JPH068128B2 - 巻たばこを巻たばこマガジンから取出しかつ無端コンベヤへ移送する装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、巻たばこを巻たばこマガジンから取出し、
無端のコンベヤ、特に集積ドラムに移送するための、巻
たばこを取出しかつ無端コンベヤに移送する装置に関す
る。

〔発明が解決しようとする課題〕

かかる装置においては、たばこは、注意深く処理されな
ければならず、また短いサイクル時間で取扱われなけれ
ばならないので、特に技術的に難点が生じる。この発明
は、従来の装置におけるかかる難点を除去することを、
その目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

この目的の達成のため、この発明によれば、互に隣接し
て配置されかつ直立した個々の列に巻たばこを保持する
多くの縦孔を備えた、巻たばこマガジンから巻たばこを
取出すために、かつ、巻たばこマガジンの下方でこれか
ら横方向に食違うように配置された無端のコンベヤに、
取出された巻たばこを移送するために、縦孔の個数に対
応する個数の巻たばこからなる集積物を、縦孔の下方区
域から横方向に押出すための押し具を包含し、さらに、
無端のコンベヤより上方の押出し位置のレベルで押出し
具から前記集積物を受取りかつ前記集積物を無端のコン
ベヤに送る移送手段を包含する、巻たばこを取出しかつ
移送する装置において、前記移送手段が、吸引開孔を底
側に備えた支え板からなり、前記支え板が、特に受取り
位置から移送位置まで、もっぱら上下に動くことがで
き、前記受取り位置において、前記底側が、押出すべき
巻たばこのやや上方に位置し、前記移送位置において、
前記底側に付着する巻たばこが、落下することなしに、
前記の無端のコンベヤに沿つて配置できることを特徴と
する装置が提供される。

〔実施例〕

この発明の実施例およびそれを組込んだ処理装置につい
て、図面を参照しながら以下に詳述する。

図示の処理装置は、巻たばこ10の処理に関する。その目
的は、巻たばこ10の本数および編成に関して巻たばこ箱
の中味に相当する巻たばこ群を形成することにある。図
示実施例では、３つの巻たばこ列からなる巻たばこ群が
形成される。２つの外方の巻たばこ列はそれぞれ７本の
巻たばこ10からなり、中央の巻たばこ列は６本の巻たば
こからなつていて、これは外方巻たばこ列の巻たばこに
対して食違い関係で「サドル配置」に変位する。

第１図および第２図には、この発明の実施例を組込んだ
処理装置の構成が示される。巻たばこ製造機械から送ら
れて来る巻たばこ10は、巻たばこマガジン15を形成する
比較的大きい容器に収容される。このマガジン15は、隣
接した多くの縦孔46を有し、縦孔のおのおのの中には、
巻たばこ10が一列に配置される。マガジン15から、巻た
ばこの集積物が、まず、巻たばこコンベヤすなわち集積
ドラム16へ移送される。集積ドラム16の外周上で１層と
なって移送される巻たばこ10は、円弧の１部に沿う輸送
ののちに、別のコンベヤすなわち列ドラム17へ進む。こ
のドラムから、巻たばこ10は列となつて、巻たばこ群の
受取りおよび輸送のためコンベヤすなわち群ドラム18へ
移送される。集積ドラム16、列ドラム17及び群ドラム18
は望ましくは連続的に駆動される。その運動は１つのコ
ンベヤから別のコンベヤへの巻たばこ１０の移送が時間
的および場所的に一定に行なわれるように規制される。

巻たばこ群１１を形成するための巻たばこ列の編成すな
わち決定と、群ドラム８へのこれらの移送とは、列ドラ
ム１７によって直接に遂行されることなく介在する小径
の移送ドラム１９，２０および２１によって遂行され
る。上述した移送ドラムは、列ドラム１７と群ドラム１
８の間の狭い間隔の区域に配置され、かつこれらに対し
て次のように位置決めされる。すなわち、巻たばこ列に
対応する本数の巻たばこ１０は、各移送ドラム１９，２
０，２１によって列ドラム１７から取出され、かつ、部
分円に沿って運搬させたのちに、群ドラム１８へ移送さ
れる。

次に、この発明の実施例について説明すれば、第３図、
第４図および第５図から明らかなように、集積ドラム１
６は、巻たばこマガジン１５の下方にかつこれから横に
食違うように配置される。巻たばこ縦孔４６の中の特別
の底部の巻たばこ１０は、集積物４８を構成し、これ
は、１作業サイクルで、巻たばこマガジン１５から押出
されて、集積ドラム１６へ移送される。そのため円弧の
形状を取る移送セグメント４９で形成された中間コンベ
ヤが、設けられる。これはわん曲した支え板５０を有
し、これの下側で、集積物４８に属する巻たばこ１０
は、吸引開孔５１によって周期的に保持される。集積物
４８の巻たばこ１０は、同様に弧状にわん曲した板の形
の押し具５２によって、巻たばこマガジン１５からこの
移送セグメント４９へ移送される。この押し具５２は、
巻たばこマガジン１５の対面後壁５４に形成された下方
弧状間隙５３を通過し、かつ、往復運動によって、適時
に巻たばこの集積物４８を巻たばこ縦孔４６から押出
す。そのため、これら巻たばこ縦孔４６の間に形成され
た縦孔壁５５は、支持板４７から上方に適当に離れたと
ころで終る。

移送セグメント４９は、開いた受取側部、すなわち巻た
ばこマガジン１５に対面する側部、の反対側に位置する
止め壁５６を備える。押し具５２によつて移送された巻
たばこ１０は、その端部でこの止め壁に接する。同時に
このめ壁５６は、ばね負荷のタペツト５７を収容する役
をする。これは、巻たばこ１０の頭部に感応して巻たば
この有無およびこれに充分にたばこが詰っているか否か
を調べるための、巻たばこ試験装置の１部分すなわち感
知部材を構成する。

移送セグメント４９は、上下にすなわち第３図に示され
る上方の受取り位置から第４図に示される下方の移送位
置へ移動できる。後者の位置において支え部５０に保持
されている集積物４８の巻たばこ１０は、（円筒状で壁
が平滑な）ドラムケーシング５８の上に置かれることに
よって、集積ドラム１６へ移送される。同時にタペツト
５７は、（巻たばこ１０の端部に接触する）試験位置か
ら後方へ引かれる。巻たばこ１０がドラムケーシング５
８に載るようになつたのち、吸引開孔５１の区域の吸引
空気が遮断される。

この実施例において集積ドラム１６は全体として部分真
空にされされる中空体として設計される。横ドラム円板
５９および６０はドラムケーシンング５８に固く連結さ
れる。巻たばこマガジン１５はたは移送セグメント４９
に続いて、ドラムケーシンング５８への巻たばこ１０の
保持を確実にする固定の案内部材６４が、集積ドラム１
６に配備される。その寸法は集積ドラム１６上に置かれ
る集積物４８が、すでに置かれた集積物４８から或る間
隔だけ離れて始まるように、選択される。速度比の結果
として、この間隔は、集積ドラム１６によって巻たばこ
１０がさらに輸送される際に消去され、従って最終的に
すなわち列ドラム１７への移送の際に、ドラムケーシン
グ５８上に巻たばこ１０の密接した連鎖が得られる。滑
らかな表面のドラムケーシング５８は、集積ドラム１６
の内部を介して真空にさらされる吸引開孔を備える。

〔発明の効果〕

この発明によるこのような装置によれば、巻たばこを巻
たばこマガジンから取出し、これを、無端のコンベヤに
移送する際に、その極めて注意深い取扱いを高速で達成
できる、という利点が得られる。最も重要な点として、
巻たばこの長手軸線に対して横向きに作用するようなど
のような大きな応力も、回避でき、これを巻たばこが破
砕されるおそれを著しく低減させる。さらに押し具およ
び移送手段の構成が、極めて簡単にできる。支え板に吸
引開孔を組合わせたことによって、巻たばこは、正確
に、無端のコンベヤに配置できる。その結果として、コ
ンベヤは、保持くぼみを必要としない。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この発明の装置を組込んだ処理装置を全体と
して極めて簡単に示す図である。第２図は、処理装置の
同様の部分を詳しく示す１部断面図による側面図であ
る。第３図は、マガジンから集積ドラムへ巻たばこを移
送する区域の詳細を示す半径方向の垂直断面図である。
第４図は、部分の位置が異なる第３図に対応する図であ
る。第５図は、第３図および第４図に図示される区域の
詳細を切断して示す９０゜食違つた図である。 図面において、１０は巻たばこ、１５は巻たばこマガジ
ン、１６は集積ドラム、１７は列ドラム、１８は群ドラ
ム、１９，２０，２１は移送ドラム、４８は集積物、４
９は移送セグメント、５０は支え板、５１は吸引開孔、
５２は押し具、５６は止め壁、５７はタペツトを示す。

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】巻たばこマガジン（１５）は互いに隣接し
   て配置されている縦孔（４６）を有し、その縦孔（４
   ６）内に並列して配列されて、互いに頂上まで充填さ
   れ、 無端コンベヤ（１６）は巻たばこマガジン（１５）の下
   部であつて、しかも、例えば巻たばこ（１０）の長手方
   向に巻たばこマガジン（１５）に関してずれて配置さ
   れ、 押し具（５２）を移送部材（４９）は無端コンベヤ（１
   ６）上に縦孔（４６）から巻たばこを移送するために装
   備されており、 押し具（５２）は多数の巻たばこ、例えば巻たばこ群、
   特にそれぞれの縦孔（４６）の底の巻たばこを、それぞ
   れの縦孔（４６）から横方向に押し出すことができ、そ
   の結果、押し出された巻たばこ或いは巻たばこ群は移送
   部材によって保持され、 移送部材は上方及び下方へ移動可能であり、特に縦孔
   （４６）に続いて横に隣接した無端コンベヤ（１６）ま
   で巻たばこ群を移送する無端コンベヤ（１６）上へ、移
   動可能である巻たばこマガジン（１５）から巻たばこ
   （１０）を取出しかつ無端コンベヤ（１６）へ移送する
   装置であつて、 移送部材は、その下側に吸引開孔（５１）を有する支え
   板（５１）として設計されており、 支え板５０は、上方及び下方に移動可能であり、特に支
   え板（５０）が、縦孔（４６）から押し出される巻たば
   こ（１０）に関して丁度上方かつ横方向にずれている受
   取位置から支え板（５０）にくっついている巻たばこ
   （１０）が落下することなく無端コンベヤ（１６）上に
   貯留される搬送位置に移動可能であって、 さらに、無端コンベヤ（１６）は滑めらかな表面のドラ
   ムケーシング（５８）を有する回転集積ドラムとして設
   計されており、 最後に、移送部材、即ち支え板（５０）が、円孤の形状
   の移送セグメントしていることを特徴とする巻たばこを
   巻たばこマガジンから取出しかつ無端コンベヤへ移送す
   る装置。
2. 【請求項２】巻たばこ（１０）を保持するために、滑め
   らかな表面のドラムケーシング（５８）は集積ドラムの
   内部空間を経て吸引空気に支配される複数の吸引孔を有
   することを特徴とする請求項１に記載の巻たばこを巻た
   ばこマガジンから取出しかつ無端コンベヤへ移送する装
   置。
3. 【請求項３】外側案内（６０）が集積ドラム（無端コン
   ベヤ１６のドラムケーシング（５８）の周囲外側におけ
   る半径方向の巻たばこマガジン（１５）に沿っていて、
   半径方向において外側案内６４とドラムケーシング（５
   ８）は１本の巻たばこの直径よりもやや大きいことを特
   徴とする請求項２に記載の巻たばこを巻たばこマガジン
   から取出しかつ無端コンベヤへ移送する装置。
4. 【請求項４】巻たばこマガジン（１５）が位置する反対
   側において移送セグメント（４９）は巻たばこの頭部を
   感知することによる巻たばこの試験装置のばね負荷ター
   ペット（５７）が装着されている、止め壁（５６）を有
   することを特徴とする請求項１に記載の巻たばこを巻た
   ばこマガジンから取出しかつ無端コンベヤへ移送する装
   置。