陸上自衛隊中部方面総監部(兵庫県伊丹市)は21日、無人偵察機1機が福井県美浜町沖で飛行訓練中に行方不明になったと発表した。陸自で無人機が行方不明になるのは初めて。墜落や被害の情報は入っておらず、40人態勢で海上を捜索している。 事前申請を受けた美浜町によると、機体は全長約3メートル。陸自は「機密保持のため」として、大きさだけでなく、重さや性能も明らかにしていない。 陸自によると、無人機は今津駐屯地(滋賀県高島市)の中部方面情報隊無人偵察機隊所属。飛行訓練は毎月実施しており、この日は午前9時から沖合400~600メートルの海上を飛行していたが、約75分後に位置を把握できなくなった。 美浜町によると、今回の訓練は5~6月に計10日間、実施する予定だった。安全に配慮すると説明を受けたため許可し、地元住民にも周知していた。 ▼「ドローン使えない」企業も悲鳴 法改正で申請1000件超も許可下りず ▼