北海道千歳市は6月から、市内の全保育所の給食で、卵と乳製品の使用をやめることを決めた。食物アレルギーのある園児に原因となる食材を誤って提供する事故が2件相次いだことに伴う措置で、市は「人為ミスを防げない以上やむを得ない」としている。ただ、一律に給食から除く対応は異例で、疑問の声もあがっている。 最初の事故は市立末広保育所で3月19日、小麦アレルギーの男児(3)に小麦粉を使ったシチューを提供。約1時間後、せきや手が赤くなるなどの症状が出て一時入院した。 給食は市保育課の管理栄養士が作成した献立を基に、各保育所内で委託業者の調理員が作る。食物アレルギーの園児には原因食材を抜いた献立(除去食)を用意することになっているが、このときは小麦粉不使用のシチューを作り忘れた。さらに給食のお盆には原因食材(小麦)を書いた札が張られていたが、確認しなかった。 事故後、市は▽前日に除去食が必要な子供の名