[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/

本項ではWii U用ソフト『ヨッシー ウールワールド』と、移植版のニンテンドー3DS用ソフト『ポチと! ヨッシー ウールワールド』の両方を紹介します。
判定はどちらも「良作」です。



ヨッシー ウールワールド

【よっしー うーるわーるど】

ジャンル アクション

対応機種 Wii U
発売元 任天堂
開発元 グッド・フィール
発売日 2015年7月16日
価格 【通常版】5,700円
【amiiboセット】7,000円(全て税別)
レーティング CERO:A(全年齢対象)
周辺機器 amiibo対応
判定 良作
ポイント 素晴らしいグラフィックと世界観
タイトル通り『毛糸のカービィ』の系譜
内容自体は良くも悪くも『アイランド』を継承
amiiboを含めれば100以上の多彩なヨッシー
ヨッシーシリーズリンク

概要

据置機ではN64の『ヨッシーストーリー』以来、18年ぶりのヨッシーが主役のゲーム。
コナミの『がんばれゴエモンシリーズ』開発チームの中心スタッフが設立した会社グッド・フィールが開発を担当した。


ストーリー

~なかまを助けるためにうばわれた毛糸を探し出そう!~

カメックの魔法により、バラバラの毛糸にされてしまったヨッシーたち。
その魔法をとくカギはちらばってしまった毛糸を見つけ出すことただひとつ。
コースにある毛糸を集めていくとどんどんヨッシーが復活。
あみぐるみヨッシーがなかまたちを助け出す冒険がいま、はじまります。
(公式サイトより)


ゲーム内容

操作性は『ヨッシーアイランドシリーズ』のものを引き継いでいる。ふんばりジャンプやヒップドロップも健在。タマゴが毛糸玉に変わりはしたが、照準を定めて発射、という具合に扱い方は一緒。そのため、本作を『ヨッシーアイランドシリーズ』に属する作品と見なして差し支えないだろう。
従来のようにベビィマリオを背負うことはなくなったため、単純にライフがなくなるか、落とし穴に落ちるか等によってミスとなる。

  • シリーズ定番の収集要素は本作にもあり以下の通り
    • スペシャルフラワー:コース中に5つある。シリーズお馴染み。ワールド毎にコンプリートすればスペシャルコースに挑めるようになる。
      • 従来のように、ゴールリングのルーレットでは獲得したスペシャルフラワーが当たり枠になっている。当たればボーナスゲームが発生し、制限時間内に取ったフルーツの数に応じてビーズが手に入る*1
      • なお、過去作ではヨッシーがゴールリングに触れてからルーレットが止まるまで少し猶予があったが、今作ではゴールリングに触れた瞬間にルーレットが止まる仕様のため、今までより当たりが狙いやすくなっている。
    • ビーズ:コインに該当。集めればお助け用の「パワーバッジ」が1コース限定で使えるようになる。
      また、コースごとに20のハンコワッペン(過去作の赤コインに該当。外見は普通のビーズと同じ)が設置されている。これもコースクリアの成績として考慮される。
      • ハンコワッペンを一定数集めるごとに、Miiverseで使用できるハンコの絵柄が増える。全ての絵柄を集めるには、隠しも含めた全てのコースでハンコワッペンをコンプリートする必要がある。
    • クラフトウール:こちらもコース中に5つ隠されている。全部集めれば新しい柄のヨッシーが使えるようになる。スペシャルフラワーと違い、毛糸をぶつけても入手ができず、直接とらなければならない。

これらに加え、コースをゴールした際のライフも記録され、ライフが最大(20)のとき最大得点になる。
なお、今作ではベビィマリオがいないため、回復アイテムは「スターのおまもり」から「ハート」に置き換わっている。

これら4つの要素を各コースでコンプリートすればコースに金の星がつく。隠し要素(異なった柄のヨッシーとスペシャルコース)を出すにはスペシャルフラワー及びクラフトウールだけ収集すれば十分であり、全コースに金の星がついても特に何か隠し要素が解放されるわけではない。

ヨッシーは「クラフトアイランド」という島を拠点として、6つのワールドを攻略していく。クラフトアイランドには以下の施設がある。

  • ヨッシールーム:解放済みのヨッシー達を確認したり、交代できる。
  • amiiboルーム:amiiboから読み込んだヨッシーの柄(後述)が保存される。
  • おもいでシアター:以下の2つの機能がある。
    • 「敵をみる」:『DS』のヨッシーパークのような機能。コース攻略中に敵に毛糸玉を当てるとリストに登録され、ここで姿をじっくり観察できる。
    • 「音楽をきく」:一度聴いたBGMがリストに登録され、ここで自由に聴けるようになる。ちなみに本作はヨッシーアイランドシリーズでは初めて、各ボスに専用のBGMが付いている。
    • どちらのリストも、全て埋めても特典の類はない。
  • ボス チャレンジ:ラスボスを倒した後に出現。スピードアップしたボスと再戦するモードである。各ボスに勝つとクラフトウールが手に入り、最終的には3匹のヨッシーを解放できる。

インターネットに接続中は他のプレイヤーが「あみぐるMii」として島に現れ、Miiverseに投稿されたメッセージを見られる(現在はサービス終了)。
また、島の中央には大きな毛糸玉があり、全てのコースでスペシャルフラワーをコンプリートすると…?


特徴・評価点

  • 進化したグラフィック
    • 据え置きのヨッシーシリーズは『ストーリー』以来だが、ハードの進化に呼応するようにグラフィックは相応にパワーアップ。非常に綺麗で、Wii Uの中でも上位に入る。
    • 単にグラフィックが進化しただけでなく、『ウールワールド』という題の如く、世界観は毛糸を基底にして作られている。背景、ヨッシー、敵も全て毛糸でできており、『ヨッシーシリーズ』の本来持つ雰囲気との融和性は非常に高い。その表現方法は非常に手が込まれていて、見る者を飽きさせない。芸術的、といっても決しておおげさではないだろう。
    • ヨッシー自身、毛糸でできていることを活かして、「ダッシュ中は足がタイヤになる」「ふんばりジャンプ中は足がプロペラになる」「ヒップドロップを繰り出すと、ハンマーのように変形した胴体で押しつぶす*2」と今までにない表現を見せてくれる。
    • コースのギミックも「フレームだけの足場に毛糸玉をぶつけ、足場を編んで作る」「毛糸でできた地形の結び目をほどき、隠された道を見つける」「巨大なカーテンにしがみつき、カーテンレールをジップラインのごとく滑っていく」「マジックテープでできたベルトコンベアーに張り付いて進む」等、世界観にマッチしている。
    • クラフトアイランドや各ワールドは3Dのマップになっており、自由に歩き回れる。とはいえ、コースの攻略順は今まで通り固定である。
  • 多彩なヨッシー
    • 本作においては様々な柄のヨッシーが登場し、プレイヤーとして操作できる。最初は緑と赤のヨッシーしか使えないが*3、コース毎のクラフトウールを5個集めればヨッシーが一匹解放され、以後使えるようになる。「ヘイホーヨッシー」「レインボーヨッシー」「クッキーヨッシー」といった色々なヨッシーが操作できるようになり、プレイする意欲を湧きたてる。
    • 各ワールドのスペシャルコースで解放できるヨッシーは、任天堂の歴代据え置きハードをモチーフとした柄になっている。
    • ただし柄の変化による能力・性能の変化はない。
    • amiiboを使えば「マリオヨッシー」「リンクヨッシー」等更に色々なヨッシーが登場する。本作の発売時点で既に発売済みの殆どのamiiboに対応しており、約50のamiiboが使える。なお版権の問題か、『ポケモンシリーズ』のamiiboは対応していない。
      • ヨッシーのamiiboを使うと、あみぐるみではない普通の「ヨッシー」が使えるようになる。毛糸のふわふわした世界観につるつるのヨッシーがいる様子はなかなかシュール。
    • 本作と同時に発売されたあみぐるみヨッシーのamiiboを使うと、コースの操作ヨッシーが二体になる「ダブルヨッシー」モードになる。
  • エンジョイモード搭載
    • どうしてもクリアできなければ救済措置として利用できる。利用すると翼が生え自由に飛び回れるほか、出現する回復アイテムの量が二倍になる。
    • このモードの時に同じコースで5回ミスすると光るタマゴが現れ、取ると一切のダメージを受けなくなる。
    • エンジョイモードとおなじみモードの切り替えはいつでも可能。
  • 二人プレイに対応
    • プレイヤーがもう一人のプレイヤーを飲み込んで毛糸として使用することが可能。
  • 『アイランド』同様ヨッシーの変身があり、バラエティ豊か
    • バイク、パラソル、飛行機と色々揃っており、それぞれ異なった操作性が要求される。
  • バッジの使用
    • バッジを使うことにより、落とし穴や溶岩に落ちても死なない、毛糸が常に大きい、隠しアイテムが全部見える、ポチが現れてアシストしてくれる、果てにはコースを丸ごとクリアする*4、といった恩恵を得られることができ、難易度調整に一役買っている。
    • バッジを使うには一定量のビーズ(今までのコイン)が必要であるが、そのためにビーズもまた収集しようという気にさせる。またたまにサービスタイムになり、バッジが全て無料になる。
    • バッジはコース開始時に1つだけ選択できる(「使わない」という選択も可)が、コース攻略中にビーズを消費して別のものに付け替えることもできる。
  • 程よい難易度
    • 後述する『残機廃止』と相まってプレイヤーを唸らせる程難しくはないが、その分コースは濃密で、考えなしにプレイすればミスしてしまう程度の歯ごたえは残している。とはいえ、エンジョイモードやお助けバッジにより任意で難易度を下げることも可能。
      そんな理想的な調整が実現された本作は、以降の任天堂の万人向けアクションゲームの新たな基準となったと考えられる。
      • 各ワールドのスペシャルコースはいい意味でクセがありやり応えがある。
    • ラスボス撃破後に挑める「ボス チャレンジ」で再戦するボス達は行動パターンこそ変わらないものの、全ての動作がとにかく速くなっており、決して油断はできない。
      • 「バッジ使用不可」「開始時のヨッシーの体力は10、かつ回復手段なし=3回ダメージを受けるとミス」「毛糸玉を持っていない状態で始まるので、毛糸玉が必須のボス戦ではまず補給する必要がある」という条件つき。ダメージを受けない立ち回りが求められる。
      • エンジョイモードでもバッジが使えない、毛糸玉なしで始まる点は同じだが、「体力満タンの状態で開始」「ボスにダメージを与えるとハートが5個出てくる」という救済措置があるため、初心者でもトライを重ねて相手の行動パターンを覚えられれば、突破できる可能性はある。
    • ベビィマリオを背負わなくなったことも利点の一つ。
      • 従来のシリーズではダメージを受けるとベビィが背中から離れるため、体力にあたるスターのおまもりの減少とベビィの救出という二つのデメリットがあったが、本作ではハートが減るだけでありベビィ救出の煩わしさから解放された。
  • 探索の楽しさの向上と、豊富なやりこみ要素
    • 残機やベビィが廃止されたことでリトライ性がとても良くなり、気軽に探索を楽しめるようになった。
    • 従来のシリーズでは、100点クリアを目指すためにはコース1周で全ての隠し要素を揃え、なおかつほぼノーダメージでクリアする必要があったため、リトライが作業的で苦痛を感じやすかった*5
    • 本作では、一度発見した隠し要素が全て保持されるため、コース1周で全ての隠し要素を揃える必要が無くなった。
      取得済みのスペシャルフラワーとクラフトウールは半透明になり、ハンコワッペンはハンコのマークが付く、と見た目にもわかりやすい。
      • さらにスペシャルフラワーとクラフトウールは、取得した際それが5個あるうちの何番目なのかが表示されるため、取りこぼしがあっても「3個目のフラワーが取れていない、2個目と4個目の間のエリアのどこかにあるはずだ」というふうに隠し場所の見当をつけやすい。
    • そのため「今回はフラワー重視でクリアする」「今回はノーダメージ重視でクリアする」といったように、コースを何度も周回して隠し要素を少しずつ埋めていくプレイが出来るようになり、リトライのモチベーションが維持されやすく、探索の楽しさが大きく改善した。

賛否両論点

  • 操作性は今まで通り。
    • グラフィックがかなり変化した反面、操作性は殆ど変わらない。そして何か新しいアクションが追加されたわけでもない。
      • シリーズ経験者は安心してプレイできるという者もいれば、マンネリという者もいる。
      • ただ、ヨッシーアイランドシリーズは『ストーリー』はシステムが大きく異なり、『DS』や『New』はシリーズファンからあまり支持を得られなかった作品であるため、「初代以来、20年ぶりの正当続編」と歓迎する声が多く、マンネリという意見は少ない。
  • 音楽が地味。
    • 出来が悪い、というよりあまり主張をしていない。しかしこの静かで柔らかい世界観ならばそれが正解、とも捉えられる。
      • メインテーマや各ボスのテーマはそれなりに耳に残るか。
  • 残機がない。
    • 『毛糸のカービィ』同様に残機という概念自体がなくなり、何回ミスしてもゲームオーバーになることはない(よってコンティニューさえもない)。
    • 回数制限を意識せずに気楽にやれるともぬるいとも感じられる。
    • この要素は後に『スーパーマリオ オデッセイ』にも引き継がれることになる。
  • コースが発売当時の据え置きの作品にしてはやや少ない。
    • ワールドが6つにそれぞれコースが8+1であり、さらに隠しコースとして1つ加わる。すなわち計55コースとなっており、これは初代とほぼ同じコース数である。
    • 本作はインタビューで「『ヨッシー』は探索のゲーム」と語られている通り、単にコースをクリアすることよりも、1つのコースをじっくり探索することが主軸に置かれている。
      実際、本作のコースはその1つ1つにフラワー、クラフトウール、ハンコワッペン等の多彩な隠し要素が多く盛り込まれており、コースクリアに主軸が置かれている『マリオU』等とはコースデザインの方向性が異なるため、単純にコースの絶対数のみでの比較はできない。
    • やりこみ要素を含めた総ボリュームは、『マリオU』に勝るとも劣らない。

問題点

  • グラフィック以外の点で本作ならでは、というものがあまり見当たらない。
    • 新しく加わった要素はクラフトウールの収集及びそれに伴うヨッシーの柄の解放くらい。これも今まであった収集要素の単なる付け足しともみられる。
    • 一応毛糸という世界観を活かしたギミックは多くはある。
  • ボスの使い回しが多い。
    • それぞれのワールドの4コース目のラストには中ボスが出現するが、奇数ワールドはビッグチョロプー・偶数ワールドはビッグパタパタで固定で他のキャラは出てこない。毎回行動パターンこそ違うものの、見た目はほとんど変わらないので目新しさに欠ける。
    • 『ヨッシーアイランド』ではボスの使い回しは一切なく毎回バリエーション豊かな動きを見せてくれただけに残念である。
  • 『New』から引き継いでしまっている問題点
    • 毛糸玉の構えをキャンセルするには左スティック(もしくは十字ボタン)を下に入力するのだが、空中で毛糸玉を構えている最中にキャンセルしようとしてこの操作をすると、ヒップドロップが優先的に発動してしまい*6、思わぬ事故を招くことがある。
      • 初代や『DS』では空中でも構えのキャンセルが優先されていたので、これらの経験者は注意が必要。
    • 一応「舌を出す」動作を使えば、空中でも構えキャンセルはできる。

総評

マリオシリーズのように万人受けを目指したゲーム。独創性は少ない反面粗もほとんど無いため、安心してプレイに臨めるゲームである。
同じ毛糸モチーフの『毛糸のカービィ』とは異なり従来のヨッシーシリーズとほとんど変わらない感覚で遊べるので、シリーズファンにも躊躇なく薦めることができる。

ヨッシーシリーズは評価の高かった初代『アイランド』以降は芳しくない評価を受ける作品が多かったが、
本作は温かみのある世界観と万人向けの難易度の両立により、『アイランド』への原点回帰に成功したといえる。


余談

  • ゲームセンターCXの姉妹番組『ゲームセンターDX』でお題とされた初めてのソフトである。
    • アシスタントとしては一線を退いた東島氏が相棒として様々なサポートをし、2Pプレイでは濱口エグゼクティブとの凸凹コンビっぷりを見せ視聴者を楽しませた。
  • 本作と同時発売されたあみぐるみヨッシーのamiiboは、本物の毛糸で作ったぬいぐるみの中にamiiboの機能が搭載されたものとなっている。
    • 本作発売後の2015年12月10日、通常サイズの2倍以上の大きさを誇るあみぐるみヨッシーamiiboが発売された。amiiboの中でも最大級で、価格も4,000円(税抜)とビッグサイズ。
    • ファンからは「編ーボ」なる愛称が付けられており、この名前は岩田聡氏にも「公式名称にできるわけではありませんが、あみぐるみamiiboを「編ーボ」、カード型のamiiboを「紙ーボ」と反応されたファンのみなさんのクリエイティブなアイディアには感動しました。」と高評価を受けている。参考:任天堂公式ツイッター
  • 2017年1月19日に『ポチと! ヨッシー ウールワールド』が発売された。詳しくは下記参照。
  • 2019年3月29日にNintendo Switch用の新作『ヨッシー クラフトワールド』が発売された。任天堂とグッド・フィールの共同開発となっている。
+ 最終コースの小ネタ
  • 本作の最終コース「すばらしい毛糸のせかい」は『スーパーマリオアドバンス3』のひみつコース「はてしないヨッシーのせかい」のオマージュになっている。
    • 海外版も同様に「Wonderful World of Wool」となっており、GBA版の「Endless World of Yoshis」と名前を似せている。

ポチと! ヨッシー ウールワールド

【ぽちと よっしー うーるわーるど】

ジャンル アクション

対応機種 3DS
発売元 任天堂
開発元 グッド・フィール
発売日 2017年1月19日
価格 【通常版】5,076円
【amiiboセット】7,370円(全て税込)
レーティング CERO:A(全年齢対象)
周辺機器 amiibo対応
判定 良作
ポイント 初心者に対する救済措置がさらに充実
自分だけのヨッシーを作れる機能を追加
ヨッシーシリーズリンク

概要(ポチと!)

  • Wii U版の移植版。ドッグランやコマ撮りアニメといった、Wii U版では見られなかった多くの要素が増えた。

特徴・変更点(ポチと!)

  • ドッグラン
    • ビーズを集めながらスコアを競うポチが主役のモード。
      • 自動的に走り続けるポチをタイミングよくジャンプさせたりしゃがませることで、敵を踏みつけたり障害物をよけたりできる。
    • 本編の各ワールドでとりでコースをクリアする度に、ドッグラン用コースが追加される。 ドッグランの各コースでゴールすると、獲得したビーズの数に応じてランク付けがされ、1500個以上で最高のプラチナランクとなる。
    • 本作と同時に発売されたあみぐるみポチのamiiboがあれば、おまけミッションが追加し、達成するといろんなポチの柄が使える。
    • 本編のコースでゴールルーレットを当てる(フラワーで止まる)と、より多くのビーズが手に入る「ゴールドラッシュ」を1回遊べる。
      • このため、Wii U版にあったボーナスゲームは削除された。
  • エディットヨッシー
    • ヨッシーの柄を自由に作れるモード。
    • 全身の柄をまとめてデザインする「かんたんモード」と、個々のパーツ*7を細かくデザインする「じっくりモード」がある。
      • どちらのモードでも「使える色は7色まで」という制限はあるものの、その7色を何色にするかのチョイスはほぼ自由。
    • 作ったヨッシーはゲーム内で使用したり、すれちがい通信で別のプレイヤーに送れる。
  • ヨッシーシアター
    • ヨッシー達の日常を描いたコマ撮りアニメが追加。
    • 全30+1話を収録。中には『スーパーマリオブラザーズ』をプレイするヨッシーとポチの協力プレイも。
    • ムービーが終わると内容に関するクイズが出題され、正解すると500ビーズがもらえる。しかも何度でも出題されるので無限に入手可能
    • 最初から全ての話が見られるわけではなく、その時点での最新話を見てから本体時計で24時間が経過すると次の話が解禁される仕組みになっている。
  • パタパタヨッシー
    • ゲーム初心者向けのモード。Wii U版のエンジョイモードとほぼ同じだが、以下の2点が強化されている。
    • 敵やトラップから受けるダメージは常に1だけ
      なので、「受けるダメージが通常の5から3に減る」効果のバッジはパタパタヨッシーでは使えない。
    • 通常の毛糸玉が出現しない*8代わりに、新キャラクターの「コポチ」3匹がヨッシーの後についてくる。
      コポチは隠された仕掛けを知らせてくれたり、毛糸玉の代わりに使用出来るといった能力で冒険をサポートしてくれる。
    • ただし、ゲームバランスを壊さない為かあみぐるみヨッシーのamiiboで呼び出すことができるダブルヨッシーモードでは強制解除となってしまうので注意。
  • 収集アイテムのひとつ「ハンコワッペン」は「えんぴつワッペン」に置き換えられた。
    • 一定数集めるごとに、エディットヨッシーのかんたんモードで使用できるエディット素材(プリセットの図柄)が増える。
      ハンコワッペン同様、こちらも全てのエディット素材を集めるには全コースでえんぴつワッペンをコンプリートする必要がある。
  • ヨッシールームで解放済みのヨッシーに交代する際、その色違い2種類も選べるようになった。
    • Wii U版では、あみぐるみヨッシーのamiiboを使ってダブルヨッシーでプレイする際にしか選べなかった。
    • 色違いが用意されているのはワールド1~6の各コースで解放できるヨッシーのみ。
  • グラフィック面
    • ハードスペックの関係で画質は少し劣化したものの、暖かみのある毛糸の世界観は充分に保たれている。
    • クラフトアイランドや各ワールドは、容量の都合か3Dマップではなく『スーパーマリオ 3Dランド』式のコース選択画面に変更された。
    • 3DSのウリである立体視に対応。特に今作のボスは「画面の奥側に待避した後、手前にいるヨッシーに向かって攻撃を仕掛けてくる」パターンを持つ者が多いので、立体視との相性が非常に良い。
  • おもいでシアターの変更点
    • 「てきを みる」に、2-4等に登場する敵「ペラペラコウラ」が登録されるようになった。
    • 「おんがくを きく」ではボーナスゲームのBGMが削除され、ドッグランとゴールドラッシュのBGMが追加された。
    • 前述のヨッシーシアターも、ここ(もしくはファイル選択画面)から見られるようになっている。

評価点(ポチと!)

  • ハマる人にはとにかくハマるエディットヨッシー
    • やろうと思えば本当に色々なヨッシーが作れる。すれちがい通信で見せびらかす事も可能。
  • ビーズが集めやすい。
    • アクションゲームが苦手でも、ドッグランで集めたりヨッシーシアターのクイズで稼げる。バッジもWii U版より気軽に使えるようになった。
  • コマ撮りアニメのクオリティはいずれも高い。
    • 30秒程の短編ながら、あみぐるみのヨッシーやポチが、かくれんぼをしたりピアノを弾いたり家を作ったりと動き回る。
      特にヨッシーの表情は、笑ったり驚いたり寝たり非常に多彩。
      そんなヨッシー達のコミカルかつほのぼのとした日常には和まされること請け合い。

賛否両論点(ポチと!)

  • コポチが便利すぎる。
    • 「毛糸玉の代わりに使用できる」のが便利すぎる。過去作でのタマゴが無限に使えるようなものなので…
    • コポチさえいればラスボス含むボス戦や謎解きコースも簡単に突破できてしまう。
    • コポチはボスチャレンジでも最初からヨッシーについているので、ボスの攻撃をかいくぐりつつ毛糸玉を補給する手間がなくなっている。
      上述の「被ダメが全て1で固定」という仕様も相まって、Wii U版以上に楽に撃破できる。
    • さらに、毛糸玉を当てても取れないクラフトウールですらコポチを当てれば取ることができるし、通常なら毛糸玉を当てて動きを止める→踏みつける、という手順を踏まないと倒せないパックンフラワーも、コポチなら一発で倒せる。
      • もっとも、コポチは初心者向けのアシスト機能なので強くするのは間違いではないのだが。
    • ちなみに、下画面のポケット型のアイコンをタッチすればコポチがそこに引っ込んでアシストしなくなる*9ので、Wii U版のエンジョイモードとほぼ同等の感覚でプレイできる(この状態だと普通の毛糸玉も出てくる)。
  • ドッグランの全コースプラチナを狙うにはちょっと難易度が高い。
    • 特に「ばくだん砦」には障害物が多くプラチナになるのはやや難しい。
      「水路であわわ」も、小ジャンプと大ジャンプの使い分けが要求されるため難易度は高め。
    • 基本、ゴールドラッシュ時に金のビーズが配置されるルート=通常時に最もビーズを稼げるルートなので、まずはそのルートを覚える事が肝要となる。
      + そして、苦戦しながら全コースをプラチナにすると...ネタバレ注意
    • なんと、黄金のポチの柄を入手出来る。
      • 実はamiiboなしで入手できるポチの柄はこれのみである。
        • もっとポチの柄が欲しかったと言うプレイヤーも多い。

問題点(ポチと!)

  • エディットヨッシーの保存数が少なく、全部で10個しか保存が出来ない。
    • ただし自作したヨッシーとすれちがい通信で来たヨッシーは別々に管理される。
  • フリーズバグ
    • ワールド4-8と5-2で、特定のアイテムを使って敵を攻撃すると高確率でフリーズするバグが存在する。
    • 幸いにもどちらのバグも普通にプレイしていればまず発生しない。

総評(ポチと!)

万人向けの難易度や安定した操作性、暖かな世界観はそのままに、ビーズを稼げる「ドッグラン」や「ヨッシーシアター」、Wii U版のエンジョイモードよりも強化された「パタパタヨッシー」といった要素が追加されたことで、低年齢層やアクションゲームが不得意な人でもよりクリアしやすくなった。
徹底したサポートで、さらにゲーム初心者にとってのハードルを下げた良移植といえる。


余談(ポチと!)

  • 本作発売前に、本作には入っていないコマ撮りのスペシャルアニメが公開された。
    • 2019年3月29日に「ヨッシー クラフトワールド」の発売記念として、本作のコマ撮りアニメの名シーンを使った「ヨッシーとポチ ほんわかアニメスタンプ」がLINEスタンプ及びiMessageステッカーとして発売された。

最終更新:2024年04月13日 00:26

*1 ルーレットが外れても、ほんの少しだがビーズは貰える。

*2 そのため、今作のヒップドロップはむしろボディプレスのような動作になっているが、ゲーム内での表記は変わらず「ヒップドロップ」。

*3 ファイル1で始めた場合。ファイル2ではピンクと赤、ファイル3では水色と赤のヨッシーが初期キャラとなる。

*4 これはエンジョイモードでプレイしている時のみ使える。

*5 『New』では「スターのおまもり」「赤コイン」「スペシャルフラワー」の採点が分割されたものの、それぞれ満点を取るにはやはり1周で全て集める必要があった。

*6 「口に含んだ敵を飲み込んで毛糸玉にする」動作も同じく下入力だが、こちらは空中でも問題なく行える。

*7 目元と頬・鼻・後頭部のでっぱり・右手・左手・胴体・鞍・右足・左足、の9箇所。

*8 敵を飲み込んでも何も起こらないし、過去作のタマゴブロックに該当する毛糸玉ボックスを叩いても何も出ない。ただし、口に含んだ敵を毛糸玉として吐き出すことは可能。

*9 もう一度タッチすれば再び出てくる。