JP3139010B2 - 化粧シートおよびその製造方法 - Google Patents
化粧シートおよびその製造方法Info
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- JP3139010B2 JP3139010B2 JP02257020A JP25702090A JP3139010B2 JP 3139010 B2 JP3139010 B2 JP 3139010B2 JP 02257020 A JP02257020 A JP 02257020A JP 25702090 A JP25702090 A JP 25702090A JP 3139010 B2 JP3139010 B2 JP 3139010B2
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Description
【産業上の利用分野】 本発明は、絵柄と同調したエンボスを有する化粧シー
トと、その製造方法に関する。
トと、その製造方法に関する。
家屋の内装や成形品の絵付けにしばしば使用される合
成樹脂の化粧シートに関して、最近では絵柄と同調した
エンボスを設けた、変化に富む意匠をもつものが好まれ
ている。 このような化粧シートは、絵柄に対応するエンボスパ
ターンを設けたエンボス版を使用して製造することがで
きる。しかし、この技術によるときは、絵柄ごとにエン
ボス版を起こさなければならないので、大量生産しない
限り製品は高価になる。また、絵柄と版との見当合わせ
が難しいし、エンボス時の熱によりフィルムの収縮が起
ることもあって、完全に同調した化粧シートはなかなか
得られない。 これらの問題を解決した化粧シートの製造方法とし
て、熱可塑性樹脂のシートに硬化性樹脂のインキで絵柄
印刷層を設け、それを硬化させた後にエンボス加工を行
なって、絵柄印刷層のない部分だけにエンボスを形成す
ることからなる方法が提案されていた(特公昭63−2802
3号)。 ところが、硬化性樹脂をビヒクルとするインキは、熱
可塑性樹脂をビヒクルとするインキにくらべて、一般に
繊細な絵柄を印刷するのに適しない。このため上記の方
法は、絵柄が比較的単純な化粧シートの製造にしか使用
できない。
成樹脂の化粧シートに関して、最近では絵柄と同調した
エンボスを設けた、変化に富む意匠をもつものが好まれ
ている。 このような化粧シートは、絵柄に対応するエンボスパ
ターンを設けたエンボス版を使用して製造することがで
きる。しかし、この技術によるときは、絵柄ごとにエン
ボス版を起こさなければならないので、大量生産しない
限り製品は高価になる。また、絵柄と版との見当合わせ
が難しいし、エンボス時の熱によりフィルムの収縮が起
ることもあって、完全に同調した化粧シートはなかなか
得られない。 これらの問題を解決した化粧シートの製造方法とし
て、熱可塑性樹脂のシートに硬化性樹脂のインキで絵柄
印刷層を設け、それを硬化させた後にエンボス加工を行
なって、絵柄印刷層のない部分だけにエンボスを形成す
ることからなる方法が提案されていた(特公昭63−2802
3号)。 ところが、硬化性樹脂をビヒクルとするインキは、熱
可塑性樹脂をビヒクルとするインキにくらべて、一般に
繊細な絵柄を印刷するのに適しない。このため上記の方
法は、絵柄が比較的単純な化粧シートの製造にしか使用
できない。
本発明の目的は、絵柄が繊細で複雑なものであって
も、絵柄とエンボスとが完全に同調した化粧シートを実
現し、その製造方法を提供することにある。
も、絵柄とエンボスとが完全に同調した化粧シートを実
現し、その製造方法を提供することにある。
本発明の化粧シートは、まず基本的な製造方法から説
明すると、第1図に示すように、熱圧エンボス加工の条
件で塑性変形しない基材シート(1)上に、同じ熱圧エ
ンボス加工の条件で塑性変形する熱可塑性樹脂をビヒク
ルに用いたインキで絵柄を印刷し、熱圧エンボス加工を
行なって絵柄印刷層(2)の表面だけにエンボス(3)
を形成することからなる。 このようにして製造された化粧シートは、第2図に示
すように、熱圧エンボス加工の条件で塑性変形しない耐
熱性の基材シート(1)上に、同じ熱圧エンボス加工の
条件で塑性変形する熱可塑性樹脂をビヒクルに用いたイ
ンキの絵柄印刷層(2)があり、この絵柄印刷層の表面
にだけ熱圧エンボス加工によるエンボス(3)を形成し
た化粧シートである。 絵柄は、木目模様、石目模様、ストライプ、格子ある
いは抽象柄など、任意にえらぶことができる。 本発明で絵柄の印刷に使用するインキは、ビヒクルと
して熱可塑性樹脂、たとえばセルロース誘導体、スチレ
ン系樹脂、アクリル樹脂、ビニル系樹脂を含有するもの
である。ポリ塩化ビニルのペーストは溶剤によく分散
し、インキの調整に都合がよいから、ビヒクルとして最
適である。 基材シートへの印刷は既知の技術によることができ、
繊細な絵柄の印刷にはグラビア印刷法が、絵柄印刷層に
深い凹凸を与えたいときには厚膜形成の容易なスクリー
ン印刷法が、それぞれ好適である。 基材シートとしては、合成樹脂のシートが取扱い容易
で好ましい。通常の熱圧エンボス加工の条件で塑性変形
しない程度の耐熱性をもつ合成樹脂は種々の硬化樹脂で
あって、具体的にいうと、ウレタン樹脂やエポキシ樹脂
などを熱硬化させたものや、電離放射線硬化性のアクリ
ル樹脂などを紫外線や電子線で硬化させたシートであ
る。 熱可塑性樹脂も基材シートとして利用できることはも
ちろんであって、この場合は、インキビヒクルの樹脂の
軟化点よりも20℃以上高い軟化点を有する樹脂を選び、
この軟化温度の差の中にある温度で、熱圧エンボスを行
なう。常用のインキビヒクルの樹脂より20℃以上高い軟
化点をもつ熱可塑性樹脂の代表は、ポリエステルであ
る。より具体的にいえば、インキビヒクルとして、ポリ
塩化ビニル、塩ビ・酢ビ共重合体、アクリル樹脂などを
用いた場合は、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフ
タレートなどが、20℃以上高い軟化点をもつ樹脂であ
る。 合成樹脂シートのほかに、クラフト紙、チタン混抄紙
など紙類を、また金属のシートを、基材シートとして使
用してもよい。上記のシートの積層シートを用いてもよ
い。 基材シートには、その表面および(または)裏面に金
属蒸着層または着色インキ層をパターン状にまたは全面
に設けて、製品化粧シートの外観を一層美麗なものとす
ることは推奨される態様である。金属蒸着層または着色
インキ層をパターン状に設ける場合は、絵柄印刷層と相
互に同調するように設けることが好ましい。 第2図は、基材シート(1)の表面にパターン状の金
属蒸着層(4)を設け、それと同調する絵柄印刷層
(2)を設けて、その表面にエンボス(3)を形成した
例である。第3図は、基材シートの裏面にパターン印刷
層(5)を設け、表面にそれと同調する絵柄印刷層
(2)を設けて、その表面にエンボス(3)を形成した
例である。 着色インキ層は、通常の印刷インキを使用して、グラ
ビアコート法、ロールコート法など既知の手法で設ける
ことができる。 金属蒸着層は、Al、Cr、Niなど常用の金属を使用し、
真空蒸着法やスパッタリング法で形成すればよい。パタ
ーン状の蒸着層の形成も、既知の手法、たとえば次のよ
うな手法に従えばよい。イ)基材シートに水溶性インキ
で所望のパターンを印刷し、その上に金属を蒸着したの
ち水洗して、水溶性インキ層上の蒸着層をインキととも
に除去する方法、ロ)基材シート全面に金属を蒸着し、
所望のパターンのレジスト層を設けエッチングする方
法。 エンボス版は、既知の製版技術、たとえばエッチング
法、電鋳法、レーザー彫刻法で、任意のパターンを製版
したエンボスロールまたはエンボスプレートを使用すれ
ばよい。エンボスパターンの好ましい一例をあげれば、
平行な直線または曲線の群とそれを囲む閉じた境界線と
からなるパターンの集合であって、辺を共有して隣り合
うパターンの平行な直線または曲線の群の方向が異な
り、線の深さが5μm超過100μm以下、ピッチが0.1μ
m以上200μm以下、線群の方向差が5゜以上のもので
ある。エンボス加工は、絵柄印刷層のビヒクルが塑性変
形する温度で加熱加圧することはいうまでもない。
明すると、第1図に示すように、熱圧エンボス加工の条
件で塑性変形しない基材シート(1)上に、同じ熱圧エ
ンボス加工の条件で塑性変形する熱可塑性樹脂をビヒク
ルに用いたインキで絵柄を印刷し、熱圧エンボス加工を
行なって絵柄印刷層(2)の表面だけにエンボス(3)
を形成することからなる。 このようにして製造された化粧シートは、第2図に示
すように、熱圧エンボス加工の条件で塑性変形しない耐
熱性の基材シート(1)上に、同じ熱圧エンボス加工の
条件で塑性変形する熱可塑性樹脂をビヒクルに用いたイ
ンキの絵柄印刷層(2)があり、この絵柄印刷層の表面
にだけ熱圧エンボス加工によるエンボス(3)を形成し
た化粧シートである。 絵柄は、木目模様、石目模様、ストライプ、格子ある
いは抽象柄など、任意にえらぶことができる。 本発明で絵柄の印刷に使用するインキは、ビヒクルと
して熱可塑性樹脂、たとえばセルロース誘導体、スチレ
ン系樹脂、アクリル樹脂、ビニル系樹脂を含有するもの
である。ポリ塩化ビニルのペーストは溶剤によく分散
し、インキの調整に都合がよいから、ビヒクルとして最
適である。 基材シートへの印刷は既知の技術によることができ、
繊細な絵柄の印刷にはグラビア印刷法が、絵柄印刷層に
深い凹凸を与えたいときには厚膜形成の容易なスクリー
ン印刷法が、それぞれ好適である。 基材シートとしては、合成樹脂のシートが取扱い容易
で好ましい。通常の熱圧エンボス加工の条件で塑性変形
しない程度の耐熱性をもつ合成樹脂は種々の硬化樹脂で
あって、具体的にいうと、ウレタン樹脂やエポキシ樹脂
などを熱硬化させたものや、電離放射線硬化性のアクリ
ル樹脂などを紫外線や電子線で硬化させたシートであ
る。 熱可塑性樹脂も基材シートとして利用できることはも
ちろんであって、この場合は、インキビヒクルの樹脂の
軟化点よりも20℃以上高い軟化点を有する樹脂を選び、
この軟化温度の差の中にある温度で、熱圧エンボスを行
なう。常用のインキビヒクルの樹脂より20℃以上高い軟
化点をもつ熱可塑性樹脂の代表は、ポリエステルであ
る。より具体的にいえば、インキビヒクルとして、ポリ
塩化ビニル、塩ビ・酢ビ共重合体、アクリル樹脂などを
用いた場合は、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフ
タレートなどが、20℃以上高い軟化点をもつ樹脂であ
る。 合成樹脂シートのほかに、クラフト紙、チタン混抄紙
など紙類を、また金属のシートを、基材シートとして使
用してもよい。上記のシートの積層シートを用いてもよ
い。 基材シートには、その表面および(または)裏面に金
属蒸着層または着色インキ層をパターン状にまたは全面
に設けて、製品化粧シートの外観を一層美麗なものとす
ることは推奨される態様である。金属蒸着層または着色
インキ層をパターン状に設ける場合は、絵柄印刷層と相
互に同調するように設けることが好ましい。 第2図は、基材シート(1)の表面にパターン状の金
属蒸着層(4)を設け、それと同調する絵柄印刷層
(2)を設けて、その表面にエンボス(3)を形成した
例である。第3図は、基材シートの裏面にパターン印刷
層(5)を設け、表面にそれと同調する絵柄印刷層
(2)を設けて、その表面にエンボス(3)を形成した
例である。 着色インキ層は、通常の印刷インキを使用して、グラ
ビアコート法、ロールコート法など既知の手法で設ける
ことができる。 金属蒸着層は、Al、Cr、Niなど常用の金属を使用し、
真空蒸着法やスパッタリング法で形成すればよい。パタ
ーン状の蒸着層の形成も、既知の手法、たとえば次のよ
うな手法に従えばよい。イ)基材シートに水溶性インキ
で所望のパターンを印刷し、その上に金属を蒸着したの
ち水洗して、水溶性インキ層上の蒸着層をインキととも
に除去する方法、ロ)基材シート全面に金属を蒸着し、
所望のパターンのレジスト層を設けエッチングする方
法。 エンボス版は、既知の製版技術、たとえばエッチング
法、電鋳法、レーザー彫刻法で、任意のパターンを製版
したエンボスロールまたはエンボスプレートを使用すれ
ばよい。エンボスパターンの好ましい一例をあげれば、
平行な直線または曲線の群とそれを囲む閉じた境界線と
からなるパターンの集合であって、辺を共有して隣り合
うパターンの平行な直線または曲線の群の方向が異な
り、線の深さが5μm超過100μm以下、ピッチが0.1μ
m以上200μm以下、線群の方向差が5゜以上のもので
ある。エンボス加工は、絵柄印刷層のビヒクルが塑性変
形する温度で加熱加圧することはいうまでもない。
熱可塑性樹脂の絵柄印刷層を設けた上から熱圧エンボ
ス加工を行なうと、第1図に示したように、絵柄印刷層
の表面にはエンボスが形成され、一方、基材シートの露
出面は塑性変形せずに残る。従って、全面にエンボス製
版をしたエンボス版を使用して、絵柄とエンボス模様と
が完全に同調して見える化粧シートが製造できる。 本発明では、従来法とちがって絵柄の印刷に熱可塑性
樹脂をビヒクルとするインキを使用したので、繊細で複
雑な絵柄をもつ化粧シートを容易に実現できる。とく
に、基材シートにも熱可塑性樹脂のシートを使用すると
印刷適性がよいので、上記の効果が一層高くなる。 従来法も全面エンボス版でパターンエンボスをするこ
とは可能であるが、熱圧により変形する熱可塑性樹脂の
上に変形しない硬化樹脂の層があるため、エンボス効果
は減殺される。これに対し本発明では、変形しない基材
シートの上に印刷された層にエンボス版が接するため、
エンボス効果が高くシャープな凹凸が得られる。 基材シートの表面または裏面に絵柄印刷層と同調した
金属蒸着層または着色インキ層があると、化粧シートの
装飾効果が一層高くなる。
ス加工を行なうと、第1図に示したように、絵柄印刷層
の表面にはエンボスが形成され、一方、基材シートの露
出面は塑性変形せずに残る。従って、全面にエンボス製
版をしたエンボス版を使用して、絵柄とエンボス模様と
が完全に同調して見える化粧シートが製造できる。 本発明では、従来法とちがって絵柄の印刷に熱可塑性
樹脂をビヒクルとするインキを使用したので、繊細で複
雑な絵柄をもつ化粧シートを容易に実現できる。とく
に、基材シートにも熱可塑性樹脂のシートを使用すると
印刷適性がよいので、上記の効果が一層高くなる。 従来法も全面エンボス版でパターンエンボスをするこ
とは可能であるが、熱圧により変形する熱可塑性樹脂の
上に変形しない硬化樹脂の層があるため、エンボス効果
は減殺される。これに対し本発明では、変形しない基材
シートの上に印刷された層にエンボス版が接するため、
エンボス効果が高くシャープな凹凸が得られる。 基材シートの表面または裏面に絵柄印刷層と同調した
金属蒸着層または着色インキ層があると、化粧シートの
装飾効果が一層高くなる。
【実施例1】 厚さ50μmのポリエチレンテレフタレートシート「HP
−7」(帝人製)を基材シートとし、その上に下記組成
のインキでストライプ模様をシルクスクリーン印刷し
た。 ビヒクル:ポリ塩化ビニル「121」(日本ゼオン製) 100重量部 可塑剤 :DOP 60重量部 安定剤:「FL−41」(アデカアーガス製) 3重量部 「O−130」(同) 2重量部 全面ヘアライン調のロールエンボス板を使用して、基
材シートに上記の絵柄印刷層を設けた上から、シート温
度110℃、シート供給速度20m/min、エンボスロール温度
200℃、圧力1Kg/cm2の条件で熱圧エンボス加工した。 得られた化粧シートは、ストライプ状の絵柄印刷層だ
けにヘアライン調のエンボスを有するものであった。
−7」(帝人製)を基材シートとし、その上に下記組成
のインキでストライプ模様をシルクスクリーン印刷し
た。 ビヒクル:ポリ塩化ビニル「121」(日本ゼオン製) 100重量部 可塑剤 :DOP 60重量部 安定剤:「FL−41」(アデカアーガス製) 3重量部 「O−130」(同) 2重量部 全面ヘアライン調のロールエンボス板を使用して、基
材シートに上記の絵柄印刷層を設けた上から、シート温
度110℃、シート供給速度20m/min、エンボスロール温度
200℃、圧力1Kg/cm2の条件で熱圧エンボス加工した。 得られた化粧シートは、ストライプ状の絵柄印刷層だ
けにヘアライン調のエンボスを有するものであった。
【実施例2】 厚さ50μmのポリエチレンテレフタレートフィルム
「T−60」(東レ製)を基材シートとし、その表面をコ
ロナ処理により活性化したのち、ポリエステル−塩酢ビ
系プライマーを、塗布量が0.3g/m2(乾燥時)となるよ
うに塗布した。その上に可塑剤(DOP)の含有量が45重
量部であるほかは実施例1と同じインキで、厚さが30μ
mとなるようにストライプ模様をシルクスクリーン印刷
した。 深さ10μm、ピッチ50μmの平行線群とそれを囲む閉
じた境界線とからなるパターンの集合であって、隣接す
る平行線群の方向が異なるエンボスパターンの版を用意
した。このエンボス版を使用して、実施例1と同様に熱
圧エンボス加工した。 基材シートの裏面に粘着剤「オリバイン」(東洋イン
キ製)をロールコートし、シリコーン離型紙をあてて化
粧シートを得た。
「T−60」(東レ製)を基材シートとし、その表面をコ
ロナ処理により活性化したのち、ポリエステル−塩酢ビ
系プライマーを、塗布量が0.3g/m2(乾燥時)となるよ
うに塗布した。その上に可塑剤(DOP)の含有量が45重
量部であるほかは実施例1と同じインキで、厚さが30μ
mとなるようにストライプ模様をシルクスクリーン印刷
した。 深さ10μm、ピッチ50μmの平行線群とそれを囲む閉
じた境界線とからなるパターンの集合であって、隣接す
る平行線群の方向が異なるエンボスパターンの版を用意
した。このエンボス版を使用して、実施例1と同様に熱
圧エンボス加工した。 基材シートの裏面に粘着剤「オリバイン」(東洋イン
キ製)をロールコートし、シリコーン離型紙をあてて化
粧シートを得た。
【実施例3】 厚さ50μmの透明なポリエチレンテレフタレートフィ
ルム「ダイヤホイル 0タイプ」(三菱樹脂製)を基材
シートとし、その一方の面に厚さ100Åのアルミニウム
蒸着層を設け、他方の面に塩酢ビ系プライマーを、乾燥
時の塗布量が0.3g/m2となるように塗布した。 プライマー層の上に、実施例1と同じビヒクル、可塑
剤および安定剤からなり、それにマール粉末を分散した
下記組成のインキで格子模様を、厚さが30μmとなるよ
うにシルクスクリーン印刷した。 ビヒクル 100重量部 可塑剤 50重量部 安定剤 5重量部 マール粉末 5重量部 実施例2と同様に印刷面に熱圧エンボス加工を行な
い、蒸着面に粘着剤層と離型紙を設けて化粧シートを得
た。
ルム「ダイヤホイル 0タイプ」(三菱樹脂製)を基材
シートとし、その一方の面に厚さ100Åのアルミニウム
蒸着層を設け、他方の面に塩酢ビ系プライマーを、乾燥
時の塗布量が0.3g/m2となるように塗布した。 プライマー層の上に、実施例1と同じビヒクル、可塑
剤および安定剤からなり、それにマール粉末を分散した
下記組成のインキで格子模様を、厚さが30μmとなるよ
うにシルクスクリーン印刷した。 ビヒクル 100重量部 可塑剤 50重量部 安定剤 5重量部 マール粉末 5重量部 実施例2と同様に印刷面に熱圧エンボス加工を行な
い、蒸着面に粘着剤層と離型紙を設けて化粧シートを得
た。
【実施例4】 厚さ50μmの白色ポリエチレンテレフタレートフィル
ム「E−20」(東レ製)を基材シートとし、その上に実
施例3で使用したインキにおいてマール粉末に代えてア
ルミニウム粉末5重量部を分散したインキで、厚さが30
μmとなるように水玉模様をシルクスクリーン印刷し
た。 実施例2と同様に、熱圧エンボス加工と、粘着剤層お
よび離型紙の積層を行なって化粧シートを得た。
ム「E−20」(東レ製)を基材シートとし、その上に実
施例3で使用したインキにおいてマール粉末に代えてア
ルミニウム粉末5重量部を分散したインキで、厚さが30
μmとなるように水玉模様をシルクスクリーン印刷し
た。 実施例2と同様に、熱圧エンボス加工と、粘着剤層お
よび離型紙の積層を行なって化粧シートを得た。
【実施例5】 厚さ50μmのポリエチレンテレフタレートシート「HP
−7」(帝人製)を基材シートとし、その上にAlを厚さ
が600Åになるように真空蒸着し、エッチング処理して
ストライプ模様の蒸着層を設けた。 基材シートの蒸着面に、実施例1と同様なインキで、
蒸着層のストライプ模様と同調するストライプ模様を第
2図に示すようにシルクスクリーン印刷した後に、実施
例1と同様に熱圧エンボス加工した。
−7」(帝人製)を基材シートとし、その上にAlを厚さ
が600Åになるように真空蒸着し、エッチング処理して
ストライプ模様の蒸着層を設けた。 基材シートの蒸着面に、実施例1と同様なインキで、
蒸着層のストライプ模様と同調するストライプ模様を第
2図に示すようにシルクスクリーン印刷した後に、実施
例1と同様に熱圧エンボス加工した。
本発明の方法によれば、絵柄が繊細で複雑なものであ
っても、絵柄とエンボスとが完全に同調した化粧シート
を製造することができる。
っても、絵柄とエンボスとが完全に同調した化粧シート
を製造することができる。
【図面の簡単な説明】 第1図は、本発明の化粧シートの基本的態様のものの製
造方法を説明するための概念的な断面図である。 第2図および第3図は、ともに本発明の化粧シートの別
の態様を示す断面図である。 1……基材シート 2……絵柄印刷層 3……エンボス 4……金属蒸着層 5……パターン印刷層
造方法を説明するための概念的な断面図である。 第2図および第3図は、ともに本発明の化粧シートの別
の態様を示す断面図である。 1……基材シート 2……絵柄印刷層 3……エンボス 4……金属蒸着層 5……パターン印刷層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B32B 33/00 B32B 33/00 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41M 1/00 - 3/06 B29C 59/02 B32B 7/02 103 B32B 15/08 B32B 27/00 B32B 33/00
Claims (7)
- 【請求項1】熱圧エンボス加工の条件で塑性変形しない
耐熱性の基材シート上に、同じ熱圧エンボス加工の条件
で塑性変形する熱可塑性樹脂をビヒクルに用いたインキ
の絵柄印刷層があり、この絵柄印刷層の表面にだけ熱圧
エンボス加工によるエンボスを形成した化粧シート。 - 【請求項2】基材シートが、その表面および(または)
裏面に金属蒸着層または着色インキ層を有する請求項1
の化粧シート。 - 【請求項3】金属蒸着層または着色インキ層を、絵柄印
刷層と同調したパターンで設けた請求項2の化粧シー
ト。 - 【請求項4】エンボスが、深さ5μm超過100μm以
下、ピッチ0.1μm以上200μm以下の平行線群からなる
パターンのエンボスである請求項1ないし3のいずれか
の化粧シート。 - 【請求項5】熱圧エンボス加工の条件で塑性変形しない
耐熱性の基材シート上に、同じ熱圧エンボス加工の条件
で塑性変形する熱可塑性樹脂をビヒクルに用いたインキ
で絵柄を印刷し、熱圧エンボス加工を行なって絵柄印刷
層の表面にだけエンボスを形成することからなる化粧シ
ートの製造方法。 - 【請求項6】基材シートとして、硬化樹脂のシートを使
用するか、またはインキビヒクルに用いる熱可塑性樹脂
の軟化点より20℃以上高い軟化点を有する熱可塑性樹脂
のシートを用いる請求項5の製造方法。 - 【請求項7】基材シートに金属蒸着層または着色インキ
層を設ける工程を含む請求項5または6の製造方法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2-189195 | 1990-07-17 | ||
JP18919590 | 1990-07-17 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04151284A JPH04151284A (ja) | 1992-05-25 |
JP3139010B2 true JP3139010B2 (ja) | 2001-02-26 |
Family
ID=16237113
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP02257020A Expired - Lifetime JP3139010B2 (ja) | 1990-07-17 | 1990-09-28 | 化粧シートおよびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3139010B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101783214B1 (ko) * | 2015-11-13 | 2017-09-29 | 영어조합법인 숨비소리 | 직화 및 급냉방식을 통한 저온유통 생선구이 및 그 제조방법 |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN101172410B (zh) * | 2003-01-08 | 2011-12-28 | 雅马哈发动机株式会社 | 装饰用板、成形品、机动车辆及成形品的制造方法 |
JP5680280B2 (ja) * | 2009-02-27 | 2015-03-04 | 日本写真印刷株式会社 | 高品質ヘアライン意匠加飾シートの製造方法 |
US9070851B2 (en) | 2010-09-24 | 2015-06-30 | Seoul Semiconductor Co., Ltd. | Wafer-level light emitting diode package and method of fabricating the same |
BE1019895A3 (nl) * | 2011-04-01 | 2013-02-05 | Den Steen Consult Trade Bvba Van | Werkwijze voor het vervaardigen van wandbekleding met relief in een continu proces. |
JP7172374B2 (ja) * | 2018-09-27 | 2022-11-16 | 大日本印刷株式会社 | 加飾シート、その製造方法、及び加飾樹脂成形品 |
-
1990
- 1990-09-28 JP JP02257020A patent/JP3139010B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101783214B1 (ko) * | 2015-11-13 | 2017-09-29 | 영어조합법인 숨비소리 | 직화 및 급냉방식을 통한 저온유통 생선구이 및 그 제조방법 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04151284A (ja) | 1992-05-25 |
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