][kinokuniya] ※dss b
◆Monod, Jacques Lucien 1970 Le hasard et la necessite: Essai sur la philosophie naturelle de la biologie moderne, Seuil=19721020 渡辺 格・村上 光彦 訳 『偶然と必然――現代生物学の思想的な問いかけ』,みすず書房,236p.ISBN:4-62200-428-3 2730 ※ ** s
◆Feyerabend, Paul 1975 Against Method; Outline of an Anarchistic Theory of knowledge, NLB.=19810305 村上 陽一郎・渡辺 博共訳『方法への挑戦――科学的創造と知のアナーキズム』 新曜社 ISBN 4788501244 [amazon]
◆Rose, Steven & Rose, Hilary 1976 The Radicalisation of Science The Political Economy of Science, Macmillan=19800530 里深 文彦・田中 幸夫・成定 薫・西沢 直子・米本 昌平 訳,『ラディカル・サイエンス ――危機における科学の政治学』,社会思想社,そしおぶっくす,363p.ISBN:4390601903 2100 [品切] ※ **2
◆Ziman, John 1976 The Force of Knowledge: The Scientific Dimension of Society,Cambridge University Press=19810325 松井巻之助訳,Ziman,John 1976 『社会における科学』,草思社,上206p. 1500 ※ **
◇Robert,Cooke 1977 Improving on Nature: the Brave New World of Genetic Engineering, Quadrangle/The New York Times Book Co.=19780715 牧野 賢治 訳,『遺伝子操作――自然への新たな挑戦』,東京化学同人,339p.ISBN:- 1600 ※ ** gs
◇Howard, Ted ; Rifkin, Jeremy 1977 『遺伝子工学の時代――誰が神に代りうるか』 =1979 磯野直秀訳,岩波現代選書NS版,344p. ※ **3 gs
◇Goodfield, June 1977 Playing God : Genetic Engineering and Manipulation of Life, A. P. Watt & Sons=1979 中村桂子訳,『神を演ずる――遺伝子工学と生命の操作』,岩波現代選書NS版,335p. ※ ** gs
◇Langone, John 1978 Human Engineering : Marvel or Menace ?, Little, Brown, 158p.=19790501 長野 敬 訳,『生命と遺伝子操作――可能性と危険をさぐる』,秀潤社,188+9p. 900 ※ ** gs
◆Lakatos, Imre (edited by John Worrall and Gregory Currie) 1978 The Methodology of Scientific Research Programmes, ――Philosophical Papers vol.1――, Cambridge University Press=19860625 村上 陽一郎・井山 弘幸・小林 傳司・横山 輝雄共訳『方法の擁護――科学的研究プログラムの方法論』,新曜社 ISBN4788502437 [amazon]
◇Lygre, David G. 1979 Life Manipulation: From Test-Tube Babies to Aging, Walker & Co=19810630 山口 英世 訳,『生命の操作――試験管ベビ−からエイジングまで』,培風館,ライフサイエンス教養叢書,253p.ISBN:4563039144 1575 ※ ** gs
◆Brannigan, Augustine 1981 The Social Basis Of Scientific Discoveries, Cambridge University Press=19840428 村上 陽一郎・大谷 隆昶 訳,『科学的発見の現象学』,紀伊国屋書店,446p.2800 ※ **
◆Broad, William ; Wade, Nicholas 1983 BETRAYERS OF THE TRUTH: Fraud and Deceit in the Halls of Science, Simon and Schuster=19880120 牧野賢治訳,『背信の科学者たち』,化学同人,312p. 2200 ※ **
◇Sylzester, Edward J & Klotz, Lynn C 1983 The Gene Age: Genetic Engineering and the Next Industrial Revolution, Charles Scribner's Sons=19850610 伊藤 敏雄 訳 1983 『遺伝子の時代――バイオテクノロジ−その原理・生態学そして経営』,実業之日本社,305p.ISBN:4-40841-025-X  1890 ※ ** gs
◆Hacking, Ian 1983 Representing and Intervening; Introductory topics in the philosophy of natural science, Cambridge University Press.=19861128 渡辺 博訳 『表現と介入――ボルヘス的幻想と新ベーコン主義』,産業図書,  486p, 3250 ISBN-10: 4782800320  ISBN-13: 978-4782800324 [amazon][kinokuniya] ※
◆Gibbons, Michael ; Gummett, Philip eds. 1984 Science, Technology and Society Today, Manchester University Press=198702 科学史科学教育研究所 訳,『科学・技術・社会をみる眼――相互作用解明への知的冒険』,現代書館, 209 p. ISBN: 4768455530 2625 [amazon] ※ **
◆Glover, Jonathan 1984 What Sort of People should There be ?: Genetic Engineering, Brain Control and Their Impact on Our Future World, Penguin Books=19960108 加藤 尚武・飯田 隆 訳,『未来世界の倫理――遺伝子工学とブレイン・コントロール』,産業図書, 340p.ISBN:4-7828-0098-3 3150 [amazon][bk1] ※ ** gs
◆Barnes, Barry 1985 About Science, Basil Blackwell=19890125 川出 由己 訳,『社会現象としての科学――科学の意味を考えるために』,吉岡書店,243p. ISBN: 4-8427-0221-4 2200 [amazon] ※
◆Gibbons, Michael;Wittrock, Bjorn 1985 Science as a Commodity : Threats to the Open Community of Scholars=19911125 白鳥 紀一・吉岡 斉 訳,『商品としての科学―開放的な学者共同体への脅威』,吉岡書店,288+5p.ISBN:4842702400 3570 ※ **
◆Nossal, G.J.V. 1985 Reshaping Life: Key Issues in Genetic EngineeringCambridge Univ Press=19860320 丸山 工作・石川 統 訳,『生命をつくり変える――バイオテクノロジー革命』,岩波書店,岩波現代選書,265 p.ISBN: 4000075497 1995[amazon] ※ ** gs
◆Rose, Steven;Appignanesi, Lisa 1986 Science and Beyond, Blackwell=19930226 小林 伝司 他訳,『科学と限界――その批判的考察』,産業図書,310p.ISBN:4-7828-0077-0 3150 [amazon][bk1] ※ **
□内容説明[bk1]
世界の一線の科学者たちが、現代社会における科学の位置について考察する。扱われたテーマは、人工知能、試験管ベビー、フェミニストによる科学批判など多岐にわたっている。多くの疑問に答えるとともに読者にさらに多くの問いを投げかける書。
◇Calder, Nigel 1986 The Green Machines Putnam Pub Group =19860918 高榎 尭 訳,『21世紀バイオ社会からの報告』,岩波書店,313p. ISBN: 4000057626 1785[amazon] ※ ** gs
◆Humphrey, Nicholoas  1986 The Inner Eye, London: Faber and Faber.=19931110 垂水 雄二 訳『内なる目――意識の進化論』,紀伊国屋, 224p.  ISBN-10: 4314006048 ISBN-13: 978-4314006040 [amazon][kinokuniya] 
◆Russett, Cynthia Eagle 1989 Sexual Science: The Victorian Construction of Womanhood, Harvard Univ Press=19940520 上野 直子 訳,『女性を捏造した男たち――ヴィクトリア時代の性差の科学』,工作舎, 309p. ISBN:4-87502-234-4 3360 [amazon][bk1] ※ **
◆Delaporte, Francois Louis 1989 Histoire de la fievre jaune: Naissance de la medecine tropicale, Editions Payot=19930715 池田 和彦 訳,『黄熱の歴史――熱帯医学の誕生』みすず書房, 209+11p. ISBN:4-622-03362-3 2940 [amazon][bk1] ※ **
◆Haraway, Donna J. 1991 Simians, Cyborgs, and Women: The Reinvention of Nature, London: Free Association Books and New York: Routledge=20000725 高橋 さきの 訳,『猿と女とサイボーグ:自然の再発明』,青土社,523+XXXVp. ISBN:4-7917-5824-2 3600 [amazon][bk1] ※ **
 http://www.ritsumei.ac.jp/acd/gr/gsce/dw/haraway.htm
◇Frossard, Philippe 1991 The Lottery of Life : The New Genetics and the Future of Mankind=1992 渡辺格監訳,『DNAと新しい医療』,NHK出版,369p. ※ ** gs
◇Shapiro, Robert 1991 The Human Blue Print, St. Martin Press=19931001 中原英臣訳,『ゲノム=人間の設計図をよむ』349p. ※ ** gs
◇Wingerson, Louis 1991 Mapping Our Genes : The Genome Project and the Future of Medicine=1994 牧野賢治・青野由利訳,『遺伝子マッピング――ゲノム探求の現場』 化学同人,459p. ※ **2 gs
◇Kevles, Daniel J. & Hood, Leroy eds. 1992 The Code of Codes: Scientific and Social Issues in the Human Genome Project, Harvard University Press=19970901 石浦 章一・丸山 敬 訳,『ヒト遺伝子の聖杯――ゲノム計画の政治学と社会学』 アグネ承風社,411+21p. 3000 ※ ** gs
◇Rosenberg, Steven A. ; Barry, John M. 1992 The Transformed Cell : Unlocking the Mysteries of Cancer=1993 村松潔訳,『ガンの神秘の扉をひらく――遺伝子治療の最前線から』,文藝春秋,475p. ※ ** gs
◇Thompson, Larry 1993 Correcting the Code: Inventing the Genetic Cure for the Human Body=1995 清水信義監訳,『遺伝子治療革命――DNAと闘った科学者たちの軌跡』,日本テレビ,550+7p. ※ ** gs
◇Lewontin, Richard C. 1993 Biology As Ideology: The Doctrine of DNA , Perennial=19980619 川口 啓明・菊地 昌子 訳,『遺伝子という神話』,大月書店, 156+3p. ISBN:4-272-44026-8 2310 [amazon][bk1] ※ ** gs
◇Jordan, Bertrand 1993 Travelling around the Human Genome: An in Situ Investigation, One Year's Survey of Genome Centers across the World, INSERM John Libbey Eurotext=19950420 美宅 成樹 訳,『ヒトゲノム計画とは何か――全世界を巻き込むDNA解析プロジェクト』,講談社,ブルーバックス B−1064,404+21p.ISBN:4-06-257064-5 1407[amazon][BK1] ※ ** gs
◇Bodmer, Walter ; McKie, Robin 1994 The Book of Man, A.P.Watt=1995 長野敬・平田肇訳,『ヒトを探る,ゲノムを探る』,三田出版会,413p. ※ ** gs
◇Nelkin, Drothy ; Lindee, M. Susan 1995 The DNA Mystique : The Gene as a Cultural Icon, W. H. Freeman and Company=19970228 工藤政司訳,『DNA伝説――文化のイコンとしての遺伝子』,紀伊國屋書店,322p. 2400 ※ ** gs
◇Rabinow, Paul 1996 Making of PCR:A story of Biotechnology,The University of Chicago Press,
=1998 渡辺 政隆 訳 『PCRの誕生―バイオテクノロジーのエスノグラフィー』 みすず書房,260p,ISBN-10:4622039621 \3000 [amazon][kinokuniya] ※
◇Reyment, Richard 1996 Geo-Giants, Blackwell Science
=19980630 阿部 勝巳 訳 『地球科学の巨人たち――科学者たちの素顔に迫る』 東海大学出版会,186p ISBN-10:4486014413  \2800 [amazon][kinokuniya] ※
◆Fuller, Steve 1997 Science, Open University Press=20000330 小林 伝司 他 訳,『科学が問われている――ソーシャル・エピステモロジー』,産業図書,247p. ISBN:4-7828-0129-7 2940 [amazon][BK1] ※ ** s
□内容説明[bk1]
高エネルギー物理学、ヒトゲノム計画、古生物学、これらがなぜ「科学」と一括りにされるのか。なぜ社会は科学を援助しなければならないのか。高度産業化社会における現代科学の変容と思想的特質を、哲学的・政治的に読み解く。
□著者紹介 [bk1]
〈フラー〉1959年ニューヨーク生まれ。ピッツバーグ大学で科学哲学の博士号取得。イギリスのワーウィック大学教授。雑誌『Social Epistemology』を創刊。
◆Stengers, Isabelle 1997 Sciences et pouvoirs, Editions Labor, Editions la Decouverte=19990425 吉谷 啓次 訳,『科学と権力――先端科学技術をまえにした民主主義』,松籟社, 153p.ISBN:4-87984-201-X [amazon] ※ **
◇Silver, Lee 1997 Remaking Eden, Phoenix=19980530 東江 一紀 訳,『複製されるヒト』,翔泳社, 320+48+7p. ISBN:4-88135-608-9 1890 [amazon][bk1] ※ **2 gs
◇Clark, William R. 1997 The New Healers: Promise and Problems of Molecular Medicine in the Twenty-first Century, Oxford University Press=19990801 岡田 益吉 訳,『遺伝子医療の時代――21世紀人の期待と不安』,共立出版, 382p.ISBN:4-320-06130-6 2940 [amazon][bk1] ※ ** gs
◇Hubbard, Ruth: Elijah, Wald 1997 Exploding The Gene Myth: How Genetic Information is Produced and Manipulated by Scientists, Physicians, Employers, Insurance Companies, Educators, and Law Enforcers, Beacon Press=20000901 佐藤雅彦訳,『遺伝子万能神話をぶっとばせ』,東京書籍,505p. 3500 ※ ** gs
◇Smith, Anthony 1997 Sex, Genes and All That, (出版社不明)=19990304 渡辺 伸也 訳,『生と死のゲノム、遺伝子の未来』,原書房,270p. ISBN:4-562-03176-X 1995 [amazon][bk1] ※ **2 gs
◆Whitbeck, Caronline 1998 Ethics in Engineering Practice and Research, Cambridge Univ. Press=20001121 杉野 順・飯野 弘之 訳,『技術倫理1』,みすず書房, 205p. ISBN: 4-622-04119-7 2800 [amazon] ※ **
◆Brown, Andrew 1999 Darwin Wars: How Stupid Genes Became Selfish Gods, Simon & Schuster=20010430長野 敬・ 赤松 真紀 訳,『ダーウィン・ウォーズ―遺伝子はいかにして利己的な神となったか』,青土社, 278 p. ISBN: 4791758811 2520 [amazon][bk1] ※ g
◇Appleyard, Bryan 1998 Brave New Worlds: Staying Human in the Genetic Future, Viking Press=19991115 山下 篤子 訳,『優生学の復活?――遺伝子中心主義の行方』,毎日新聞社,277p.ISBN:4-620-31398-X 2310 [amazon][bk1] ※ ** gs
Nussbaum, Martha ; Sunstein, Cass R. 1998 Clones and Clones : Facts and Fantasies About Human Cloning, W. W. Norton=199908 中村 桂子・渡会 圭子 訳,『クローン、是か非か』産業図書, 416p. ISBN:4-7828-0125-4 2940 [amazon][bk1] ※ ** gs
◇Rifkin, Jeremy 1998 The Biotech Century : Harnessing the Gene and Remaking the World, J P Tarcher=19990430 鈴木 主税 訳,『バイテク・センチュリー――遺伝子が人類、そして世界を改造する』,集英社,374p.ISBN:4-08-773314-9 2100 [amazon][bk1] ※ ** gs
◆Welsome, Eileen 1999 The Plutonium Files : America's Secret Medical Experiments in the Cold War Delacorte Pub =20000801 渡辺 正 訳 『プルトニウムファイル 上』,翔泳社,267+3p.ISBN:4-88135-903-7 1680[amazon][BK1] ※ ** s
□内容説明[bk1]
プルトニウム原子の誕生からわずか四年半、マンハッタン計画が正式に発足し、アメリカは国費をつかって放射能「人体実験」をはじめた。その厚い国家機密の壁は、半世紀を経て、一人の女性記者によって崩れはじめた…。
□著者紹介[bk1]
〈ウェルサム〉1951年ニューヨーク生まれ。テキサス大学オースチン校卒業。『アルバカーキ・トリビューン』紙の記者を務めた。プルトニウム注射の報道記事でピューリツァー賞受賞。
◆Welsome, Eileen 1999 The Plutonium Files : America's Secret Medical Experiments in the Cold War Delacorte Pub =20000801 渡辺 正 訳 『プルトニウムファイル 下』,翔泳社,281+4p.ISBN:4-88135-904-5 1680[amazon][BK1] ※ ** s
□内容説明[bk1]
「人体実験」の機密のヴェールは開かれ、コードネームだけの被害者達はようやく生身の人間へと変わる。だが、汚染された被害者の体は? 実験によって亡くなった人達は? 秘密主義の名残が証拠隠蔽や言い逃れに変わるのか…。
◇Ho, Mae-Wan 1999 Genetic Engineering- Dream or Nightmare ? Gateway=20001120 小沢 元彦 訳,『遺伝子を操作する――ばら色の約束が悪夢に変わるとき』,三交社,406p. 2800 ※ ** gs
Andrews, Lori B. 1999 The Clone Age: Adventures in the New World of Reproductive Technology, Henry Holt=20000831 望月弘子訳,『ヒト・クローン無法地帯――生殖医療がビジネスになった日』,紀伊國屋書店,318p.2300 ※ ** gs
◇Buriey, Justin ed. 1999 The Genetic Revolution and Human Rights : The Oxford Amnesty Lectures 1998 - Popular Science, Oxford Univ Press=20010327 石井 陽一 訳, 『遺伝子革命と人権――クローン技術とどうつきあっていくか』,DHC,293p.ISBN:4887242077 1890 [amazon] ※ ** gs
◇Atlan, Henri;Auge, Marc;Delmas-Marty, Mireille;Droit, Roger-Pol;Fresco, Nadine 1999 Le clonage humaine, Seuil=20011201 工藤 妙子 訳,『ヒト・クローン 未来への対話』,青土社,238p. ISBN:4-7917-5934-6 2310 [amazon] ※ ** gs
◇Keller, Evelyn Fox 2000 The Century of the Gene, Harvard Univ Pr Published=20011001 長野 敬・赤松 真紀 訳,『遺伝子の新世紀』,青土社,219+19p. ISBN:4-7917-5917-6 2520 [amazon][bk1] ※ ** gs
◇Deutscher Bundestag Referat Offentlichkeit (Hrsg.) 2002 Enquete-Kommission. Recht und Ethik der modernen Medizin.Schlussbericht, Berlin=20040720 松田 純 監訳/中野 真紀・小椋 宗一郎 訳,『人間の尊厳と遺伝子情報――ドイツ連邦議会審議会答申 現代医療の法と倫理 上』,知泉書館,246p.ISBN:4-901654-35-7 3780 [amazon] ※ ** gs
◇Wissenschaftliche Abteilung des DRZE[生命環境倫理ドイツ情報センター] 2002 drze-Sachstandsbericht.Nr.1. Enhancement. Die ethische Diskussion uber biomedizinische Verbesserungen des Menschen,New York: Dana Press =20071108 松田 純・小椋 宗一郎 訳 『エンハンスメント――バイオテクノロジーによる人間改造と倫理』,知泉書館,217p. ISBN-10: 4862850219 ISBN-13: 978-4862850218 \2730 [amazon]
◇Kass, Leon R, ed. 2003 Beyond Therapy: Biotechnology and the Pursuit of Happiness: A Report of The President's Council on Bioethics,New York: Dana Press =200510 倉持 武 監訳 『治療を超えて――バイオテクノロジーと幸福の追求:大統領生命倫理評議会報告書』,青木書店,407p. ISBN-10: 4250205339 ISBN-13: 978-4250205330 \6825 [amazon]
◇Baird, Davis 2004  Thing Knowledge: A Philosophy of Scientific Instruments, University of California Press =20050825 松浦 俊輔 訳,『物のかたちをした知識 実験機器の哲学』,青土社,400p. ISBN-10: 4791762061 ISBN-13: 978-4791762064 2940 [amazon] ※ b p ss


 
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小倉利丸・立岩真也(対談) 2002/09/01 「情報は誰のものか」
 『現代思想』30-11(2002-09):66-79(特集:知的所有権) より

 「立岩 誰でも言うことですが、いままで日本の企業は基本的な技術はどこかから仕入れてきて生産ラインに乗せることをしてきた。ただ、もっと後に工業化を進めてきた国も追いつける部分は追いついてくるとなると、今までよりは少し長めの時間のなかでの戦略を考えておかないとならないことになる。企業自体がもっと先のことを考えてやっていかないといけなくなる。しかし私企業が利益を見込んで投資してということだけでそれができるのか。それに加担し協力しようとするなら、それを可能にするようなシステム、外部環境を作らないといけない。市場に委ねる、というのは正確でなくて、市場にいる主体の一部に付与される権能を調整し、強化するというかたちで進むと同時に、それも不十分にしか働かないとすると、そこに国家が関与するというかたちになる。
 企業にとっては国境はどうでもよい、技術がどこで開発されてもそれなりに使えるし、開発の場と生産の場と消費の場はどこでもよい。そういう意味で場所を無視するというのは事実です。ただ、開発や研究、生産の拠点はどこかには場所を占め、そしてそこに利益が入ってくるとすると、その近傍に派生的な利益をもたらすことも事実です。そうすると、その近傍の人々は、企業を自分のところに留めて利益を享受しようとすることがある。留めるために特権を与えるということがある。例えば税金を減免したり、研究・開発を支援する。それだけで足りないと公共投資が科学技術に向けられる。その組み合わせで動いていく。
 ここで国境は容易に越えられるものであると同時に、その内側に暮らす多くの人にとってはそう簡単に移動できるものでなく、また移動しようと願わないものでもあります。そしてその境界によって画された範囲は徴収と分配の単位でもあります。このとき、自らの領域の中に利益を確保しようとする行ない、利益を逃がさないための行ないが生ずることになります。そこにさらに技術という財のもつ特性が絡んできて、そして技術を巡る国際競争が起こり、それに乗ってしまうことになる。そこから見たときには、いまの日本の特許の制度であるとか、研究開発をめぐる制度が不備なのではないかということになる。
 この話を所与にしてみると、たしかにそれしかない。その意味では財界の人、政界の人、学界の人がする話には、誇大妄想の部分を差し引いても、もっともなところがあります。ただ、そこでわれわれとしては一歩踏み止まらなければいけないはずで、一番基本的なところを問題にし、別のものを対置する言論を立ち上げられないとすれば、それはよくないのでないか。むかし「産学協同」とか「産官学協同」というものが批判の対象であったことがあったのですが、あれはどうなったんでしょう。その批判に当たっていた部分が少なくともいくらかはあるはずで、それをどんなぐあいに今なら言えるか、それを考えないとならないのだと思います。技術の私有を批判すると同時に、公共事業・公共工事としての科学技術・技術開発のあり方を批判できるはずですし、これらが様々に混淆している状態をもまた批判できるはずです。
 ある種の必然性を持って日本の状況は動いているのですが、それが何をもたらすか、現にもたらしているかが問題です。自分たちが遅れないように先取りするということは、第一に、必然的に、それだけの条件がない、インフラを整えようにもとても追いつかない地域を取り残していくことになる。そしてそういう地域の方が世界の中では圧倒的に多い。では、日本のように競争に参加できる先進国にとってはそれでよいのか。そんなことはない。第二に、同時に、そうしたところもまた「先端的なもの」をめぐる競争に駆り立てられる。その分、他の部分に余裕がなくなります。特権的に前に進むことができるところでもしわ寄せが必ず生じます。
 第一点について、例えばエイズの治療薬に関わる特許の問題があります。いまHIVの感染者は四〇〇〇万人くらいいるとされていて、一年に三〇〇万人くらい死んでいる。HIV・エイズは、特効薬はないけれども、いくつかの薬をある程度うまい具合に使っていけば、発症や進行を押さえることができて、すぐに死ぬような病気ではなくなってきている。実際日本やヨーロッパや北アメリカではそうなってきている。ではみんな薬を使えるようになっているのかといったらそうではない。既に開発された技術の特許権が北米やヨーロッパにある。そしてその技術がもたらす利益に対する権利が開発側に付与されていることによって、アフリカやアジアでは薬が高価で買えないという単純な現実が、近頃になって事態は多少好転しはしたのですが、ある。私のホームページ(http://www.arsvi.com)のこの対談と同じ題のファイルから資料に行けるようにしますので、ご覧ください。
 第二点について。科学・技術に人が興味をもち、研究が進むのはおおむねけっこうなことではあると思います。しかし、科学技術立国だということになって、そんなものに結びつかない部分は切られる、次の生産に結びつかない部分への支出が抑えられる。生産の場から退いた後に死んでいく人や、あるいは参加することなく生きている人の生存が困難になっている。いま人々になんとなく抱かれている不信は、先端的な技術そのものの怪しさ危うさに対する危惧でもあるのでしょうけれど、それだけでなく、むしろなぜ、その新規で「先端的」で怪しげなものがことさら取り上げられるか、今すぐできる他のことがおざなりになっているのか、その胡散臭さであり、息苦しさだと思うんですね。
 私たちは毎日八〇〇〇人の人が亡くなる、その大量の死のことを知らないではないかもしれない。しかし、一方で、知的所有権を私企業がもつ権利を強化し、同時に、国家がバックアップしたり調整したりある場面では主導することについて、そうやっていかなければいけないのだという話に乗ってしまっている。一方が語られるときにはもう一方は見えていないという状況は、それは同じ構造のもとに生じているのだから、やはりおかしいのではないでしょうか。
 そこでとりあえず言えることはとても単純なことで、技術がもたらす利益の所有の形態を基本的なところから、いまわれわれが前に進まなければいけないとされている方向と違う形で、再規定していくことです。
 つまり、技術を開発したものがそれに由来する利益を得るという規則に、基本的には乗らない、それを認めないことです。青い色の発光ダイオードの開発に関わった人と企業とが争っています。大学にいた研究者の研究成果はその人のものでない、大学のものだ、その人は産業スパイだとFBIが逮捕したりしています。いまある日本のあるいは米国の法律ならどう判断されることになるだろうとか、規則の不在を補う法の整備が必要だとか言われ、外国の研究機関との契約の文書はよく読みましょうといった文書が文部科学省から出たり、それはいちいちもっともなのですが、しかし、一番基本的には、個人にも企業にも、あるいは国家にも所有権はない、と言うべきだということです。なにか役に立つ特別の遺伝子情報があって、そこに派生する利益に対する権利はその情報が体内に発見されたその当人のものなのか、それともそれを発見した側にあるのかという争いがあります。しかしやはり、いずれでもないと言うしかない。そしてこのことを言うことは、やたらに個人の遺伝子情報が取り出され知られてはならないと主張することと矛盾しません。この辺りのことは、『弱くある自由へ』という本(青土社、二〇〇〇年)の「生命の科学・技術と社会:覚え書き」という章にも少し書きました。
 発明し開発したら、御褒美をいくらかあげるのはよいでしょう。しかしそれは、褒美をあげることによって技術開発にかかるコストを回収させ、また開発に対するモーチベーションを与える手段に過ぎず、そもそも権利として請求できるのではない、正義として付与されるものではない。そのように言い、そこから考えることだと思います。まったく素朴な主張ですが、いまの状況だとこのことをまず言っておかなければいけない。」
 […]
 「立岩 供給側の裁量でどうとでもなるもの、小倉さんはそれをサービスとおっしゃたのですが、ではなく、必要なものを得て生きていこうとする側の権利の問題として立てていくべきだろうと。私もまったくそのように考えます。そのように考えたとき、開発し生産する側が所有権を独占することにならないということです。そこから議論を立て直さないと、あらゆる人が今進んでいる話に乗っかるということにしかならない。」
 「立岩 たんに技術の私有が問題なのではなくて、そこに国境の存在が関わってくること、国家が介在することに問題があるのだから、その権利は国家という単位の中に限定されたものではありえない。つまり国民としての権利ではあり得ないのだけれども、しかしそれを実現する機構は現実にはない。原理的に困難であり現実的に困難ですね。
 ただ、問題の所在ははっきりしているから、あるいははっきりさせることはできるのだから、まずはそれをはっきりさせること。そして今あるものの代わりにあるべき基本的な線を引いた上で、描いた図そのままのものを作ることはさしあたってたしかに困難であるとして、近似したものをどう作っていくのかということになるだろうと思います。
 そしてその戦略、戦術は複数あるはずです。それぞれが限界を含みながらもある程度できることはある。HIV・エイズと製薬会社のことでも、あそこまで露骨ではっきりしたことを企業がやるとなると、その行ないが多くの人を死に追いやっていることが誰の目にもはっきりすると、それはさすがに企業に対する評価を落とすことになる。小倉さんがおっしゃったようにすこし価格を安くしたぐらいではどうにもならないところはありながら、しかし安値で供給することにした企業の方が評価され、業績としてもプラスの効果を与えることがないではない。こうして消費者による評価が一定の効果を与えることはありえます。そしてもちろん、多くの患者を抱えそして金はなくそのままではどうにもならない国の政府も動かざるをえなかったのだし、NGOも動きました。それでなんとか薬の供給価格のことだけに限っていえばようやく最悪の状況ではなくなっているかなというのが、エイズをめぐる今の状況ですね。」

 
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◆上山 明博 20000520 『プロパテント・ウォーズ』,文春新書 680 ※ 
◆山田 敦 20010330 『ネオ・テクノ・ナショナリズム――グローカル時代の技術と国際関係』,有斐閣,324p. 4500 ※ *

◆池内 了 1999

 「今年春、南アフリカ共和国で行われた健康調査の結果、性殖年齢にある成人の二二%がエイズウィルス(HIV)に感染していると推定され、二〇一〇年までに、エイズのために国民の平均寿命が四十歳以下になる見込身であことが明らかになった。このような重大事を既に察知していた南アフリカ政府は、一九九七年に、いわゆる「コンパルソリー・ライセンス」法を成立させていた…。
 この法律は、感染者がエイズ治療薬の恩恵を受けやすいよう、同薬の安価な供給をはかるために提案された。厚生大臣が国内の製薬会社に対し、特許使用の権利取得に一定の特許料を払うだけで、より安価なエイズ治療薬を生産する免許を与える、というものである。
 またこの法律には、他国の製薬会社が安価な薬を提供できる場合は、それを自由に輸入することを許可する条項もある。つまり、コンパルソリー・ライセンス法は、HIVまん延の危機に対処する緊急対策なのである。けっして、特許料不払いで国内業者を不当にもうけさせることを狙ったわけではない。
 ところが、エイズ治療の特許を持つ国際的製薬会社は、この法律の施行を遅らせようと、いっせいに南アフリカ政府を不公正だと非難し、告訴した。これにこたえるかのように、ゴア副大統領とアメリカ通商代表部は、南アフリカ政府に法律を改正するか破棄するよう、激しく要求した。…」(池内了「エイズが問う「政治の良心」――南ア特許法に米が反発」(科学をよむ)『朝日新聞』一九九九年八月六日)

 立岩真也「選好・生産・国境――分配の制約について」に引用
 →関連資料

■立岩 真也

◆2000/02/05「選好・生産・国境――分配の制約について(上)」
 『思想』908(2000-02):065-088 関連資料
◆2000/03/05「選好・生産・国境――分配の制約について(下)」
 『思想』909(2000-03):122-149
 関連資料
◆2001/04/30「国家と国境について・1」
 『環――歴史・環境・文明』5:153-164 特集:国家とは何か,藤原書店
◆2001/07/30「国家と国境について・2」
 『環――歴史・環境・文明』6:283-291 特集:「日本」を捉え返す,藤原書店
◆2001/10/30「国家と国境について・3」
 『環――歴史・環境・文明』7:286-295 特集:歴史としての身体,藤原書店
◆2002/09/01「情報は誰のものか」小倉利丸との対談)
 『現代思想』30-11(2002-09):66-79


REV:20071108 20080727(篠木 涼), 0831, 1107, 1204, 20090502(近藤 宏), 0711,1207(金城美幸), 20091225,20100102, 0122,0420,0710,0717,0921, 20110320, 20150916
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