中原淳(東京大学准教授)のブログです。経営学習論、人的資源開発論。「大人の学びを科学する」をテーマに、「企業・組織における人の学習・成長・コミュニケーション」を研究しています。 「ヘッドハンティングの会社からある日突然電話がかかってきた」 ある大学の先生が、先日、こんなことを言っていた。 僕と同世代へのヘッドハンティングが、にわかに活況を浴びているのは知っていた。知り合いには、「2倍の給与をだしてもよい」というオファーをもらった輩もいて、何とも羨ましい、とも思っていた。 しかし、それにしても、よもや、大学教員がハンティングの対象になる時代とは! 自分がそんな時代に生きているとは、ついぞ、知らなかった。 もちろん、そういう可能性が全くないか、というと、そうでないことはよくわかっている。アメリカでは、認知科学や教育学関係の研究者の何人かが、副業(あるいは本務)としてコンサルタントをやっている。