JPH0729516B2 - 凹凸模様を有する金属化粧板の製造方法 - Google Patents
凹凸模様を有する金属化粧板の製造方法Info
- Publication number
- JPH0729516B2 JPH0729516B2 JP30089487A JP30089487A JPH0729516B2 JP H0729516 B2 JPH0729516 B2 JP H0729516B2 JP 30089487 A JP30089487 A JP 30089487A JP 30089487 A JP30089487 A JP 30089487A JP H0729516 B2 JPH0729516 B2 JP H0729516B2
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- thermosetting resin
- resin layer
- pattern
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は凹凸模様を有する金属化粧板の製造方法に関す
る。
る。
(従来の技術) 転写法により各種プラスチック製品や金属製品の表面に
絵付けを行うことは、近年盛んに用いられている。この
ように、転写法により絵付けを行った場合、絵柄の表面
に保護層を設けることにより表面強度を向上させている
のが一般的である。しかし、この保護層を絵柄上に設け
ると表面の艶が均一で単調なものとなってしまうという
欠点があった。
絵付けを行うことは、近年盛んに用いられている。この
ように、転写法により絵付けを行った場合、絵柄の表面
に保護層を設けることにより表面強度を向上させている
のが一般的である。しかし、この保護層を絵柄上に設け
ると表面の艶が均一で単調なものとなってしまうという
欠点があった。
例えば絵柄が木目模様の場合、表面の艶が均一で単調に
なると、天然木に類似した感じにならない。そのため、
表面にエンボス加工等の物理的処理を施して天然木に類
似した感じとしていた。
なると、天然木に類似した感じにならない。そのため、
表面にエンボス加工等の物理的処理を施して天然木に類
似した感じとしていた。
しかし、基材か金属板の場合、金属板上に設ける塗膜の
厚さが薄く、全面に渡って均一なエンボスを施すことが
困難であった。
厚さが薄く、全面に渡って均一なエンボスを施すことが
困難であった。
(解決しようとする問題点) 本発明は、基材が金属板である金属化粧板であっても、
表面に均一な凹凸模様を施した金属化粧板を提供するこ
とを目的とする。
表面に均一な凹凸模様を施した金属化粧板を提供するこ
とを目的とする。
(問題点を解決するための手段) 本発明は、耐熱基材フィルムの表面に、熱硬化性樹脂と
艶消剤を主成分とする艶消しニスにより任意の絵柄を形
成し、加熱して第1熱硬化性樹脂相を設け、この表面に
前記第1熱硬化性樹脂層と同種の熱硬化性樹脂を全面に
塗工し、これを半硬化状態として第2熱硬化性樹脂層を
設け、この表面に前記第2熱硬化性樹脂層と異なる透明
な熱硬化性樹脂を全面に塗工し、これを半硬化状態とし
て第3熱硬化性樹脂層を設け、この表面にインキによる
絵柄層を設けて転写箔とし、前記転写箔を、表面に未硬
化状態の下地塗膜を形成した金属板上に重ね合わせ、転
写後、耐熱基材フィルムを剥離除去し、加熱することを
特徴とする凹凸模様を有する金属化粧板の製造方法であ
る。
艶消剤を主成分とする艶消しニスにより任意の絵柄を形
成し、加熱して第1熱硬化性樹脂相を設け、この表面に
前記第1熱硬化性樹脂層と同種の熱硬化性樹脂を全面に
塗工し、これを半硬化状態として第2熱硬化性樹脂層を
設け、この表面に前記第2熱硬化性樹脂層と異なる透明
な熱硬化性樹脂を全面に塗工し、これを半硬化状態とし
て第3熱硬化性樹脂層を設け、この表面にインキによる
絵柄層を設けて転写箔とし、前記転写箔を、表面に未硬
化状態の下地塗膜を形成した金属板上に重ね合わせ、転
写後、耐熱基材フィルムを剥離除去し、加熱することを
特徴とする凹凸模様を有する金属化粧板の製造方法であ
る。
(作用) 本発明において、転写箔を形成している第1熱硬化性樹
脂層は耐熱基材フィルムに一体となっている。さらに第
2熱硬化性樹脂層は第1熱硬化性樹脂層と同種の熱硬化
性樹脂からなり、半硬化状態であるので、耐熱基材フィ
ルムと第2熱硬化性樹脂層との接着力は第2熱硬化性樹
脂層と第3熱硬化性樹脂との接着力よりも小さく、基材
フィルムを剥離すると、第2熱硬化性樹脂の第1熱硬化
性樹脂と接している部分は剥離除去され、その他の部分
は残り、凹凸模様が形成される。
脂層は耐熱基材フィルムに一体となっている。さらに第
2熱硬化性樹脂層は第1熱硬化性樹脂層と同種の熱硬化
性樹脂からなり、半硬化状態であるので、耐熱基材フィ
ルムと第2熱硬化性樹脂層との接着力は第2熱硬化性樹
脂層と第3熱硬化性樹脂との接着力よりも小さく、基材
フィルムを剥離すると、第2熱硬化性樹脂の第1熱硬化
性樹脂と接している部分は剥離除去され、その他の部分
は残り、凹凸模様が形成される。
ここで、第2熱硬化性樹脂層は艶消剤を含んでも含まな
くてもよいが、含む場合は第1熱硬化性樹脂層とは異な
る量とし、好ましくは第1熱硬化性樹脂層より少ない量
を含む状態とすることで、表面の光沢状態を任意に変え
ることができる。
くてもよいが、含む場合は第1熱硬化性樹脂層とは異な
る量とし、好ましくは第1熱硬化性樹脂層より少ない量
を含む状態とすることで、表面の光沢状態を任意に変え
ることができる。
また、第3熱変性樹脂層を形成する透明な熱硬化性樹脂
として具体的にはアルキッド樹脂、ポリエステル樹脂、
シリコン樹脂を用いることができ、半硬化状態では、第
2熱硬化性樹脂層と剥離性を有し、接着力は、耐熱基材
フィルムとの接着力より大きければ目的は達成される。
として具体的にはアルキッド樹脂、ポリエステル樹脂、
シリコン樹脂を用いることができ、半硬化状態では、第
2熱硬化性樹脂層と剥離性を有し、接着力は、耐熱基材
フィルムとの接着力より大きければ目的は達成される。
(実施例) 本発明は一実施例を図面に従って説明する。
まず、第1図に示すように、厚さ16μmのポリエチレン
テレフタレートフィルムからなる基材フィルム1の表面
に、アルキッド樹脂、フチル化メラミン樹脂を成分と
し、シリカ粉末からなる艶消剤を10重量部含む艶消しニ
スを絵柄状に形成した。次に、150℃の加熱炉中で硬化
させ、基材フィルムに強固に接着した第1熱硬化性樹脂
層2を設けた。
テレフタレートフィルムからなる基材フィルム1の表面
に、アルキッド樹脂、フチル化メラミン樹脂を成分と
し、シリカ粉末からなる艶消剤を10重量部含む艶消しニ
スを絵柄状に形成した。次に、150℃の加熱炉中で硬化
させ、基材フィルムに強固に接着した第1熱硬化性樹脂
層2を設けた。
次に、前記第1熱硬化性樹脂層を形成した艶消しニスか
ら艶消剤を除去した樹脂を175線/インチのベタ板を用
いて全面に塗工し、80℃の熱風オーブン中で乾燥し、半
硬化状態の第2熱硬化性樹脂層3を設けた。
ら艶消剤を除去した樹脂を175線/インチのベタ板を用
いて全面に塗工し、80℃の熱風オーブン中で乾燥し、半
硬化状態の第2熱硬化性樹脂層3を設けた。
さらに飽和ポリエステル樹脂を主成分とした樹脂を200
線/インチのベタ板を用いて全面に塗工し、以下同様に
して半硬化状態の第2熱硬化性樹脂層4を形成した。
線/インチのベタ板を用いて全面に塗工し、以下同様に
して半硬化状態の第2熱硬化性樹脂層4を形成した。
さらに、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂、顔料、溶
剤からなるグラビアインキにより絵柄状の絵柄層5を形
成し、80℃の熱風オーブン中で乾燥し、転写箔Aを得
た。
剤からなるグラビアインキにより絵柄状の絵柄層5を形
成し、80℃の熱風オーブン中で乾燥し、転写箔Aを得
た。
一方、第2図に示すように、厚さ0.5mmの電気亜鉛メッ
キ鋼板からなる金属板10の表面を脱脂化成処理を行った
後、エポキシ樹脂系のプライマー剤を塗布し、250℃の
加熱炉中で加熱乾燥し、プライマー層11、さらに直鎖型
ポリエステル塗料を塗布し、下地塗膜12を設け、250℃
加熱炉中で焼き付け乾燥を行ない、100℃に冷却した。
キ鋼板からなる金属板10の表面を脱脂化成処理を行った
後、エポキシ樹脂系のプライマー剤を塗布し、250℃の
加熱炉中で加熱乾燥し、プライマー層11、さらに直鎖型
ポリエステル塗料を塗布し、下地塗膜12を設け、250℃
加熱炉中で焼き付け乾燥を行ない、100℃に冷却した。
この状態で前記転写箔Aを重ね合わせ、ゴムロールで圧
着した。
着した。
そして、基材フィルムを剥離すると、第3図に示すよう
に、第1熱硬化性樹脂層を設けた以外の部分において第
2熱硬化性樹脂層は残り、凹凸模様が形成された。
に、第1熱硬化性樹脂層を設けた以外の部分において第
2熱硬化性樹脂層は残り、凹凸模様が形成された。
この後、250℃の加熱炉中で焼き付け、全体を硬化させ
て金属化粧板を得た。
て金属化粧板を得た。
(比較例1) これと同時に比較として、前記実施例中の転写箔で第3
熱硬化性樹脂層を設けない他は同じようにして金属化粧
板を得た。
熱硬化性樹脂層を設けない他は同じようにして金属化粧
板を得た。
(比較例2) また、第2熱硬化性樹脂層として、飽和ポリエステル樹
脂を用いた他は、実施例と同じようにして金属化粧板を
得た。
脂を用いた他は、実施例と同じようにして金属化粧板を
得た。
以上の化粧板についてそれぞれ転写、剥離性および凹凸
模様についてみたところ、実施例においてはいずれも良
好であったが、比較例1、2においては凹凸模様が殆ど
形成されず、また比較例2においては剥離が困難であっ
た。
模様についてみたところ、実施例においてはいずれも良
好であったが、比較例1、2においては凹凸模様が殆ど
形成されず、また比較例2においては剥離が困難であっ
た。
図面は、本発明の実施例を示すもので、第1図は本発明
で用いる転写箔の断面図、第2図は転写箔を重ねた状態
を示す断面図、第3図は基材フィルムを剥離した状態を
示す断面図である。 (1)……基材フィルム (2)……第1熱硬化性樹脂層 (3)……第2熱硬化性樹脂層 (4)……第3熱硬化性樹脂層 (5)……絵柄層 (10)……金属板 (12)……下地塗膜
で用いる転写箔の断面図、第2図は転写箔を重ねた状態
を示す断面図、第3図は基材フィルムを剥離した状態を
示す断面図である。 (1)……基材フィルム (2)……第1熱硬化性樹脂層 (3)……第2熱硬化性樹脂層 (4)……第3熱硬化性樹脂層 (5)……絵柄層 (10)……金属板 (12)……下地塗膜
Claims (1)
- 【請求項1】耐熱基材フィルムの表面に、熱硬化性樹脂
と艶消剤を主成分とする艶消しニスにより任意の絵柄を
形成し、加熱して第1熱硬化性樹脂相を設け、この表面
に前記第1熱硬化性樹脂層と同種の熱硬化性樹脂を全面
に塗工し、これを半硬化状態として第2熱硬化性樹脂層
を設け、この表面に前記第2熱硬化性樹脂層と異なる透
明な熱硬化性樹脂を全面に塗工し、これを半硬化状態と
して第3熱硬化性樹脂層を設け、この表面にインキによ
る絵柄層を設けて転写箔とし、前記転写箔を、表面に未
硬化状態の下地塗膜を形成した金属板上に重ね合わせ、
転写後、耐熱基材フィルムを剥離除去し、加熱すること
を特徴とする凹凸模様を有する金属化粧板の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30089487A JPH0729516B2 (ja) | 1987-11-27 | 1987-11-27 | 凹凸模様を有する金属化粧板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30089487A JPH0729516B2 (ja) | 1987-11-27 | 1987-11-27 | 凹凸模様を有する金属化粧板の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01141099A JPH01141099A (ja) | 1989-06-02 |
JPH0729516B2 true JPH0729516B2 (ja) | 1995-04-05 |
Family
ID=17890402
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30089487A Expired - Lifetime JPH0729516B2 (ja) | 1987-11-27 | 1987-11-27 | 凹凸模様を有する金属化粧板の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0729516B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4418182B2 (ja) * | 2003-06-25 | 2010-02-17 | ソマール株式会社 | 熱交換器形成用材料、これを用いた熱交換器の製造方法及び熱交換器 |
CN113799528A (zh) * | 2020-06-17 | 2021-12-17 | 泸州益格科技有限公司 | 低温阴阳金以及低温阴阳金烤花标的制作工艺 |
JP7223187B1 (ja) * | 2022-03-22 | 2023-02-15 | 大日本印刷株式会社 | 転写シート、外装部材の製造方法および外装部材 |
-
1987
- 1987-11-27 JP JP30089487A patent/JPH0729516B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01141099A (ja) | 1989-06-02 |
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