JPH0218148B2 - - Google Patents
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- JPH0218148B2 JPH0218148B2 JP18150181A JP18150181A JPH0218148B2 JP H0218148 B2 JPH0218148 B2 JP H0218148B2 JP 18150181 A JP18150181 A JP 18150181A JP 18150181 A JP18150181 A JP 18150181A JP H0218148 B2 JPH0218148 B2 JP H0218148B2
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Landscapes
- Decoration By Transfer Pictures (AREA)
- Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
- Surface Treatment Of Glass (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は部分的に艶消し程度の異なる表面を有
する耐熱性基材の製造方法に関するものであり、
その目的はより簡単な工程で部分的に艶消し程度
の異なる表面を呈するように装飾加工を施せる種
種の耐熱性基材を得ることにある。
する耐熱性基材の製造方法に関するものであり、
その目的はより簡単な工程で部分的に艶消し程度
の異なる表面を呈するように装飾加工を施せる種
種の耐熱性基材を得ることにある。
従来、ガラス、金属等の基材表面に艶消し状態
を形成する方法としては、サンドプラスト方法、
化学腐食方法等がある。しかしこれらの方法はい
ずれも手間のかかるものであり、又艶消し状態を
部分的に形成して図柄を設けようとしたり、艶消
し程度を部分的に異なるようにしたり或いは艶消
し部分に着色を施したりする場合にはマスキング
処理が必要となり全体として工程が非常に複雑に
なるという欠点があつた。本出願人はかかる従来
法の欠点を改良すべく、容易に艶消し表面を形成
し得る耐熱性基材の製造方法を先に出願した(昭
和55年特許願第186257号)。この方法の要点は、
体質顔料を含む樹脂層を基材表面に形成して焼成
する点である。この方法によれば工程の簡略化、
部分的な艶消し面の形成及び着色された艶消し面
の形成は容易になされるものであつた。しかしな
がら該方法においては一定の艶消し程度の艶消し
表面を形成することしかできないため、部分的に
艶消し程度を変えたりすることが不可能であつ
た。従つて得られた製品の意匠性において劣るも
のであつた。
を形成する方法としては、サンドプラスト方法、
化学腐食方法等がある。しかしこれらの方法はい
ずれも手間のかかるものであり、又艶消し状態を
部分的に形成して図柄を設けようとしたり、艶消
し程度を部分的に異なるようにしたり或いは艶消
し部分に着色を施したりする場合にはマスキング
処理が必要となり全体として工程が非常に複雑に
なるという欠点があつた。本出願人はかかる従来
法の欠点を改良すべく、容易に艶消し表面を形成
し得る耐熱性基材の製造方法を先に出願した(昭
和55年特許願第186257号)。この方法の要点は、
体質顔料を含む樹脂層を基材表面に形成して焼成
する点である。この方法によれば工程の簡略化、
部分的な艶消し面の形成及び着色された艶消し面
の形成は容易になされるものであつた。しかしな
がら該方法においては一定の艶消し程度の艶消し
表面を形成することしかできないため、部分的に
艶消し程度を変えたりすることが不可能であつ
た。従つて得られた製品の意匠性において劣るも
のであつた。
本発明はこのような従来法の欠点に鑑み、種々
研究考察した結果、本発明を完成するに至つたも
のである。即ち本発明は耐熱性基材表面の全面又
は部分に、熱硬化性樹脂及び該熱硬化性樹脂が硬
化する温度で熱分解しないような体質顔料よりな
る複数の樹脂層を形成し、その後熱硬化性樹脂が
硬化する温度で加熱する方法において、少なくと
も一つの樹脂層が他の樹脂層と体質顔料の種類又
は含有量が異なることを特徴とする部分的に艶消
し程度の異なる艶消し表面を有する耐熱性基材の
製造方法である。
研究考察した結果、本発明を完成するに至つたも
のである。即ち本発明は耐熱性基材表面の全面又
は部分に、熱硬化性樹脂及び該熱硬化性樹脂が硬
化する温度で熱分解しないような体質顔料よりな
る複数の樹脂層を形成し、その後熱硬化性樹脂が
硬化する温度で加熱する方法において、少なくと
も一つの樹脂層が他の樹脂層と体質顔料の種類又
は含有量が異なることを特徴とする部分的に艶消
し程度の異なる艶消し表面を有する耐熱性基材の
製造方法である。
以下本発明について更に詳しく説明する。
本発明において、耐熱性基材とはガラス、セラ
ミツクス、金属、耐熱性プラスチツク成型品等を
意味するが、広くは略100℃以上の加熱によつて
変形したりしないような基材のことである。
ミツクス、金属、耐熱性プラスチツク成型品等を
意味するが、広くは略100℃以上の加熱によつて
変形したりしないような基材のことである。
まず、耐熱性基材の表面に艶消し程度が異なる
複数の樹脂層を形成する。樹脂層は、熱硬化性樹
脂及び体質顔料の混合物から形成される層であ
る。複数の樹脂層の内、少なくとも一つの樹脂層
が他の樹脂層と体質顔料の種類又は含有量が異な
るようにすることによつて、樹脂層ごとに艶消し
程度が違つたものとなり、耐熱性基材の表面の艶
消し程度が部分的に異なるように装飾することが
できる。このように2種類以上の艶消し程度を表
現することができるわけであり、例えば、5つの
樹脂層を形成する場合には、2種類の艶消し程度
であつてもよいし、5つの層すべての艶消し程度
が異なるようにしてもよい。
複数の樹脂層を形成する。樹脂層は、熱硬化性樹
脂及び体質顔料の混合物から形成される層であ
る。複数の樹脂層の内、少なくとも一つの樹脂層
が他の樹脂層と体質顔料の種類又は含有量が異な
るようにすることによつて、樹脂層ごとに艶消し
程度が違つたものとなり、耐熱性基材の表面の艶
消し程度が部分的に異なるように装飾することが
できる。このように2種類以上の艶消し程度を表
現することができるわけであり、例えば、5つの
樹脂層を形成する場合には、2種類の艶消し程度
であつてもよいし、5つの層すべての艶消し程度
が異なるようにしてもよい。
複数の樹脂層を形成するには、例えば次のよう
な方法がある。
な方法がある。
耐熱性基材表面のほぼ全面にデイツピング法
などで樹脂層を形成して一定の艶消し表面を形
成した後、その上にこの樹脂層と艶消し程度の
異なる樹脂層をスクリーン印刷法などで任意の
部分に重ねて形成する方法。
などで樹脂層を形成して一定の艶消し表面を形
成した後、その上にこの樹脂層と艶消し程度の
異なる樹脂層をスクリーン印刷法などで任意の
部分に重ねて形成する方法。
体質顔料の種類又は体質顔料の含有量が異な
る樹脂インキを複数用意し、耐熱性基材表面に
スクリーン印刷法などでそれぞれ任意の部分に
印刷して複数の樹脂層を形成する方法。
る樹脂インキを複数用意し、耐熱性基材表面に
スクリーン印刷法などでそれぞれ任意の部分に
印刷して複数の樹脂層を形成する方法。
体質顔料の種類又は体質顔料の含有量が異な
る樹脂インキを複数用意し、基体シート上にそ
れぞれ任意の部分に印刷して複数の樹脂層を有
する転写シートを作製し、この転写シートを用
いて耐熱性基材表面に複数の樹脂層を転写印刷
する方法。
る樹脂インキを複数用意し、基体シート上にそ
れぞれ任意の部分に印刷して複数の樹脂層を有
する転写シートを作製し、この転写シートを用
いて耐熱性基材表面に複数の樹脂層を転写印刷
する方法。
体質顔料の種類又は含有量が異なることにより
最終的に形成される艶消し面の艶消し程度が異な
るから、これらの異なる艶消し表面の部分を図
柄、文字等と同調させると意匠効果を高めること
ができる。尚、樹脂層を形成する際に、着色顔料
を含有せしめた混合物を用いると着色された艶消
し表面を有する耐熱性基材を得ることができる。
着色顔料としては通常の顔料の他にパール顔料、
金属粉末顔料を用いるとメタリツクな感じを兼ね
備えた艶消し表面を得ることができる。
最終的に形成される艶消し面の艶消し程度が異な
るから、これらの異なる艶消し表面の部分を図
柄、文字等と同調させると意匠効果を高めること
ができる。尚、樹脂層を形成する際に、着色顔料
を含有せしめた混合物を用いると着色された艶消
し表面を有する耐熱性基材を得ることができる。
着色顔料としては通常の顔料の他にパール顔料、
金属粉末顔料を用いるとメタリツクな感じを兼ね
備えた艶消し表面を得ることができる。
使用できる熱硬化性樹脂としては例えばメラミ
ン樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、ジアリル
フタレート樹脂、アルキド樹脂等がある。体質顔
料としては熱硬化性樹脂が硬化する温度で熱分解
しないものを用い、例えば炭酸カルシウム、シリ
カ、酸化亜鉛、炭酸マグネシウム等を用いること
ができる。
ン樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、ジアリル
フタレート樹脂、アルキド樹脂等がある。体質顔
料としては熱硬化性樹脂が硬化する温度で熱分解
しないものを用い、例えば炭酸カルシウム、シリ
カ、酸化亜鉛、炭酸マグネシウム等を用いること
ができる。
樹脂層を形成した後、該耐熱性基材を加熱す
る。加熱は前記熱硬化性樹脂が硬化するような温
度で行う。前記のような熱硬化性樹脂を用いた場
合は約100℃〜300℃の温度範囲で約5分〜60分加
熱すると硬化せしめることができる。加熱によ
り、樹脂層の熱硬化性樹脂分が硬化に伴い体積収
縮現象を呈じ、又同時に該樹脂分が一様にならさ
れ、体質顔料等の成分が表面にあらわれた状態で
硬化するから艶消し状態の表面が形成され、しか
も部分的に体質顔料の種類又は含有量の差異に応
じて艶消し程度の異なる艶消し状態が得られる。
る。加熱は前記熱硬化性樹脂が硬化するような温
度で行う。前記のような熱硬化性樹脂を用いた場
合は約100℃〜300℃の温度範囲で約5分〜60分加
熱すると硬化せしめることができる。加熱によ
り、樹脂層の熱硬化性樹脂分が硬化に伴い体積収
縮現象を呈じ、又同時に該樹脂分が一様にならさ
れ、体質顔料等の成分が表面にあらわれた状態で
硬化するから艶消し状態の表面が形成され、しか
も部分的に体質顔料の種類又は含有量の差異に応
じて艶消し程度の異なる艶消し状態が得られる。
以上のようにして得られた耐熱性基材はその表
面に部分的に艶消し程度の異なる艶消し状態を呈
する。工程も簡単であり、艶消し程度の異なる艶
消し面によつて図柄、文字等を形成するにもマス
キング等を必要としない。又着色された艶消し面
を作成するのも容易であるから、艶消し程度の差
異による図柄と着色部分とを同調させる等の工夫
によつて意匠性の高い基材を得ることができる。
従つて本発明によつて得られたガラス、アルマイ
ト等の種々の基材は、インテリア用品、化粧品容
器、家具、自動車部材等広い分野に供されること
が期待される。
面に部分的に艶消し程度の異なる艶消し状態を呈
する。工程も簡単であり、艶消し程度の異なる艶
消し面によつて図柄、文字等を形成するにもマス
キング等を必要としない。又着色された艶消し面
を作成するのも容易であるから、艶消し程度の差
異による図柄と着色部分とを同調させる等の工夫
によつて意匠性の高い基材を得ることができる。
従つて本発明によつて得られたガラス、アルマイ
ト等の種々の基材は、インテリア用品、化粧品容
器、家具、自動車部材等広い分野に供されること
が期待される。
以下本発明の実施例を説明する。
実施例
ガラス板上に、次のような転写シートを用いて
図柄部分を有する樹脂層を形成した。
図柄部分を有する樹脂層を形成した。
即ち、メラミン樹脂を焼付したPETフイルム
をベースとし、その上にグラビア印刷にて下記の
組成物よりなる混合物(1)を用いて花柄を、混合物
(2)を用いて文字を印刷し、更にその上にアクリル
樹脂よりなる接着剤にて接着層を設け、転写シー
トを作製した。
をベースとし、その上にグラビア印刷にて下記の
組成物よりなる混合物(1)を用いて花柄を、混合物
(2)を用いて文字を印刷し、更にその上にアクリル
樹脂よりなる接着剤にて接着層を設け、転写シー
トを作製した。
(1) メラミン樹脂 サイメル303(三井東圧社製)
12部 アクリル アルマテツクス894(三井東圧社
製) 30部 酢酪酸セルロース EAB(イーストマンコダ
ツク社製) 12部 体質顔料 シリカTK−100(デグサー社製)
5部 溶剤 メチルエチルケトン 31部 (2) メラミン樹脂 サイメル303(三井東圧社製)
12部 アクリル アルマテツクス894(三井東圧社
製) 30部 酢酪酸セルロース EAB(イーストマンコダ
ツク社製) 12部 体質顔料 シリカTK−100(デグサー社製)
15部 溶剤 メチルエチルケトン 21部 ガラス板上に該転写シートを用いて、転写印刷
を施した後、ガラス基材を180℃、20分間加熱し
た。
12部 アクリル アルマテツクス894(三井東圧社
製) 30部 酢酪酸セルロース EAB(イーストマンコダ
ツク社製) 12部 体質顔料 シリカTK−100(デグサー社製)
5部 溶剤 メチルエチルケトン 31部 (2) メラミン樹脂 サイメル303(三井東圧社製)
12部 アクリル アルマテツクス894(三井東圧社
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ツク社製) 12部 体質顔料 シリカTK−100(デグサー社製)
15部 溶剤 メチルエチルケトン 21部 ガラス板上に該転写シートを用いて、転写印刷
を施した後、ガラス基材を180℃、20分間加熱し
た。
その結果、花柄部分と文字部分が艶消し表面よ
りなり文字部分が花柄部分より粗い艶消し状態を
呈するガラス板を得ることが出来た。
りなり文字部分が花柄部分より粗い艶消し状態を
呈するガラス板を得ることが出来た。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 耐熱性基材表面の全面又は部分に熱硬化性樹
脂及び該熱硬化性樹脂が硬化する温度で熱分解し
ないような体質顔料よりなる複数の樹脂層を形成
し、その後該熱硬化性樹脂が硬化する温度で加熱
する方法において、少なくとも一つの樹脂層が他
の樹脂層と体質顔料の種類又は含有量が異なるこ
とを特徴とする部分的に艶消し程度の異なる艶消
し表面を有する耐熱性基材の製造方法。 2 樹脂層が着色顔料を含有することを特徴とす
る特許請求の範囲第1項記載の部分的に艶消し程
度の異なる艶消し表面を有する耐熱性基材の製造
方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18150181A JPS5881466A (ja) | 1981-11-11 | 1981-11-11 | 部分的に艶消し程度の異なる艶消し表面を有する耐熱性基材の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18150181A JPS5881466A (ja) | 1981-11-11 | 1981-11-11 | 部分的に艶消し程度の異なる艶消し表面を有する耐熱性基材の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5881466A JPS5881466A (ja) | 1983-05-16 |
JPH0218148B2 true JPH0218148B2 (ja) | 1990-04-24 |
Family
ID=16101856
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18150181A Granted JPS5881466A (ja) | 1981-11-11 | 1981-11-11 | 部分的に艶消し程度の異なる艶消し表面を有する耐熱性基材の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5881466A (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6219299U (ja) * | 1985-07-19 | 1987-02-05 | ||
JPS62202841A (ja) * | 1986-02-28 | 1987-09-07 | Haimiraa:Kk | 鏡板の形成方法 |
JPH0524791Y2 (ja) * | 1987-07-10 | 1993-06-23 | ||
JPS6411283U (ja) * | 1987-07-10 | 1989-01-20 | ||
JPH0796359B2 (ja) * | 1989-04-04 | 1995-10-18 | 日本写真印刷株式会社 | 転写材 |
-
1981
- 1981-11-11 JP JP18150181A patent/JPS5881466A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5881466A (ja) | 1983-05-16 |
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