津島氏は、父は大手企業の会社員だったが、アルコール依存症だった。酒を飲み、殴る蹴るをする父に、母は共依存し、逆らわずお酒を運んでいた。母は、子どもの津島氏に「私、子ども、嫌いなのよね」というような女性で、両親ともに子どもの教育に厳しかったという。 なぜ、自身の経験を漫画にしようと思ったのか聞いた。 「子どもの頃から漫画家になりたいと思っていました。描こうと思ったのは、回復過程で、セックス依存症の問題を社会的に訴えたいと思ったからです」 漫画家を目指していた津島氏だが、親の希望により高校卒業後は服飾専門学校に進学。親のコンビニ経営を手伝うために、実家に戻るが、20代後半の時にコンビニが倒産する。そこから20年弱は、漫画家のアシスタントとして、ブラック労働に従事した。それが、セックス依存に陥るきっかけにもなった。 アシスタントの仕事は、忙しい時期は、週5日の泊まり込みだった。月収は15万円に届