ADHDの子供を育てるのは難しくない。もともと情緒的に「自立」しており、情緒的な影響を受けにくいので、ACになりさえしなければ良い。要は「本人の話を聞き、言語的に否定しなければ良い」と言うことに尽きる。 しかるにASの親は多くの場合「支配的」となる。もともと対人関係も積極奇異型の場合全体に支配的であるのに加え、子供が愛着・執着の対象であると、完全な支配を続けることもある。 もうひとつ、AS親の特徴として、「試着・執着により子供を差別する」ということが加わると、ADHDは完全に混乱してしまう。 理不尽な支配はADHDの子供にはもっとも好ましくない環境だ。まずADHDには一番大事な「話を聞いてもらう」機会が少なく、また言語的に支配されることで自分に自由が無いと思い込む。「ADHDのAC」になりやすい。 特に思春期に自己主張をはじめたADHD子に対して、なおAS親が支配を続けようとすると、ADH
週刊山手心理相談室大阪市のカウンセリングルーム山手心理相談室(ミュゼ・アルディの登録商標です。他の方の使用はお断りしています)の社員ブログです。夫婦・発達障害・依存症・アダルトチルドレンに関するカウンセリング記事を中心に投稿します。 地下鉄に乗ろうとしていると、目の前になぜか1両だけガラガラの電車が到着しました。 目ざとい方は、何とか座ろうと移動したのですが・・・・「き●がいや!」という怨嗟の声と ともに元の車両に。その人たちの話では、ホームレスさんが数人乗車していて、うち ひとりは吊革にぶら下がって懸垂をしていたのだとか。 一見とても仲良しに見えるご夫婦が、実は「女王様と奴隷」などアラビアンナイトの世界の ような関係になることがあります。外では仲良しでも、いったん家に帰ると ★今日は朝まで私の話を聞かないと許さないっ。 ★私は会社の飲み会(不倫)なんだから子供の食事を作ってよっ。 ★あな
週刊山手心理相談室大阪市のカウンセリングルーム山手心理相談室(ミュゼ・アルディの登録商標です。他の方の使用はお断りしています)の社員ブログです。夫婦・発達障害・依存症・アダルトチルドレンに関するカウンセリング記事を中心に投稿します。 ようこそ!でございます。幸せですか。今日もブログが丑三つ時に更新されました。 というような書き出しで毎回始まる傾向にあるのがアスペルガーさんのブログですが、一般 の方から見てどう思われるかというより、自分なりの(気持ちが悪くない)書き出しでなければ 安心できないのでしょうね。 よく間違われる傾向にあるのがアスペルガー症候群とパーソナリティ障害です。 表面的には似ている傾向にあることはあるのですが、医学上の区分は違いますし、周囲の方が 受ける迷惑度も大きく違います。たとえば「怒り」という感情がありますが、アスペルガーと 境界性パーソナリティ障害の方には以下のよう
精神疾患に見える発達障害シリーズ⑥ 自己愛性人格障害、境界性人格障害に見えるジャイアン さてシリーズの中心課題とも言うべき本題に入ろう。 ジャイアン(自己正当化)型ADHDは環境と「インストール」した行動パターンにより多彩な臨床像を呈する。 その中で、暴君的なパターンを身に着けてモラハラやDVの加害者となるのが表面上自己愛性人格障害と見えるタイプだ。「ごり押しすれば何でも思い通りになる」というパターンを不幸にしてインストールしてきたジャイアンだ。 また、「周囲の(多くはASの)人を振り回して自分が努力しないで目的を達する」というパターンを身に着けたジャイアンは表面上「ボーダー(境界性人格障害)」に見えることも多い。 いずれも、「自分が低く評価されたことには情緒的に過剰反応するのに、他者を傷つけたことは全く気がつかない」という状況理解の非対称性というジャイアン独特の特徴から生じる現象だと私は
AC、人格障害関連 精神疾患に見える発達障害シリーズ⑤ 2007/9/17 AC、人格障害関連, AS(アスペルガー)関連, その他(医療関連), 研究, 診療 コメント: 11 精神疾患に見える発達障害シリーズ⑤ -- ボーダー(境界性人格障害)に見える受動型AS 受動型アスペルガー症候群(以下AS)の人は、小学生のときから「外と内」が全く違う。多くのケースでは学校などの「外」ではほとんど意思表示せず、逆に「内」で愛着の対象である母親などには暴力暴言、理不尽な要求を突きつける。青年期になっても、パートナーの態度に過剰反応して、大人になっても自傷したり、過量服薬したり、説明しないで家出したりする。 この愛着の対象に対する態度は、「愛着」ゆえのASの人には当たり前のような行動である。愛着の対象は自分のすべてを知っていて当たり前であるし、逆に自分は相手のすべてを知っていなければならない。相手は
■境界例が書いた境界例のためのページ■ 境界例というのは、神経症と精神病(うつ病、統合失調症)の境界領域にある症状を指しています。私は専門家ではありませんが、自分の体験などをもとにして自己分析による境界例からの回復を目指したホームページを作りました。 ■ホームページの主旨■ このホームページは、分析的な方法によって回復を目指している境界例の人たちのために、自己分析のための参考となる情報を提供するものです。そのため、少なくとも自分を見つめて分析できる読者を想定しています。重症の人は、自己分析をするよりも治療を受けた方がいいでしょう。(医療とサポートを参照) ■境界例の重症のケース■ 両親の目の前で死ぬんだと言い、窓から飛び降りようとした。母は頭をたたいて「いいかげんにしなさい」とB子を抱きしめた。しかし、引っかく、噛む、蹴るなどの暴力行為は両親から治療者にまでおよび、「なんで生きなきゃ
ジャイアンの子供は「親から(表面的に)一番大事にされる」「親から一番ほめられる」時には「親よりも優位に立つ」立場を求める。そのために使えるものは何でも使うように成長する。 もともとジャイアンには「自分の有利不利に関係することだけ状況が分かる」という能力がある。だから、(屁)理屈を言って言葉で負けないことと同時に、情緒的なやり取りの中で相手の弱みをついたりして優位に立つということもできる。 この二つの能力が、生育する環境によってどう成長していくかが分かれると私は想像している。 親がASで、しかも子供本人に愛着を持っている場合には、この親は言葉でどんなに厳しいことを言っても、愛着の部分は子供に逆らえない。 ジャイアンの子供は親からのこの両方の相反するメッセージを受け取り、不安になる。「どっちだ?」という不安の表れが、試し行動であり、あえて親を振り回すような行動を取って、その反応を見なければ本心
おそらくASの医局の先輩から、私の診療スタイルについて、「投げ飛ばして受身もさせないような」と評されたことがある。この先輩は、「言語的には厳しく責めながら非言語的に(表情や口ぶりで)フォローする」という高級な芸当が出来る人で、ASや知的障害、依存的なタイプの人は「この先生が通ると正座して待つ」というくらいにコントロールしていた。(ただ決まって人格障害の人は悪くなっていたが)。 依存型ジャイアンは、多くは幼少期に親から言語的にはけなされながらも、非言語的に依存され、「非言語的なつながりこそ真実」と捉える習慣がつき、その結果、自分のほうから伝えたりアピールしたいことも非言語的に表現、行動する。 「自己突っ込み」は言語的な世界の現象であり、「真実は非言語的な世界にある」というスタイルでは、自己突っ込みは生じない!。人をコントロールするにしても見下すにしても、表面上の態度とは異なる「ウラ」で行えば
境界例の人は自己愛型の人と相性がいいようで、このような男女の組み合わせを見かけることが多い。いくつかのパターンを見て見よう。 夫が自己中心的な亭主関白で、見捨てられ不安を持った妻が、まるで女中のように夫に従うような場合。我々の周囲を見渡せば、このような組み合わせのカップルをすぐに思い浮かべることが出来るのではないか。あるいは、自分の親がこのタイプだったりする。夫婦関係が主従の関係になり、極端な場合はSMの世界のご主人様と女奴隷のようになる。夫は自分の誇大感が実現していていいのだが、妻はかまってもらえない寂しさを抱えていることが多く、その寂しさゆえに子供にしがみついたりすると子供が境界例になる可能性がでてくる。自己中心的な夫が自分の子供を虐待したり、娘を犯したりしても、妻は自分が見捨てられる事の方が恐いので、夫の行為を黙認し、子供を犠牲にしでても夫にしがみつこうとする。虐待された子供の方は、
流されやすい受動型の恋愛には危険が伴います。特に女性でありがちなのが、男性の話の聞き役をしていて相手に誤解され、そのままホテルに連れ込まれるパターンです。男性は彼女ペースにはまりやすいので、詐欺でなければ問題は少ないようです。 相手に流されてつきあっている受動型も、恋人がいるのは楽しいようです。距離の取り方が分からないので、べたべたと濃い付き合いをしているかと思えば淡白な時もあり、相手を戸惑わせてしまいます。 コミュニケーションの問題 コミュニケーションに受け身なので、自分の気持ちを伝えるのが難しいです。自分に恋愛感情があるかどうかもよく分かっていなかったりします。女性であれば男性の気持ちに流されますし、男性であれば女性の勢いで結婚式まで流されています。 ただ、定型の相手は受動型の恋人が気持ちを伝えてくれないので、自分が愛されているのか不安になります。愛されている自信がないから、受動型が恋
受動型ASが相手からのアクション無しに動けないことの意味を最近考えている。私の印象では、「最初に依存できることを確認してからしか動けない」ように見える。 依存できることを確認すると、途端に完璧に「依存させる」ことを相手に要求する。というよりも、最初から「依存させるのが当たり前なんだからお前から動け」ということになる。 「受動型」というのはむしろ結果としての行動の特徴で、その前に対人関係の依存があり、それ以外に出来ないというのが受動型ASの根本的なあり方かもしれない。 その「依存」は、AS的な「最初から結果の完全な保証を求めないではいられない不安」から出てくるのだろう。この不安は積極奇異型にもあるが、積極奇異型よりもはるかに支配的、(愛着の対象への)要求が高いという特徴が、逆説的だが受動型ASの一番根本的な部分であるように思える。 誕生前の胎児の段階の母と自分の関係をそのままその後のすべての
最初に、このブログは境界性人格障害、最近では境界性パーソナリティー障害、英語ではBorderline Personality Disorderと呼ばれることから略称としてBPD、転じて日本語でボーダーライン、或いは略してボダと呼ばれる病気の被害に遭われた、または遭われている方に向けて書いています。 境界性人格障害の人や、回復を目指している境界性人格障害の人、及びその回復を支える人にはなんら有用な情報はありません。むしろ有害である可能性もあります。読まずに他のサイトへ移動してください。 本題の前に、またコメントへのぼんやりとした返信をさせていただきます。 個別ケースの相談へは、残念ですが私ではお力になれません。すみません。 ただ、あなたは考え始めました。よいことです。あなたのために、あなたが動くべきタイミングなのかもしれません。 今一度、勇気を出してご相談下さった内容を、カウンセリングなどを
最初に、このブログは境界性人格障害、最近では境界性パーソナリティー障害、英語ではBorderline Personality Disorderと呼ばれることから略称としてBPD、転じて日本語でボーダーライン、或いは略してボダと呼ばれる病気の被害に遭われた、または遭われている方に向けて書いています。 境界性人格障害の人や、回復を目指している境界性人格障害の人、及びその回復を支える人にはなんら有用な情報はありません。むしろ有害である可能性もあります。読まずに他のサイトへ行ってください。 このように書くのは、単なるエクスキューズであると同時に、境界性人格障害の特徴のひとつである、被害者になりたがる思考を忌避しているためです。 このブログは特定の人物を名指しで非難する目的では書かれていません。つまり、あなたのことを私は何も知りませんし、わざわざ知らない人についての何かを挙げて書いたりもしません。で
どうなるのだろうか BPDの人は、不思議な魅力を持つ 彼・彼女らは人との距離をとても狭めようとする 精神的な距離がとても短い関係を作る その為に彼・彼女らは劇的な関係を演出し、自らを守られるべき存在に見せる だから、人同士の距離が大きくなり、繋がりが弱くなった現代の人間にとって魅力的に見える けれど、彼・彼女らは愛情を確認するために時として残酷なことをする 試すのだ その人が何処まで犠牲にしてこちらに意識を向けてくれるかによって、彼・彼女らは愛情を感じる 例えばこうだ 家庭環境の悲惨さを訴え、自傷行為を告白し、自殺すると伝える あなたが友人・知人と遊んでいると知れば時間・場所に関係なく電話をかけて自分自身を優先させる 深夜に電話をするとか、呼び出してみせるとか あなたが嫌だと思う行為を行なってみたりなど (例えばあなたの大切にしているものを粗末にしたり、他の異性と出歩いてみたり) そうした
2012.02.25 「ありえない人」との付き合い方 【ちょっとここらで小休止】 カテゴリ:エモーショナル・ヴァンパイア 心の吸血鬼 そもそも、「ありえない人」(impossible people)...って、何ぞや? まずは、こちらのブログでしつこく(笑)ご紹介してきました、「エモーショナル・ヴァンパイア(心の吸血鬼)」の範疇に属するような、そんな「あなたの周りの困ったチャン」な人達、であることは間違いないですよね。 ご自身の霊的能力や、夢、生体エネルギーなど、従来の精神医療では「異端」とされてきた領域を、患者さんの治療に積極的に取り入れているジュディス・オルロフ博士(Dr.Judith Orloff) 、それから、ピリリと辛口のユーモアでもって読者を愉しませつつも、バッチリ教育してくれる臨床心理学者・アルバート・バーンスタイン博士。 私の知る限り、アメリカで「エモーショナル・ヴァンパイ
~ある牧師のお話し~ 『牧師になって最初に洗礼を授けた女性は、精神障害を持った人でした。深夜に電話をかけてきたり、リストカットをしました。病気は、境界性パーソナリティ障害と医師に告知を受けた後、しばらくは落ち着いていましたが、ある日、突然自殺してしまいました。 (中略) 境界性パーソナリティ障害の人たちは結構身近にいます。一見するとお付き合いが難しい人たちですが、その障害を理解する事で、良い関係を築く事ができます』。 この事例は、従来型の境界性パーソナリティ障害に見られる特徴です。 ~高機能型の境界性パーソナリティ障害~ 最近は、高機能型の境界性パーソナリティ障害と呼ばれるタイプも増えてきているようですが、日本では高機能型について詳しく解説している本やサイトが見あたりません。 従来型(低機能型)の場合、自傷や自殺企図といった行動が伴うのですが、高機能型と言われるタイプでは、自傷や自殺企図は
こないだ星和書店という精神医学・臨床心理系の出版社の主催する、ランディ・クリーガーという人のワークショップに行ってきました。2009年にこのワークショップの内容を書籍化するそうです。 彼女は「境界性人格障害=BPD」はれものにさわるような毎日をすごしている方々へ の著者の1人で、作家でもあり、BPDのメーリングリストを主催しています。彼女のBPDCentralというサイトをご紹介しておきます。彼女の笑顔も見ることができます。 http://www.bpdcentral.com/index.php このワークショップは、家族、パートナー、友達、親戚にBPDの人がいる方および、BPDの援助者が対象で、BPD本人のためのワークショップではありません。 午前中がBPDに現在有効とされているアプローチの話、午後がクリーガー氏が来年出版する書籍にある「5つのパワーツール」の話とクリーガー氏の通訳をされ
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