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JPH0524791Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0524791Y2
JPH0524791Y2 JP1987105275U JP10527587U JPH0524791Y2 JP H0524791 Y2 JPH0524791 Y2 JP H0524791Y2 JP 1987105275 U JP1987105275 U JP 1987105275U JP 10527587 U JP10527587 U JP 10527587U JP H0524791 Y2 JPH0524791 Y2 JP H0524791Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
glass
space
heat
indoor
indoor side
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1987105275U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6411284U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP1987105275U priority Critical patent/JPH0524791Y2/ja
Publication of JPS6411284U publication Critical patent/JPS6411284U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0524791Y2 publication Critical patent/JPH0524791Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

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Landscapes

  • Specific Sealing Or Ventilating Devices For Doors And Windows (AREA)
  • Securing Of Glass Panes Or The Like (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は二重ガラス窓に関するものである。
〔従来の技術〕
第3図は従来の二重ガラス窓を示す。これは、
特開昭56−77490号公報に開示されているもので
ある。
この二重ガラス窓は、室内R側のガラス1と室
外E側の熱線吸収ガラス2とを枠体3に取り付け
て両ガラス1,2の間に空間部4を形成するとと
もに、枠体3の上下に空間部4から室外E側の外
気へ通ずる空気流通孔5,6を設けたものであ
る。なお、7は空気流通孔5,6に設けた開閉弁
である。
上記構成によれば、直射日光の熱エネルギー
は、熱線吸収ガラス2によつて可成り吸収され
る。そして、高温になつた熱線吸収ガラス2の熱
で昇温した空間部4の空気は、煙突効果によつて
外気へ放出される。すなわち、空間部4を上昇し
て上側の空気流通孔5から外気へ流出し、流出し
たあとの空間部4には、下側の空気流通孔6から
外気が流入する。その結果、空間部4の空気は外
気温に近づき、室内の冷房負荷が軽減される。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかし、このような従来の二重ガラス窓にあつ
ては、換気効率は良いが、熱線吸収ガラス2の防
熱効率等が悪く、標準値で、紫外線の吸収率が23
%程度、赤外線の吸収率が44%程度、可視光線と
紫外線がからみ合つて生じる眩光の吸収率が23%
程度である。このため、次のような問題があつ
た。
紫外線による室内調度品等の色あせを防止で
きない。
赤外線による熱を余り吸収しないため冷房負
荷を十分に低減できない。
可視光線等による光ギラギラ(眩光)を防止
できない。
また、室内R側のガラス1は、通常のガラス
であるため、さらに、次のような問題があつ
た。
夏期に、熱線吸収ガラス2を通過した直射日
光の熱エネルギーと熱線吸収ガラス2からの長
波長輻射熱が、室内側のガラス1を通過して室
内に伝わり、折角のガラス1が冷房負荷の低減
に殆んど寄与しない。
冬期には、室内Rからの長波長輻射熱が室内
側のガラス1を通過して空気流通孔5から逃げ
るので、折角のガラス1が暖房負荷の低減に寄
与しにくい。
この考案は、このような従来の問題点を解決す
るためになされたもので、室内調度品等の色あせ
の防止と、冷房負荷の一層の低減と、暖房負荷の
低減と、眩光の防止が可能な二重ガラス窓を提供
することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
この考案に係る二重ガラス窓は、室内側のガラ
スと室外側のガラスとを枠体に取り付けて両ガラ
ス間に空間部を形成し、かつ、枠体の上下に上記
空間部から室外側の外気へ通ずる空気流通孔を設
けた二重ガラス窓において、前記室外側のガラス
に、溶剤にアルキツド樹脂、アクリル樹脂、シリ
コン樹脂等の合成樹脂と耐候性顔料を混合たガラ
ス塗料を塗布し、前記室内側のガラスを反射ガラ
スとしたものである。
〔作用〕
上記ガラス塗料は、アルキツド樹脂等の合成樹
脂を主成分とするので、色調によつても異なる
が、例えば色調がブルーフロストの場合、紫外線
(波長320nm近く)を最高99.6%、赤外線(波長
1000nm付近)を最高90.0%、黄緑光線(可視光
線)(波長500nm)と紫外線のまざつた眩光を最
高96.2%までそれぞれ吸収する。
したがつて、上記ガラス塗料を塗布した室外側
のガラスによれば、褐色を起こさせる紫外線は勿
論、眩光の原因となる可視光線と紫外線のまざつ
たものも大部分吸収される。また、暑熱の原因と
なる熱線は、少なくとも従来の2倍は吸収される
ことになる。この熱線によつて昇温したガラスの
熱を吸収した上記空間部の空気は、煙突効果によ
つて、効率よく放出される。
また、室内側の反射ガラスは、夏期には、室外
側のガラスを通過した直射日光の熱エネルギーと
同ガラスからの長波長輻射熱を反射して室内に入
るのを阻止し、上記室外側のガラスの赤外線吸収
作用と相俟つて室内の冷房負荷を一層低減する。
冬期には、反射面の長波長熱放射率が小さく、反
射率が大きいことにより室内の熱が室外へ逃げる
のを阻止し、室内の暖房負荷を低減する。
〔実施例〕
第1図はこの考案の実施例を示す。
図において、2〜7は第3図と同一部分を示す
ので説明は省略する。8は室外E側のガラス2の
両面に塗布したガラス塗料である。ここにいう塗
料8は、石油から蒸留精製された引火性のない溶
剤にアルキツド樹脂と耐候性顔料(ブルーフロス
ト)を加えた高純度の液状の化学塗料で、米国の
トランスペアレント・グラスコーデイング社によ
つて開発され、製品名を「サン・ストツプ」と呼
んでいる。
この塗料8は、フローコーテイング法でガラス
2の両面に均一に塗布されており、塗膜厚は、1/
50mm以下で充分効果を発揮する。
なお、塗料8の塗布面はガラス2の片面のみで
もよい。また、上記アルキツド樹脂に代えてアク
リル樹脂やシリコン樹脂を使用したガラス塗料を
塗布してもよいし、添加する顔料も任意に選択で
きる。
9は汎用の反射ガラスである。なお、反射ガラ
スは、その一面にフイルムを貼着して造つたもの
でもよい。
次に作用を説明する。
上記ガラス塗料8は、アルキツド樹脂を主成分
とし、特殊耐候性顔料を加えたものを使用してい
るので、これを塗布したガラス2は、色調によつ
ても異なるが、例えば、色調がブルーフロストの
場合、紫外線を最高99.6%、赤外線を最高90.0
%、可視光線と紫外線のまざつた眩光を最高96.2
%までそれぞれ吸収する。第2図はこのようなす
ぐれた吸収率の一例を従来の熱線吸収ガラスのそ
れと比較して示したものである。
第2図から明らかなように、ガラス塗料8を塗
布したガラス2によれば、褪色を起こさせる紫外
線と眩光の原因となる可視光線と紫外線のまざつ
たものは大部分吸収される。すなわち、暑熱の原
因となる日射熱は、少なくとも従来の2倍は吸収
される。この防熱効果は、空間部4の空気が空気
流通孔5,6から外気へ放出されることによつ
て、減殺されることなく保持される。
一方、室内側の反射ガラス9は、夏期には、上
記室外側のガラス2を、通過した直射日光の熱エ
ネルギーと、同ガラス2からの長波長輻射熱を反
射して、室内Rに入るのを阻止する。この反射ガ
ラス9による反射と、上記ガラス2による赤外線
の吸収によつて、室内Rの冷房負荷は著しく低減
される。また、冬期には、反射面の長波長熱放射
率が小さい(反射率が大きい)ことにより、室内
の熱が室外へ逃げるのを阻止する。これによつ
て、室内Rの暖房負荷は可成り低減される。さら
に、また、室外側のガラスを通過した日射を室内
側のガラス9が反射し、さらに室外側のガラスが
再吸収して反射公害を防止する。
なお、第2図に示すように、色調ダークグリー
ンのガラス塗料を使用した場合も、少くとも従来
より大幅に改善される。
〔考案の効果〕
以上説明したように、この考案によれば、室内
側のガラスと室外側のガラスとを枠体に取り付け
て両ガラス間に空間部を形成し、かつ、枠体の上
下に上記空間部から室外側の外気へ通ずる空気流
通孔を設けるとともに、室外側のガラスに、紫外
線、可視光線、赤外線等の吸収率の高いガラス塗
料を塗布し、室内側のガラスを反射ガラスとした
から、室内調度品等の色あせと眩光及び反射公害
の防止が可能であり、かつ、冷房負荷と暖房負荷
を一層低減できる二重ガラス窓を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の実施例である二重ガラス窓
の構成を模式的に示した断面図、第2図は従来の
熱線吸収ガラスと第1図のガラス塗料を塗布した
ガラスの太陽放射線遮断特性を比較したグラフ、
第3図は、従来の二重ガラス窓の構成を模式的に
示した断面図である。 2……室外側のガラス、3……枠体、4……空
間部、5,6……空気流通孔、8……ガラス塗
料、9……反射ガラス。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 室内側のガラスと室外側のガラスとを枠体に取
    り付けて両ガラス間に空間部を形成し、かつ、枠
    体の上下に上記空間部から室外側の外気へ通ずる
    空気流通孔を設けた二重ガラス窓であつて、前記
    室外側のガラスに、溶剤にアルキツド樹脂、アク
    リル樹脂、シリコン樹脂等の合成樹脂と耐侯性顔
    料を混合したガラス塗料を塗布し、前記室内側の
    ガラスを反射ガラスとしたことを特徴とする二重
    ガラス窓。
JP1987105275U 1987-07-10 1987-07-10 Expired - Lifetime JPH0524791Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1987105275U JPH0524791Y2 (ja) 1987-07-10 1987-07-10

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JP1987105275U JPH0524791Y2 (ja) 1987-07-10 1987-07-10

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Publication Number Publication Date
JPS6411284U JPS6411284U (ja) 1989-01-20
JPH0524791Y2 true JPH0524791Y2 (ja) 1993-06-23

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ID=31337739

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Families Citing this family (3)

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JPS6016836A (ja) * 1983-07-11 1985-01-28 Nippi Kosan Kk ガラス表面の着色方法
JPS6044738A (ja) * 1983-08-19 1985-03-09 Kajima Corp 省エネルギ−形ガラス窓

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