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JP3869227B2 - 車両用発電制御装置 - Google Patents

車両用発電制御装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は車両用発電制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
本出願人らの出願になる特開平5ー103433号公報は、バッテリ電圧が収束するべき調整電圧を、車両加速時に低値に、車両減速時に高値に切り替えて燃費向上を図り、更に、この調整電圧切り替えを徐々に行うことにより切り替え時の前照灯光量急変を防止することを提案している。以下、この技術を、変速時調整電圧徐変式車両用発電制御装置又は単に、徐変型発電制御装置と呼ぶことにする。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した徐変型発電制御装置では、調整電圧切り替え時に、前照灯の光量変化速度の低減のために調整電圧変化率を低下させると、この徐変型発電制御装置の本来の目的である燃費向上効果が低下するという問題があった。また、印加電圧の変動により動作性能が変動する車両用電気負荷に対して前記前照灯の場合と同様の問題が発生する。
【0004】
本発明は上記問題点に鑑みなされたものであり、燃費向上効果の低下を抑止しつつ、車両用電気負荷の動作性能の変動低減が可能な車両用発電制御装置を提供することを、その目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の車両用発電制御装置は、エンジンにより駆動されて発電した電力を車両の前照灯を含む電気負荷およびバッテリに給電する発電機の発電電圧を所定値に制御する制御部と、前記前照灯の作動を検出する前照灯作動検出手段と、前記車両の走行状態を検出する走行状態検出手段とを備え、前記制御部は、車両加速時に前記発電電圧の徐減を、車両減速時に前記発電電圧の徐増を指令する車両用発電制御装置において、前記制御部が、前照灯作動時かつ車両変速時の前記発電電圧を前照灯非作動時かつ車両変速時の前記発電電圧より低速で変化させることを指令し、かつ、前照灯作動時かつ車両減速時の前記発電電圧狙い値を前照灯非作動時かつ車両減速時の前記発電電圧狙い値より低く設定することを特徴としている。
【0006】
すなわち、この構成では、上記した車両用変速時に発電電圧を徐変する徐変型発電制御装置において、前照灯作動時の発電電圧徐変速度を前照灯非作動時よりも低速化するので、従来の徐変型発電制御装置よりも車両変速時の前照灯光量変動を低減することができる。更に、前照灯非作動時には発電電圧徐変速度を低速化しないので、燃費向上効果の低下を減らすことができる。
【0007】
請求項2記載の構成は請求項1記載の車両用発電制御装置において更に、前記制御部が、前照灯非作動時かつ車両減速時の前記発電電圧を前記バッテリの開放電圧よりも高い減速所定値へ徐増すること、前照灯非作動時かつ車両加速時の前記発電電圧を前記開放電圧より低い加速所定値に徐減すること、前照灯作動時かつ車両減速時の前記発電電圧を前記前照灯非作動時かつ車両減速時の前記発電電圧よりも低速で前記開放電圧より高い減速所定値に徐増すること、前照灯作動時かつ車両加速時の前記発電電圧を前照灯非作動時かつ車両加速時の前記発電電圧よりも低速で前記開放電圧より低い加速所定値に徐減すること、前記前照灯作動時における前記減速所定値と前記加速所定値との差を、前記前照灯非作動時における前記減速所定値と前記加速所定値との差よりも小さく設定することをそれぞれ指令する。
【0008】
すなわち、本構成では、前照灯作動時の発電電圧徐変量を前照灯非作動時よりも小さくするので、従来の徐変型発電制御装置よりも車両変速時の前照灯光量変動を低減することができる。更に、前照灯非作動時には発電電圧徐変量を小さくしないので、燃費向上効果の低下を減らすことができる。
【0009】
請求項3記載の構成は請求項2記載の車両用発電制御装置において更に、前記制御部が、前記前照灯作動時における前記減速所定値と前記加速所定値との差を1〜2.5Vに設定するので、通常の定格12Vバッテリ系を用いる車両用発電制御装置において前記前照灯光量変動抑止効果と燃費向上効果とをバランスよく実現することができる。
【0010】
請求項4記載の車両用発電制御装置は、エンジンにより駆動されて発電した電力を車両の前照灯を含む電気負荷およびバッテリに給電する発電機の発電電圧を所定値に制御する制御部と、前記前照灯の作動を検出する前照灯作動検出手段と、前記車両の走行状態を検出する走行状態検出手段とを備え、前記制御部は、車両加速時に前記発電電圧の徐減を、車両減速時に前記発電電圧の徐増を指令する車両用発電制御装置において、前記制御部が、前記電源電圧が前記前照灯の光量変動による視覚的違和感が小さい所定電圧範囲内かどうかを調べ、範囲内ならば前記発電電圧の増大速度及び減少速度を大きくし、範囲外ならば前記発電電圧の増大速度及び減少速度を小さくすることを特徴としている。
請求項5記載の構成は請求項4記載の車両用発電制御装置において更に、前記制御部が、前照灯非作動時かつ車両減速時の前記発電電圧を前記バッテリの開放電圧よりも高い減速所定値へ徐増すること、前照灯非作動時かつ車両加速時の前記発電電圧を前記開放電圧より低い加速所定値に徐減すること、前記発電電圧に応じて変化する徐増速度で前照灯作動時かつ車両減速時の前記発電電圧を前記開放電圧より高い減速所定値に徐増すること、前記発電電圧に応じて変化する徐減速度で前照灯作動時かつ車両加速時の前記発電電圧を前記開放電圧より低い加速所定値に徐減することをそれぞれ指令することを特徴としている。
【0011】
すなわち、この構成では、従来通り、前照灯非作動時には車両変速に際し発電電圧を徐変するので燃費向上効果を確保することができる。更に前照灯作動時には車両変速に際し、発電電圧徐変速度を発電電圧の変化に応じて変更するので、好適には発電電圧が大きい場合に徐変速度を低下し、発電電圧が小さい場合に徐変速度を増加しているので、発電電圧変化による前照灯光量変動が大きい発電電圧が大きい領域での前照灯光量変動を抑止し、発電電圧変化による前照灯光量変動が小さい発電電圧が小さい領域での燃費向上効果を一層良好に確保することができる。
【0012】
請求項記載の構成は請求項記載の車両用発電制御装置において更に、前記制御部が、前照灯作動時かつ車両変速時の前記発電電圧を前照灯非作動時かつ車両変速時の前記発電電圧より低速で変化させることを指令することを特徴としているので、前記した請求項1記載の効果も奏することができる。
【0013】
請求項記載の構成は請求項1乃至のいずれか記載の車両用発電制御装置において更に、前記制御部が、前記前照灯作動時で、かつ、アイドル時又は定速走行時に、前記発電電圧を所定の一定値に固定することを指令することを特徴としているので、アイドル時又は定速走行時における無駄な制御を減らすことができる
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明の車両用発電制御装置の好適な実施態様を以下の実施例を参照して説明する。
【0015】
【実施例1】
実施例1の車両用発電制御装置を適用した車両用発電装置を図1に示す。
【0016】
車両用の発電機4は、不図示のエンジンにより駆動され、電気負荷を構成する前照灯8及びその他の電気負荷5とバッテリ6とに給電している。
【0017】
本発明で言う制御部をなすマイクロコンピュータ1は、バッテリ6の電流、電圧を検出する電流センサ2、電圧センサ(たとえば抵抗分圧回路)3からの発電機データと、エンジン制御コンピュータ(本発明で言う走行状態検出手段)10からの車速、エンジン回転数、スロットル開度など車両の走行状況を示す車両走行データとを受信し、これら受信データに応じて発電機4の発電電圧を制御する。この発電電圧制御は、通常は発電機4の界磁電流の制御により行われ、たとえば、周知のように所定の調整電圧とバッテリ電圧の比較結果により、上記界磁電流断続トランジスタのデューティ比を変更することによりなされる。
【0018】
マイクロコンピュータ1は更に、前照灯(ヘッドライト)の作動データを、本発明で言う前照灯作動検出手段をなすスイッチ7及び抵抗器9を通じて受信する。スイッチ7がオフの場合にはバッテリ6から前照灯8への給電が遮断されて前照灯8が非作動状態となり、バッテリ6から抵抗器9を通じて高電圧が印加されて、マイクロコンピュータ1は前照灯8の非作動を検出する。スイッチ7がオンの場合にはバッテリ6から前照灯8への給電なされて前照灯8が作動状態となり、同時に抵抗器9の出力端は接地されるので、マイクロコンピュータ1には接地電位が印加されて、マイクロコンピュータ1は前照灯8の作動を検出する。
【0019】
(発電電圧制御)
前照灯点灯用のスイッチ7の閉時すなわちヘッドライト8作動時に発電電圧を変化させるとヘッドライトの光量変動により運転手に違和感を与える。そこで、この実施例では、ヘッドライト8の作動状態及び車速(特に変速)状態に応じてマイクロコンピュータ1の調整電圧を変更する。マイクロコンピュータ1は発電電圧と調整電圧との比較結果に基づいて発電機4の界磁電流断続用の内蔵トランジスタの断続デューティ比を変更するので、発電機4の界磁電流が変更され、界磁電流量に略比例して発電機4の発電電圧が変更される。
【0020】
(発電電圧変更制御)
マイクロコンピュータ1の発電電圧変更制御を図2、図3に示すフローチャートを参照して以下に説明する。100〜128はステップ番号である。
【0021】
エンジン始動とともに制御が開始され、100の初期設定で各変数に初期値を代入し、101〜128のルーチンを0.1sec周期で実行する。
【0022】
101にて、車速、エンジン回転数、スロットル開度の信号をエンジン制御コンピュータから取り込み、102にて走行状況判定を行う。
【0023】
102の走行状況判定のためのサブルーチンを図4に示す。200〜208はステップ番号である。
【0024】
200にてエンジン回転数が0ならばエンジン停止と判定し、エンジン回転数が0でなければ、201以降の判定を行う。201にて車速が0ならばアイドルと判定し、車速が0でなく、かつ、202にてスロットル開度が0ならば減速と判定する。202にてスロットル開度が0でなく、かつ、204にて車速が増大していれば加速と判定し、204にて車速が増大していなければ、定速と判定する。但し、図4に示すフローチャートは、走行状況判定の一例を示すものであって、他の走行状況判定動作を採用しても良い。
【0025】
次に、103にてヘッドライトが作動してるかどうかを判定して、作動していれば116に進み、作動していなければ、104に進む。
【0026】
作動していない場合に104にて減速と判定すれば、105にてバッテリ6が発電電力をチャージするように発電電圧狙い値(調整電圧、目標電圧)をバッテリ6の開放電圧より高い値(15.0V)に設定する。
【0027】
次の106にて加速と判定すれば、107にて発電を抑えてバッテリ6から給電するべく発電電圧狙い値をバッテリの開放電圧より低い値(12.0V)に設定する。
【0028】
次の108にて定速と判定すれば、109にて発電電圧狙い値をバッテリのSOC(充電状態)を維持することができる電圧値に設定する。
【0029】
109におけるSOC維持制御のためのサブルーチンを図7に示す。400〜404はステップ番号である。
【0030】
400にてSOCが90%より大きいかどうかを判定し、401にてSOCが90%より大きい時はバッテリ6に十分な残存容量があるのでバッテリ6が放電するように、発電電圧狙い値をバッテリの起電圧より低い値(12V)に設定する。400にてSOCが90%以下であれば、402にてSOCが85%より小さいかどうかを判定し、SOCが85%より小さければ403にて発電電圧狙い値をバッテリ6の開放電圧より高い値(15V)に設定してバッテリ6を充電する。SOCが85〜90%であれば404にて発電電圧狙い値をバッテリ6の開放電圧とほぼ等しい値(12.8V)に設定する。
【0031】
110にてアイドル状態と判定すれば、111にて発電電圧狙い値を上記説明したバッテリのSOC(充電状態)を維持することができる電圧値に設定する。次に、112にて発電電圧狙い値と現在の発電電圧値の差が0.2Vより大きいかどうかを判定し、大きければ、113にて発電電圧狙い値を現在の発電電圧値に0.2を加えた値とする。すなわち、現在の発電電圧値からの増大量を0.2Vに制限する。ここで、0.2Vはこの処理が、0.1sec周期であるため、2V/secの電圧増大速度(発電電圧徐増速度)に相当する。
【0032】
同様に、114にて発電電圧狙い値と現在の発電電圧値の差が−0.2Vより小さいかどうかを判定し、小さければ、115にて発電電圧狙い値を現在の発電電圧値から0.2Vを減じた値とする。すなわち、現在の発電電圧値からの減少量を0.2Vに制限する。これは、上記と同じく2V/secの電圧減少速度(発電電圧徐減速度)に相当する。
【0033】
また、103にてヘッドライトが動作している場合は、上記と同様に116〜123により走行状況に応じて異なった動作をさせる。ヘッドライト8は非動作時と異って、減速時に117にて発電電圧狙い値を14.0Vに設定する点が異なっている。これにより、発電電圧の変化幅は3V(12〜15V)から2V(12〜14V)に制限されている。
【0034】
次の124〜127では、ヘッドライト8が非動作時と異なって、現在の発電電圧値からの増大量および減少量を0.05Vに制限する点にあり、これにより、発電電圧の増大速度(発電電圧徐増速度)および減少速度(発電電圧徐減速度)は0.5V/secに制限されている。
【0035】
次の128にて、発電電圧狙い値を実際の発電電圧値に代入し(調整電圧として用いて発電電圧制御を行い)、101にリターンする。
【0036】
【実施例2】
上述した実施例1では、ヘッドライト動作時に発電電圧の変化幅と変化速度を減らすことにより発電電圧の変化によるヘッドライトの明滅の違和感を防いでいた。その他、アイドル時や定速時は運転者の視野に変化が少ないと考えられるため、発電電圧を一定値に維持することにより、ヘッドライトの明滅の違和感を抑えることができる。
【0037】
この制御を行うマイクロコンピュータ1の発電電圧変更制御を図6に示すフローチャートを参照して以下に説明する。図5、図6に示すフローチャートは図2、図3に示す実施例1のフローチャートのステップ121、123の代わりにステップ121a、123aを実行するものである。
【0038】
120にて定速走行と判定した場合、及び、122にてアイドル時と判定した場合には、ステップ121a、123aにて発電電圧狙い値を13.8Vに固定する。
【0039】
これにより、運転者の視野に変化が少ないアイドル時や定速時に発電電圧を一定の値に制御することができる。
【0040】
【実施例3】
上述した実施例2では、ヘッドライト動作時に発電電圧の変化幅と変化速度を縮小し、かつ、アイドル時及び定速走行時に発電電圧を一定値に固定することにより、発電電圧の変化によるヘッドライトの明滅の違和感を防いでいた。ただし、発電電圧の変化幅と変化速度を縮小することは、燃費向上効果が減少する問題を生じさせる。そこで、この実施例では、発電電圧変化に起因するヘッドライト光量変動の違和感は、発電電圧の大きさにより異なることを利用して、違和感が大きい領域では発電電圧徐変速度を緩慢化し、違和感が小さい領域では発電電圧徐変速度を大きくすることにより、燃費向上効果の減少を抑止する。
【0041】
この制御を行うマイクロコンピュータ1の発電電圧変更制御を図8、図9に示すフローチャートを参照して以下に説明する。図8、図9に示すフローチャートは図4に示す実施例2のフローチャートのステップ124〜127を、ステップ524〜530に変更したものである。
【0042】
524にて発電電圧値(本明細書では単に発電電圧ともいう)が12.8〜13.5Vの範囲内かどうかを調べ、範囲内ならばヘッドライト光量変動による視覚的違和感が小さい領域なので電圧増減幅を0.2Vとし(525)、範囲外ならばヘッドライト光量変動による視覚的違和感が大きい領域なので電圧増減幅を0.05Vとする(526)。すなわち、ヘッドライトの違和感が小さい領域では発電電圧の増大速度および減少速度を2V/secとし、違和感が大きい領域では発電電圧の増大速度および減少速度を0.5V/secに規制する。
【0043】
すなわち、次の527にて発電電圧狙い値と発電電圧値との差が上記で設定されれた電圧増減幅を超えるかどうかを判定し、超えれば発電電圧狙い値を発電電圧値+電圧増減幅に飽和させる(528)。また、次の529にて発電電圧狙い値と発電電圧値との差が上記で設定されれた電圧増減幅の負値より小さいかどうかを判定し、小さければ発電電圧狙い値を発電電圧値ー電圧増減幅に飽和させる。
【0044】
これにより、発電電圧変化に起因するヘッドライト光量変動の違和感が大きい領域では発電電圧徐変速度を緩慢化し、違和感が小さい領域では発電電圧徐変速度を大きくすることにより、違和感の増大を抑止しつつ燃費向上効果の減少を抑止することができる。
【0045】
(変形態様)
上記各実施例では、燃費向上効果の低下を抑止しつつ電源電圧変動による前照灯光量変動の低減を行ったが、前照灯の代わりにブロワなどの車載送風機やワイパなど、電源電圧変動により動作性能が変動する車両用電気負荷に上記実施例で説明した制御を用いることにより、これら車両用電気負荷の動作性能変化による不具合の増大を抑止しつつ燃費向上効果を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の車両用発電制御装置を適用した車両用発電装置を示す回路図である。
【図2】実施例1の車両用発電制御装置の制御動作を示すフローチャートである。
【図3】実施例1の車両用発電制御装置の制御動作を示すフローチャートである。
【図4】実施例1の車両用発電制御装置の走行状況判定動作を示すフローチャートである。
【図5】実施例2の車両用発電制御装置の制御動作を示すフローチャートである。
【図6】実施例2の車両用発電制御装置の制御動作を示すフローチャートである。
【図7】SOC制御動作を示すフローチャートである。
【図8】実施例3の制御動作を示すフローチャートである。
【図9】実施例3の制御動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 マイクロコンピュータ(制御部)
7 スイッチ(前照灯作動検出手段)
9 抵抗器(前照灯作動検出手段)

Claims (7)

  1. エンジンにより駆動されて発電した電力を車両の前照灯を含む電気負荷およびバッテリに給電する発電機の発電電圧を所定の発電電圧狙い値に制御する制御部と、
    前記前照灯の作動を検出する前照灯作動検出手段と、
    前記車両の走行状態を検出する走行状態検出手段と、
    を備え、
    前記制御部は、車両加速時に前記発電電圧の徐減を、車両減速時に前記発電電圧の徐増を指令する車両用発電制御装置において、
    前記制御部は、
    前照灯作動時かつ車両変速時の前記発電電圧を前照灯非作動時かつ車両変速時の前記発電電圧より低速で変化させることを指令し、かつ、前照灯作動時かつ車両減速時の前記発電電圧狙い値を前照灯非作動時かつ車両減速時の前記発電電圧狙い値より低く設定することを特徴とする車両用発電制御装置。
  2. 請求項1記載の車両用発電制御装置において、
    前記制御部は、
    前照灯非作動時かつ車両減速時の前記発電電圧を前記バッテリの開放電圧よりも高い減速所定値へ徐増すること、
    前照灯非作動時かつ車両加速時の前記発電電圧を前記開放電圧より低い加速所定値に徐減すること、
    前照灯作動時かつ車両減速時の前記発電電圧を前記前照灯非作動時かつ車両減速時の前記発電電圧よりも低速で前記開放電圧より高い減速所定値に徐増すること、
    前照灯作動時かつ車両加速時の前記発電電圧を前照灯非作動時かつ車両加速時の前記発電電圧よりも低速で前記開放電圧より低い加速所定値に徐減すること、
    前記前照灯作動時における前記減速所定値と前記加速所定値との差を、前記前照灯非作動時における前記減速所定値と前記加速所定値との差よりも小さく設定すること、
    をそれぞれ指令することを特徴とする車両用発電制御装置。
  3. 請求項2記載の車両用発電制御装置において、
    前記制御部は、
    前記前照灯作動時における前記減速所定値と前記加速所定値との差を1〜2.5Vに設定することを特徴とする車両用発電制御装置。
  4. エンジンにより駆動されて発電した電力を車両の前照灯を含む電気負荷およびバッテリに給電する発電機の発電電圧を所定値に制御する制御部と、
    前記前照灯の作動を検出する前照灯作動検出手段と、
    前記車両の走行状態を検出する走行状態検出手段と、
    を備え、
    前記制御部は、車両加速時に前記発電電圧の徐減を、車両減速時に前記発電電圧の徐増を指令する車両用発電制御装置において、
    前記制御部は、
    前記電源電圧が前記前照灯の光量変動による視覚的違和感が小さい所定電圧範囲内かどうかを調べ、範囲内ならば前記発電電圧の増大速度及び減少速度を大きくし、範囲外ならば前記発電電圧の増大速度及び減少速度を小さくする車両用発電制御装置。
  5. 請求項4記載の車両用発電制御装置において、
    前記制御部は、
    前照灯非作動時かつ車両減速時の前記発電電圧を前記バッテリの開放電圧よりも高い減速所定値へ徐増すること、
    前照灯非作動時かつ車両加速時の前記発電電圧を前記開放電圧より低い加速所定値に徐減すること、
    前記発電電圧に応じて変化する徐増速度で前照灯作動時かつ車両減速時の前記発電電圧を前記開放電圧より高い減速所定値に徐増すること、
    前記発電電圧に応じて変化する徐減速度で前照灯作動時かつ車両加速時の前記発電電圧を前記開放電圧より低い加速所定値に徐減すること、
    をそれぞれ指令することを特徴とする車両用発電制御装置。
  6. 請求項記載の車両用発電制御装置において、
    前記制御部は、
    前照灯作動時かつ車両変速時の前記発電電圧を前照灯非作動時かつ車両変速時の前記発電電圧より低速で変化させることを指令することを特徴とする車両用発電制御装置。
  7. 請求項1乃至のいずれか記載の車両用発電制御装置において、
    前記制御部は、
    前記前照灯作動時で、かつ、アイドル時又は定速走行時に、前記発電電圧を所定の一定値に固定することを指令することを特徴とする発電制御装置。
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