鉄製の側溝ふた(グレーチング)を盗んだとして、奈良県警香芝署などは19日、同県葛城市忍海、無職、吉貝厚志容疑者(48)を窃盗容疑で逮捕した。同署によると、吉貝容疑者は「3年前からふたを転売した金で生活していた。年収900万円あった」と容疑を認めているといい、数百件の余罪があるとみて追及している。 逮捕容疑は10月30日夕方〜31日朝、同県宇陀市内の市道の側溝2カ所に設置されていたふた計7枚(7万3000円相当)を盗んだとしている。 同署によると、吉貝容疑者は毎夜、家を出て軽乗用車で回ってふたを盗み、朝に帰宅する生活を繰り返し、ふたは鉄くずとして1枚1000円程度で転売していたという。転売先から吉貝容疑者の関与が浮上した。【伊澤拓也】