西アジアや中東を中心に広く信仰されているイスラム教。信者は「ムスリム」と呼ばれ、様々な戒律を守りながら日々を過ごしている。使ってはいけない食材が定められていて、アルコールや「不浄」とされる豚肉はもってのほか。材料にほんの少し含まれていても許されない。 日本にもバングラデシュ人やパキスタン人などのムスリムが多く暮らしている。彼らの食材調達先になっているのが「ハラールフードショップ」だ。「ハラール」とは「合法」や「許されている」といった意味合い。つまり「ハラールフード」とは、イスラムの戒律に触れない食材や料理のことである。 ハラールフードショップは、ムスリム・コミュニティがあるエリアでの出店が目立つ。一般的にお店の広さはコンビニ程度。軒先に雑然と並んだ商品や看板にあしらわれた各国の国旗から、一目でハラールフードショップだとわかる。 そんなハラールフードショップの進化系ともいえるお店が、昨年3月