カルフォルニア大学のXiang Zhang氏らによる研究チームが、一般的な物質とは異なる方向に光を曲げることができる2種類の物質の開発に成功しました(Reutersの記事)。ただし、まだ曲げられる光の波長は限られており、これで物体を覆うだけで視界から見えなくなる、といったことはまだ実現できません。 今回開発されたのはともにナノスケールの構造を持つ物質で、光の反射方向を変えるための網目状の金属の層や、微細な銀のワイヤーの層を備えています。これらの物質は自然界の物質にない特性を備えており、「メタマテリアル」などとも呼ばれています。 前述のように、今回開発された物質は非可視光線しか屈折させることができませんが、可視光線を屈折させる研究もおこなわれているそうで、まだまだ道のりは遠いですがいつかはSFなどに登場する「光学迷彩」が実現できるようになるかもしれません。 以前にも「英米の科学者ら「透明マン