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『物のかたちをした知識 実験機器の哲学』

Baird, Davis 2004 Thing Knowledge: A Philosophy of Scientific Instruments, University of California Press
=20050825 松浦 俊輔訳,青土社,400p.


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■Baird, Davis 2004  Thing Knowledge: A Philosophy of Scientific Instruments, University of California Press =20050825 松浦俊輔 訳,『物のかたちをした知識 実験機器の哲学』,青土社,400p. ISBN-10: 4791762061 ISBN-13: 978-4791762064 2940 [amazon] ※ b p ss

■内容

(「BOOK」データベースより)
多くの科学者たちは自らの創造的思考を、機器や装置のかたちで表現してきた。そこには言語では表現しきれない大きな側面が隠されている。物づくりの背後にあって科学技術発展の推進力となってきた、この非言語的な知を明るみにし、科学論全般に新局面を開く創見の書。

(「MARC」データベースより)
機器や装置のかたちで表現されてきた科学者達の創造的思考には、非言語的な大きな側面が隠されている。物づくりの背後にあって、科学技術発展の推進力となってきた、この非言語的な知を明るみにし、科学論全般に新局面を開く。

■著者略歴

(「BOOK著者紹介情報」より)
ベアード,デービス(Baird,Davis)
サウスカロライナ大学哲学科教授。著書に、『帰結的推論 未知のことの推論』(1992)、共編著に、『ハインリヒ・ヘルツ 古典物理学者・近代哲学者』(1997、いずれも未邦訳)がある。父親は実験装置製造会社を経営していた。

松浦 俊輔
翻訳家。名古屋学芸大学非常勤講師なども務める。主な訳書 : S・ウェッブ 『広い宇宙に地球人しか見当たらない50の理由』、W・パウンドストーン 『パラドックス大全』、J・D・バロウ 『宇宙に法則はあるのか』 ほか多数。

■目次

序文

1章 機器認識論
 1 マイケル・ファラデーの最初の電動モーター
 2 装置の認識論
 3 機器の認識論
 4 文章のバイアス
 5 意味論的上昇
 6 多重認識論
 7 主観的と客観的
 8 論拠と編成
 9 科学と技術を超えて

2章 模型――物を代理する
 1 修理屋の理論
 2 モデルとは何か
 3 オーラリー
 4 ジョン・スミートンの水準模型
 5 二重らせん
 6 知識としてのモデル
 7 物の操作

3章 動作知識
 1 パルス・グラス
 2 物の作用を知る
 3 物の作用の一段階としての空気ポンプ
 4 新たな現象世界への鍵
 5 アイデアから機器へ
 6 もっと大きく、もっと高性能に
 7 集束
 8 空気ポンプ再び
 9 動作知識を作る
 10 機器の実践的手引き

4章 カプセル化した知識
 1 測定機器
 2 カプセル化する分析
 3 直読式分光計の機器的背景
 4 直読式
 5 ダウ・ケミカル社と直読式装置
 6 難点
 7 成功物語
 8 物の世界における物による知識

5章 機器革命
 1 分析化学での革命的変化
 2 教科書今昔
 3 『アナリティカル・ケミストリー』 誌
 4 分離・製造と同定・制御
 5 アイデンティティの危機
 6 ラルフ・ミュラーの機器使用の科学
 7 科学革命
 8 第四の大革命

6章 物知識
 1 そこに意味はあるか
 2 既決と未決
 3 物による知識にまつわる概念上の問題
 4 知識はわれわれに何をするのか
 5 機器の機能、物による真理
 6 濃密な機能と希薄な機能
 7 根拠
 8 ポパーの客観的知識
 9 主観と客観の再検討
 10 「経験的基盤」 はあるか
 11 言葉、物、歴史
 12 ポパーの図書館と物
 13 物知識の存在論

7章 物の物々しさ
 1 観念と物
 2 現物を作る喜び
 3 デザイン・パラダイム
 4 ヘンリー・ローランドのねじ
 5 機器を運ぶ
 6 素材
 7 空間と時間
 8 安全と人間工学
 9 スペクトロメット
 10 分離されたブラックボックス
 11 物による世界をブラックボックス化する
 12 すりあわせ

8章 技術と科学の間
 1 インジケーター図
 2 後になって見たインジケーター
 3 膨張による仕事
 4 インジケーターと仕事
 5 潜熱と蒸気の動力について
 6 インジケーターに関するワットとロビソン
 7 熱力学という新しい科学
 8 物知識、理論的前進

9章 機器による客観性
 1 機械による評価と客観性
 2 理想
 3 客観性の分析
 4 「分析における現代的客観性」
 5 証人としてのラルフ・ミュラー
 6 押しボタン式分光測定
 7 機械の客観性、専門家の主観性
 8 信頼性と妥当性
 9 客観性、機器、公共政策、経済

10章 贈与
 1 市場が不可避に見えることについて
 2 磁気共鳴画像法
    ギブズ・リンギングという人為像
    脂肪と水の信号の違い
    腰痛
 3 市場と機器
 4 贈与経済
    社会的つながり
    贈り物は贈る本人にかかわる
    贈り物は移動しなければならない
    義務/感謝
 5 贈与/商品対立の中で会社を興す
 6 回折格子と贈与
 7 贈与から販売へ
 8 贈り物


■書評・紹介・言及




*作成:鹿島 萌子
UP:20090210 REV:
哲学/政治哲学(political philosophy)/倫理学  ◇科学技術と社会・所有・国際競争・国家戦略・…  ◇身体×世界:関連書籍  ◇BOOK 
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