JP2000125483A - 車両用発電機の制御装置 - Google Patents
車両用発電機の制御装置Info
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- JP2000125483A JP2000125483A JP11329623A JP32962399A JP2000125483A JP 2000125483 A JP2000125483 A JP 2000125483A JP 11329623 A JP11329623 A JP 11329623A JP 32962399 A JP32962399 A JP 32962399A JP 2000125483 A JP2000125483 A JP 2000125483A
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- JP
- Japan
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- value
- generator
- pulse signal
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- Control Of Charge By Means Of Generators (AREA)
- Control Of Eletrric Generators (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 発電機と別に置かれた装置による発電電圧の
制御を可能とする。 【解決手段】 走行状態を示すパルス信号は、エンジン
制御装置9から出力され、発電機の制御装置3に入力さ
れる。その信号が示す情報に応じて発電電圧設定手段3
3が発電電圧を設定する。上記パルス信号は、信号線の
オープン故障およびショート故障に対応するフルオフお
よびフルオンを含まない所定範囲内でのみ変化する。そ
して、上記パルス信号がフルオフおよびフルオンにある
とき制御装置3は中間的な基準電圧14.5(V)を目
標値として自律制御する。このため確実なフェールセー
フが達成される。
制御を可能とする。 【解決手段】 走行状態を示すパルス信号は、エンジン
制御装置9から出力され、発電機の制御装置3に入力さ
れる。その信号が示す情報に応じて発電電圧設定手段3
3が発電電圧を設定する。上記パルス信号は、信号線の
オープン故障およびショート故障に対応するフルオフお
よびフルオンを含まない所定範囲内でのみ変化する。そ
して、上記パルス信号がフルオフおよびフルオンにある
とき制御装置3は中間的な基準電圧14.5(V)を目
標値として自律制御する。このため確実なフェールセー
フが達成される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両用発電機の制御装置
に関する。
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の車両用発電機の制御装置では、バ
ッテリへの充電を速やかになすためにバッテリ開放端子
電圧(例えば12.8V)よりもかなり高い一定の発電
電圧(例えば14.5V)を維持するように制御してい
るが、これでは発電能力に比して電気負荷が小さい場合
にはバッテリの充電を促進し、満充電状態にする可能性
がある。そして満充電後もこの状態が続けばエンジン負
担を大きくして燃費を悪化せしめるとともに、バッテリ
の過充電を生じることがある。
ッテリへの充電を速やかになすためにバッテリ開放端子
電圧(例えば12.8V)よりもかなり高い一定の発電
電圧(例えば14.5V)を維持するように制御してい
るが、これでは発電能力に比して電気負荷が小さい場合
にはバッテリの充電を促進し、満充電状態にする可能性
がある。そして満充電後もこの状態が続けばエンジン負
担を大きくして燃費を悪化せしめるとともに、バッテリ
の過充電を生じることがある。
【0003】そこで、例えば特開昭59−103529
号公報では、発電機の界磁巻線に通電するスイッチング
トランジスタの導通率(すなわち発電機の発電率)平均
値よりバッテリの充電状態を予測して、発電電圧を変更
することにより適正な充電を行う制御装置が提案されて
いる。
号公報では、発電機の界磁巻線に通電するスイッチング
トランジスタの導通率(すなわち発電機の発電率)平均
値よりバッテリの充電状態を予測して、発電電圧を変更
することにより適正な充電を行う制御装置が提案されて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記提案の制御装置は
バッテリの充電状態を適正に維持できる優れた機能を発
揮するものであるが、導通率がバッテリの充電状態を良
く示すためには比較的長い平均時間を必要とするため、
用途によっては即応性にやや欠けるという問題があっ
た。
バッテリの充電状態を適正に維持できる優れた機能を発
揮するものであるが、導通率がバッテリの充電状態を良
く示すためには比較的長い平均時間を必要とするため、
用途によっては即応性にやや欠けるという問題があっ
た。
【0005】本発明はかかる課題を解決するもので、電
気負荷の変動あるいは走行状態の変動に応じた発電電圧
の変更を可能にした車両用発電機の制御装置を提供する
ものである。
気負荷の変動あるいは走行状態の変動に応じた発電電圧
の変更を可能にした車両用発電機の制御装置を提供する
ものである。
【0006】本発明の他の目的は、車両用発電機の制御
装置に対して外部から信号を与えて発電電圧の変更を可
能にする構成において、信号の経路の異常時であっても
正常な機能を維持できる車両用発電機の制御装置を提供
することを目的とする。
装置に対して外部から信号を与えて発電電圧の変更を可
能にする構成において、信号の経路の異常時であっても
正常な機能を維持できる車両用発電機の制御装置を提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、固定子巻線および界磁巻線を有し、車両の
エンジンにより回転駆動されて電気負荷へ電力を供給
し、バッテリを充電する発電機(1)の制御装置におい
て、上記発電機に内蔵され、上記発電機の発電電圧を目
標値に維持するように前記界磁巻線の電流を制御する発
電電圧制御手段(31、32)と、上記発電機とは別に
設けられ、車両の状態に応じてパルス信号を出力する車
両状態信号発生手段(91)と、上記発電機に内蔵さ
れ、上記車両状態信号発生手段から入力される上記パル
ス信号に応じて上記発電電圧制御手段の上記目標値を変
化させる発電電圧設定手段(33、34,35,37,
38)とを備えることを特徴とする車両用発電機の制御
装置という技術的手段を採用する。
するために、固定子巻線および界磁巻線を有し、車両の
エンジンにより回転駆動されて電気負荷へ電力を供給
し、バッテリを充電する発電機(1)の制御装置におい
て、上記発電機に内蔵され、上記発電機の発電電圧を目
標値に維持するように前記界磁巻線の電流を制御する発
電電圧制御手段(31、32)と、上記発電機とは別に
設けられ、車両の状態に応じてパルス信号を出力する車
両状態信号発生手段(91)と、上記発電機に内蔵さ
れ、上記車両状態信号発生手段から入力される上記パル
ス信号に応じて上記発電電圧制御手段の上記目標値を変
化させる発電電圧設定手段(33、34,35,37,
38)とを備えることを特徴とする車両用発電機の制御
装置という技術的手段を採用する。
【0008】かかる構成によると、発電機とは別に設け
られた装置からパルス信号によって車両状態が伝達さ
れ、当該パルス信号に応じた発電電圧の設定がなされ
る。この構成によると、パルス信号によって示される情
報に応じて発電電圧を制御することができる。なお、車
両状態としては、例えば、アイドリング状態あるいは減
速状態といった車両の走行状態に加えて、ミッションの
レンジ、ブレーキのON/OFFといった状態を利用す
ることができる。
られた装置からパルス信号によって車両状態が伝達さ
れ、当該パルス信号に応じた発電電圧の設定がなされ
る。この構成によると、パルス信号によって示される情
報に応じて発電電圧を制御することができる。なお、車
両状態としては、例えば、アイドリング状態あるいは減
速状態といった車両の走行状態に加えて、ミッションの
レンジ、ブレーキのON/OFFといった状態を利用す
ることができる。
【0009】上記車両状態信号発生手段は、上記パルス
信号の信号線のオープンおよびショートに対応するフル
オフおよびフルオンを含まない所定範囲で上記パルス信
号を変化させるよう構成されており、発電電圧設定手段
は、上記パルス信号がフルオフおよびフルオンにあると
き上記発電電圧制御手段が基準値を目標値として自律制
御することを許容することを特徴とするという技術的手
段を採用することが望ましい。
信号の信号線のオープンおよびショートに対応するフル
オフおよびフルオンを含まない所定範囲で上記パルス信
号を変化させるよう構成されており、発電電圧設定手段
は、上記パルス信号がフルオフおよびフルオンにあると
き上記発電電圧制御手段が基準値を目標値として自律制
御することを許容することを特徴とするという技術的手
段を採用することが望ましい。
【0010】かかる構成によると、信号線がオープン故
障あるいはショート故障した場合であっても、パルス信
号がフルオフおよびフルオンにあるときには、発電電圧
制御手段が基準値を目標値として自律制御するから、最
低限の発電動作を維持することができ、発電機の信頼性
を維持することができる。なお、パルス信号としては、
例えば所定周期内におけるパルス信号の期間により上記
車両状態を示すパルス信号(図8)を採用することがで
きる。この場合、例えばパルス信号期間が0(ms)の
場合をフルオフに対応させ、パルス信号期間が信号周期
(12(ms))の場合をフルオンに対応させることが
できる。そして、例えば、これらフルオフとフルオンと
を含まない2(ms)から10(ms)の範囲を所定範
囲としてパルス信号を変化させる構成を採用することが
できる。
障あるいはショート故障した場合であっても、パルス信
号がフルオフおよびフルオンにあるときには、発電電圧
制御手段が基準値を目標値として自律制御するから、最
低限の発電動作を維持することができ、発電機の信頼性
を維持することができる。なお、パルス信号としては、
例えば所定周期内におけるパルス信号の期間により上記
車両状態を示すパルス信号(図8)を採用することがで
きる。この場合、例えばパルス信号期間が0(ms)の
場合をフルオフに対応させ、パルス信号期間が信号周期
(12(ms))の場合をフルオンに対応させることが
できる。そして、例えば、これらフルオフとフルオンと
を含まない2(ms)から10(ms)の範囲を所定範
囲としてパルス信号を変化させる構成を採用することが
できる。
【0011】また、上記車両状態信号発生手段は、フル
オフよりも所定値大きい値からフルオンよりも所定値小
さい値までを上記所定範囲として、この所定範囲内で上
記パルス信号を変化させるよう構成されているという技
術的手段を採用することが望ましい。
オフよりも所定値大きい値からフルオンよりも所定値小
さい値までを上記所定範囲として、この所定範囲内で上
記パルス信号を変化させるよう構成されているという技
術的手段を採用することが望ましい。
【0012】この構成によると、パルス信号の変化する
範囲が、フルオン、フルオフからそれぞれ所定値離れた
所定範囲で変化されるから、車両状態を示すパルス信号
と、フルオン状態あるいはフルオフ状態との間に、ノイ
ズに対抗するためのマージンが設けられることになるた
め、確実で安定した動作が得られる。例えば、フルオフ
に対応する0(ms)より2(ms)大きい2(ms)
から、フルオンに対応する12(ms)より2(ms)
小さい10(ms)までの範囲を所定範囲としてパルス
信号を変化させる構成を採用することができる。
範囲が、フルオン、フルオフからそれぞれ所定値離れた
所定範囲で変化されるから、車両状態を示すパルス信号
と、フルオン状態あるいはフルオフ状態との間に、ノイ
ズに対抗するためのマージンが設けられることになるた
め、確実で安定した動作が得られる。例えば、フルオフ
に対応する0(ms)より2(ms)大きい2(ms)
から、フルオンに対応する12(ms)より2(ms)
小さい10(ms)までの範囲を所定範囲としてパルス
信号を変化させる構成を採用することができる。
【0013】また、上記発電電圧設定手段は、上記所定
範囲内の上記パルス信号に応じて、上記発電電圧制御手
段の上記目標値を、上記基準値を越える上限値と、上記
基準値を下回る下限値とに変化させるという技術的手段
を採用することができる。
範囲内の上記パルス信号に応じて、上記発電電圧制御手
段の上記目標値を、上記基準値を越える上限値と、上記
基準値を下回る下限値とに変化させるという技術的手段
を採用することができる。
【0014】かかる構成によると、信号線がオープン故
障あるいはショート故障した場合には、中間的な目標値
をもって自律制御を行うことができるとともに、正常時
には広範囲にわたる目標値の変化により自律制御では得
られない車両状態に応じた発電機制御を行うことができ
る。例えば、基準値として通常発電電圧を採用すること
ができ、これを14.5(V)とする場合には、パルス
信号に応じて変化される目標値の上限値を15(V)と
し、下限値を13(V)とする構成を採用することがで
きる。
障あるいはショート故障した場合には、中間的な目標値
をもって自律制御を行うことができるとともに、正常時
には広範囲にわたる目標値の変化により自律制御では得
られない車両状態に応じた発電機制御を行うことができ
る。例えば、基準値として通常発電電圧を採用すること
ができ、これを14.5(V)とする場合には、パルス
信号に応じて変化される目標値の上限値を15(V)と
し、下限値を13(V)とする構成を採用することがで
きる。
【0015】また、上記発電電圧設定手段は、上記所定
範囲内の上記パルス信号に応じて、上記発電電圧制御手
段の上記目標値を、14.5(V)を越える上限値と、
14.5(V)を下回る下限値とに変化させるという技
術的手段を採用することができる。
範囲内の上記パルス信号に応じて、上記発電電圧制御手
段の上記目標値を、14.5(V)を越える上限値と、
14.5(V)を下回る下限値とに変化させるという技
術的手段を採用することができる。
【0016】かかる構成によると、車両用のバッテリの
充電のために通常用いられる発電電圧としての14.5
(V)を越える上限値から、下回る下限値にわたって発
電制御のための目標値を変化させることができ、通常の
発電機制御では得難いきめ細かな車両状態に応じた発電
機制御を実現することができる。
充電のために通常用いられる発電電圧としての14.5
(V)を越える上限値から、下回る下限値にわたって発
電制御のための目標値を変化させることができ、通常の
発電機制御では得難いきめ細かな車両状態に応じた発電
機制御を実現することができる。
【0017】なお、さらに、上記発電機に内蔵され、上
記走行状態信号発生手段から入力される上記パルス信号
に応じて上記発電電圧制御手段における上記目標値とは
異なる別の判定値を設定する手段(35)を備えるとい
う技術的手段を採用することができる。
記走行状態信号発生手段から入力される上記パルス信号
に応じて上記発電電圧制御手段における上記目標値とは
異なる別の判定値を設定する手段(35)を備えるとい
う技術的手段を採用することができる。
【0018】かかる構成によると、パルス信号は目標値
を示すだけでなく、他の判定値の設定のためにも用いら
れる。例えば、かかる判定値として、発電機の発電率を
判定する判定値に利用することができる。
を示すだけでなく、他の判定値の設定のためにも用いら
れる。例えば、かかる判定値として、発電機の発電率を
判定する判定値に利用することができる。
【0019】なお、上記発電電圧設定手段は、上記発電
機の発電率を検出する手段と、この検出手段により検出
された検出発電率(Duty)と上記パルス信号に応じ
て設定される発電率(F)との比較に基づいて上記発電
電圧制御手段の上記目標値を変化させる手段とを備える
という技術的手段を採用することができる。
機の発電率を検出する手段と、この検出手段により検出
された検出発電率(Duty)と上記パルス信号に応じ
て設定される発電率(F)との比較に基づいて上記発電
電圧制御手段の上記目標値を変化させる手段とを備える
という技術的手段を採用することができる。
【0020】かかる構成によると、パルス信号から直接
的に目標値を設定するだけでなく、発電機の発電率にも
応じた目標値を与えることができる。
的に目標値を設定するだけでなく、発電機の発電率にも
応じた目標値を与えることができる。
【0021】なお、上記車両状態信号発生手段は、フル
オフよりも所定値大きい値からフルオンよりも所定値小
さい値において上記発電率を示す信号として上記パルス
信号を出力し、上記フルオフおよび上記フルオンにおい
ては上記発電電圧制御手段が基準値を上記目標値として
自律制御するための信号として上記パルス信号を出力す
るという技術的手段を採用することができる。
オフよりも所定値大きい値からフルオンよりも所定値小
さい値において上記発電率を示す信号として上記パルス
信号を出力し、上記フルオフおよび上記フルオンにおい
ては上記発電電圧制御手段が基準値を上記目標値として
自律制御するための信号として上記パルス信号を出力す
るという技術的手段を採用することができる。
【0022】かかる構成では、パルス信号の範囲に応じ
て発電率と目標値とを使い分けることができる。
て発電率と目標値とを使い分けることができる。
【0023】なお、上記車両状態信号発生手段は、フル
オフからフルオンの範囲を等間隔に分割した両端範囲を
上記所定範囲としているという技術的手段を採用するこ
とができる。
オフからフルオンの範囲を等間隔に分割した両端範囲を
上記所定範囲としているという技術的手段を採用するこ
とができる。
【0024】なお、上記発電電圧設定手段は、上記パル
ス信号に応じて上記目標値を設定する手段(37、3
3)と、上記パルス信号と上記発電機から検出される発
電状態とに基づいて上記目標値を設定する手段(34、
37、38)とを備えるという技術的手段を採用するこ
とができる。
ス信号に応じて上記目標値を設定する手段(37、3
3)と、上記パルス信号と上記発電機から検出される発
電状態とに基づいて上記目標値を設定する手段(34、
37、38)とを備えるという技術的手段を採用するこ
とができる。
【0025】かかる構成では、パルス信号に応じて直接
的に目標値を設定する場合と、パルス信号と発電状態と
に応じて目標値を設定する場合とを使い分けることがで
きる。例えば、フェールセーフ時にはパルス信号に応じ
て直接的に目標値を設定し、通常時にはパルス信号と発
電状態とに応じて目標値を設定するという使い分けが可
能である。
的に目標値を設定する場合と、パルス信号と発電状態と
に応じて目標値を設定する場合とを使い分けることがで
きる。例えば、フェールセーフ時にはパルス信号に応じ
て直接的に目標値を設定し、通常時にはパルス信号と発
電状態とに応じて目標値を設定するという使い分けが可
能である。
【0026】上記目的を達成するために、本発明は、固
定子巻線および界磁巻線を有し、車両のエンジンにより
回転駆動されて電気負荷へ電力を供給し、バッテリを充
電する発電機(1)の制御装置において、上記発電機に
内蔵され、上記発電機の発電電圧を目標値に維持するよ
うに前記界磁巻線の電流を制御する発電電圧制御手段
(31、32)と、上記発電機に内蔵され、上記発電機
の外部から入力されるパルス信号に応じて上記発電電圧
制御手段の上記目標値を設定する設定手段であって、上
記パルス信号に応じて上記目標値を直接に設定する第一
設定手段(33)と、上記パルス信号と上記発電機の発
電状態とに応じて上記目標値を設定する第二設定手段
(38、33)とを備えることを特徴とする車両用発電
機の制御装置という技術的手段を採用する。
定子巻線および界磁巻線を有し、車両のエンジンにより
回転駆動されて電気負荷へ電力を供給し、バッテリを充
電する発電機(1)の制御装置において、上記発電機に
内蔵され、上記発電機の発電電圧を目標値に維持するよ
うに前記界磁巻線の電流を制御する発電電圧制御手段
(31、32)と、上記発電機に内蔵され、上記発電機
の外部から入力されるパルス信号に応じて上記発電電圧
制御手段の上記目標値を設定する設定手段であって、上
記パルス信号に応じて上記目標値を直接に設定する第一
設定手段(33)と、上記パルス信号と上記発電機の発
電状態とに応じて上記目標値を設定する第二設定手段
(38、33)とを備えることを特徴とする車両用発電
機の制御装置という技術的手段を採用する。
【0027】なお、上記発電状態は、発電率(Dut
y)であるという技術的手段を採用することができる。
y)であるという技術的手段を採用することができる。
【0028】発電状態として発電率を用いることが発電
機の励磁電流を調節する制御装置においては構成を簡単
化し、それでいて発電機の発電状態を的確に反映するた
めに有用である。
機の励磁電流を調節する制御装置においては構成を簡単
化し、それでいて発電機の発電状態を的確に反映するた
めに有用である。
【0029】なお、上記第一設定手段は上記パルス信号
がフルオフおよびフルオンにあるときに上記目標値を設
定するよう構成され、上記第二設定手段は上記パルス信
号が上記フルオフとフルオンとの間の所定範囲内にある
ときに上記目標値を設定するよう構成されているという
技術的手段を採用することができる。
がフルオフおよびフルオンにあるときに上記目標値を設
定するよう構成され、上記第二設定手段は上記パルス信
号が上記フルオフとフルオンとの間の所定範囲内にある
ときに上記目標値を設定するよう構成されているという
技術的手段を採用することができる。
【0030】かかる構成は、例えばフェールセーフ時と
通常作動時との使い分けに好適である。
通常作動時との使い分けに好適である。
【0031】なお、以上に述べた( )内の符号ならび
に例示は、後述する実施例のものである。
に例示は、後述する実施例のものである。
【0032】
【実施例】以下、本発明を適用した車両用発電機の制御
装置について、まず本発明を適用する基礎的な構成につ
いて図1、図2により説明し、その上で本発明を適用し
た実施例を説明する。
装置について、まず本発明を適用する基礎的な構成につ
いて図1、図2により説明し、その上で本発明を適用し
た実施例を説明する。
【0033】(基礎構成)以下、本発明が適用される基
礎的な構成を図1、図2により説明する。図1におい
て、発電機1は固定子巻線たる電機子コイル11と、界
磁巻線たる界磁コイル12、および全波整流器13より
構成され、界磁コイル12がエンジン7により回転駆動
されてその回転数に応じて発電能力が増減する。界磁コ
イル12は発電電圧制御回路3のスイッチングトランジ
スタ31によりON−OFF通電される。かかるトラン
ジスタ31の作動はコンパレータ32の出力により制御
され、該コンパレータ32にはD/Aコンバータ33か
らの発電電圧目標値信号Vregとバッテリ6のフィー
ドバック電圧信号VFが入力しており、この結果バッテ
リ電圧は、目標値変更回路5のI/Oポート52を経て
上記D/Aコンバータ33に与えられる目標値に追従一
致せしめられる。
礎的な構成を図1、図2により説明する。図1におい
て、発電機1は固定子巻線たる電機子コイル11と、界
磁巻線たる界磁コイル12、および全波整流器13より
構成され、界磁コイル12がエンジン7により回転駆動
されてその回転数に応じて発電能力が増減する。界磁コ
イル12は発電電圧制御回路3のスイッチングトランジ
スタ31によりON−OFF通電される。かかるトラン
ジスタ31の作動はコンパレータ32の出力により制御
され、該コンパレータ32にはD/Aコンバータ33か
らの発電電圧目標値信号Vregとバッテリ6のフィー
ドバック電圧信号VFが入力しており、この結果バッテ
リ電圧は、目標値変更回路5のI/Oポート52を経て
上記D/Aコンバータ33に与えられる目標値に追従一
致せしめられる。
【0034】目標値変更回路5は、演算装置(CPU)
51およびROM53、RAM54を含んでおり、上記
CPU51は、発電率検出回路4、スロットルスイッチ
検出回路81、および車速検出回路2からの各信号を上
記I/Oポート52を経て入力して後述の手順により発
電電圧目標値Vregを変更設定する。上記発電率検出
回路4は上記トランジスタ31のコレクタ電圧を入力
し、充分短い時間平均でその導通率すなわち発電率を検
出する。スロットル検出スイッチ81はアクセル全閉状
態を検出するものである。このスロットル検出スイッチ
81の全閉状態の検出と車速検出回路2の検出値とによ
り、アイドル状態及び減速状態を知るものである。すな
わち、アクセル全閉で車速が所定値(例えば3Km/
h)以下であればアイドル状態と判断し、アクセル全閉
で車速が所定値(例えば5Km/h)以上であれば減速
状態と判断する。
51およびROM53、RAM54を含んでおり、上記
CPU51は、発電率検出回路4、スロットルスイッチ
検出回路81、および車速検出回路2からの各信号を上
記I/Oポート52を経て入力して後述の手順により発
電電圧目標値Vregを変更設定する。上記発電率検出
回路4は上記トランジスタ31のコレクタ電圧を入力
し、充分短い時間平均でその導通率すなわち発電率を検
出する。スロットル検出スイッチ81はアクセル全閉状
態を検出するものである。このスロットル検出スイッチ
81の全閉状態の検出と車速検出回路2の検出値とによ
り、アイドル状態及び減速状態を知るものである。すな
わち、アクセル全閉で車速が所定値(例えば3Km/
h)以下であればアイドル状態と判断し、アクセル全閉
で車速が所定値(例えば5Km/h)以上であれば減速
状態と判断する。
【0035】エンジン7にはアイドル回転数制御装置
(ISC)82が設けられ、エンジンアイドル状態では
上記I/Oポート52を経て出力される設定回転数にエ
ンジン回転数を制御する。
(ISC)82が設けられ、エンジンアイドル状態では
上記I/Oポート52を経て出力される設定回転数にエ
ンジン回転数を制御する。
【0036】上記各回路にはキースイッチ83の投入に
より定電圧電源86より作動電力が供給される。上記バ
ッテリ6には負荷スイッチ84を介してヘッドランプ、
ブロアモータ、電動ファン等の電気負荷85が並列接続
されている。
より定電圧電源86より作動電力が供給される。上記バ
ッテリ6には負荷スイッチ84を介してヘッドランプ、
ブロアモータ、電動ファン等の電気負荷85が並列接続
されている。
【0037】図2にはCPUの処理プログラムを示す。
本プログラムは例えば10ms毎のタイマ割込みで起動
する。ステップ101では発電電圧目標値Vregを1
3Vに設定し、カウンタα、βをそれぞれ0にリセット
する。また、アイドル状態を示すアイドル回転数は60
0rpmに設定される。上記13Vはバッテリ満充電時
の開放端子電圧が12.8Vであることを考慮したもの
で、この状態でバッテリの充電状態が満充電近くであれ
ばバッテリ6への充電は殆どなされず、電気負荷への電
力供給も低減され発電機負担が軽減されて燃費が向上す
る。
本プログラムは例えば10ms毎のタイマ割込みで起動
する。ステップ101では発電電圧目標値Vregを1
3Vに設定し、カウンタα、βをそれぞれ0にリセット
する。また、アイドル状態を示すアイドル回転数は60
0rpmに設定される。上記13Vはバッテリ満充電時
の開放端子電圧が12.8Vであることを考慮したもの
で、この状態でバッテリの充電状態が満充電近くであれ
ばバッテリ6への充電は殆どなされず、電気負荷への電
力供給も低減され発電機負担が軽減されて燃費が向上す
る。
【0038】ステップ102では車輌減速中を判定し、
減速中であれば上記目標値Vregを15Vに上げてブ
レーキ制動で無駄に消費されるエネルギーをバッテリ6
へ回生する(ステップ103)。ステップ105ではV
reg1が13Vか確認し、ステップ106以降に進
む。減速中のみ目標値Vregを高くすることにより、
減速中の制動エネルギーを効果的にバッテリに回生で
き、減速後にすみやかに目標値Vregをもとの低い値
に戻すと、減速中に流れた充電電流によりバッテリの開
放端子電圧が短時間上昇する。これを利用してバッテリ
から負荷電流が取り出され、発電機1の発電量を低減で
きるためエンジン負担はより大きく軽減され、燃費がさ
らに改善される。
減速中であれば上記目標値Vregを15Vに上げてブ
レーキ制動で無駄に消費されるエネルギーをバッテリ6
へ回生する(ステップ103)。ステップ105ではV
reg1が13Vか確認し、ステップ106以降に進
む。減速中のみ目標値Vregを高くすることにより、
減速中の制動エネルギーを効果的にバッテリに回生で
き、減速後にすみやかに目標値Vregをもとの低い値
に戻すと、減速中に流れた充電電流によりバッテリの開
放端子電圧が短時間上昇する。これを利用してバッテリ
から負荷電流が取り出され、発電機1の発電量を低減で
きるためエンジン負担はより大きく軽減され、燃費がさ
らに改善される。
【0039】ステップ106では発電率(Duty)が
A(例えば90〜100%)以上であるか確認する。発
電率がA以上である場合には、バッテリから電気負荷へ
放電されている可能性が高い。そこでステップ107,
108にてカウンタαをカウントアップし、そのカウン
ト値が所定値Bを越えると、バッテリ6の充電が必要と
判断してVreg1(=Vreg ステップ104参
照)を14.5Vに上げる(ステップ109)。これに
より、バッテリ6の速やかな充電が開始される。ステッ
プ110ではカウンタαをリセットし、カウンタβを5
にセットする。
A(例えば90〜100%)以上であるか確認する。発
電率がA以上である場合には、バッテリから電気負荷へ
放電されている可能性が高い。そこでステップ107,
108にてカウンタαをカウントアップし、そのカウン
ト値が所定値Bを越えると、バッテリ6の充電が必要と
判断してVreg1(=Vreg ステップ104参
照)を14.5Vに上げる(ステップ109)。これに
より、バッテリ6の速やかな充電が開始される。ステッ
プ110ではカウンタαをリセットし、カウンタβを5
にセットする。
【0040】発電電圧目標値Vregが14.5Vに上
昇せしめられた後は、ステップ105からステップ11
1に進んでアイドル状態か確認する。このアイドル状態
の確認は、アクセルの全閉と車速の低下により行う。ア
イドル状態である場合にはステップ112にて所定時間
内の平均Dutyが80〜99%になるようにアイドル
回転数制御を行い、この状態でアイドル回転数NeがE
以下になったか確認する。このEはアイドル回転数の下
限値(600rpm)に近い例えば650rpmとす
る。ここで、エンジン回転数は図示しないエンジン回転
数センサ又は発電機の回転数より求める。
昇せしめられた後は、ステップ105からステップ11
1に進んでアイドル状態か確認する。このアイドル状態
の確認は、アクセルの全閉と車速の低下により行う。ア
イドル状態である場合にはステップ112にて所定時間
内の平均Dutyが80〜99%になるようにアイドル
回転数制御を行い、この状態でアイドル回転数NeがE
以下になったか確認する。このEはアイドル回転数の下
限値(600rpm)に近い例えば650rpmとす
る。ここで、エンジン回転数は図示しないエンジン回転
数センサ又は発電機の回転数より求める。
【0041】次にステップ114では、アイドル回転数
Neに応じたDuty値をFに設定する。つまり発電機
の出力電流は、その回転数により大きく変わるため、判
定値Fを固定の値とすると、電気負荷が同じであって
も、アイドル回転数により、バッテリ充電率(良好の判
定充電電流)が変化してしまう。そこでステップ114
により回転数に応じたFを設定する。また、ブレーキの
オン/オフ信号を検出し上記の判定値Fを補正する事に
よりさらにバッテリ充電電流の判定精度向上させる事が
出来る。次にステップ115に進む。
Neに応じたDuty値をFに設定する。つまり発電機
の出力電流は、その回転数により大きく変わるため、判
定値Fを固定の値とすると、電気負荷が同じであって
も、アイドル回転数により、バッテリ充電率(良好の判
定充電電流)が変化してしまう。そこでステップ114
により回転数に応じたFを設定する。また、ブレーキの
オン/オフ信号を検出し上記の判定値Fを補正する事に
よりさらにバッテリ充電電流の判定精度向上させる事が
出来る。次にステップ115に進む。
【0042】DutyがF(例えば70%)以下であれ
ばカウンタβをカウントアップし(ステップ116)、
Fより大きければ0までの範囲でカウントダウンする
(ステップ117)。そしてステップ118にてカウン
タβがG(例えば10)以上になるとVreg1を13
Vに戻し(ステップ119)、アイドル回転数も600
rpmに落とす(ステップ120)。
ばカウンタβをカウントアップし(ステップ116)、
Fより大きければ0までの範囲でカウントダウンする
(ステップ117)。そしてステップ118にてカウン
タβがG(例えば10)以上になるとVreg1を13
Vに戻し(ステップ119)、アイドル回転数も600
rpmに落とす(ステップ120)。
【0043】すなわち、上記ステップ115〜118
で、充分低いエンジン回転数で発電率が比較的小さい状
態が多く続くことを確認し、この場合は発電能力に余裕
がありバッテリは満充電であるとして発電電圧目標値う
下げ、エンジン負担を軽減するとともにアイドル回転数
を下げる。これにより、バッテリの過充電が避けられ、
エンジン燃費は更に向上せしめられる。
で、充分低いエンジン回転数で発電率が比較的小さい状
態が多く続くことを確認し、この場合は発電能力に余裕
がありバッテリは満充電であるとして発電電圧目標値う
下げ、エンジン負担を軽減するとともにアイドル回転数
を下げる。これにより、バッテリの過充電が避けられ、
エンジン燃費は更に向上せしめられる。
【0044】なお、上記構成において、ISC制御を行
わない場合には、ステップ112,113,120は省
略される。また、判定の確実性を上げるためのステップ
116〜118は必ずしも必要ではない。
わない場合には、ステップ112,113,120は省
略される。また、判定の確実性を上げるためのステップ
116〜118は必ずしも必要ではない。
【0045】(実施例1)以下、本発明を適用した実施
例を説明する。図3には本発明の実施例1の構成が示さ
れる。発電電圧制御回路3及び発電率検出手段4が発電
機1に内蔵されていると共に、別に設けられているエン
ジン制御装置9からの信号により制御されている。
例を説明する。図3には本発明の実施例1の構成が示さ
れる。発電電圧制御回路3及び発電率検出手段4が発電
機1に内蔵されていると共に、別に設けられているエン
ジン制御装置9からの信号により制御されている。
【0046】以下、図4のフローチャートを参照して制
御装置の作動を説明する。ステップ201では、発電目
標電圧Vregを基準値としての14.5Vに設定する
とともにカウンタαをリセットする。続いて車輌がアイ
ドリング中か否か確認する(ステップ202)。これ
は、アクセル全閉で車速が例えば2Km/h以下である
ことにより確認する。
御装置の作動を説明する。ステップ201では、発電目
標電圧Vregを基準値としての14.5Vに設定する
とともにカウンタαをリセットする。続いて車輌がアイ
ドリング中か否か確認する(ステップ202)。これ
は、アクセル全閉で車速が例えば2Km/h以下である
ことにより確認する。
【0047】次にステップ203では次のステップ20
4で発電率Dutyと比較判定するためのFを設定す
る。アイドル時の発電機出力電流は、バッテリ充電電流
と電気負荷電流の合計となる。しかも発電機の出力可能
電流が最も小さいアイドル運転時に発電率Dutyが1
00%未満、つまり発電に余裕があるという事は、走行
中常に発電に余裕があり、放電の可能性が少ないと共
に、電気負荷電流及びバッテリ充電電流が小さくバッテ
リは満充電近くである事が判る。バッテリ充電電流と充
電率の関係を図5に示す。
4で発電率Dutyと比較判定するためのFを設定す
る。アイドル時の発電機出力電流は、バッテリ充電電流
と電気負荷電流の合計となる。しかも発電機の出力可能
電流が最も小さいアイドル運転時に発電率Dutyが1
00%未満、つまり発電に余裕があるという事は、走行
中常に発電に余裕があり、放電の可能性が少ないと共
に、電気負荷電流及びバッテリ充電電流が小さくバッテ
リは満充電近くである事が判る。バッテリ充電電流と充
電率の関係を図5に示す。
【0048】アイドル時における充電可能電流(以下発
電機発電余裕と記す)は、発電機出力可能電流(アイド
ル時の最大出力)から電気負荷電流を引いた値である。
つまり、アイドル時の発電機の最大出力と電気負荷電流
により異なる。よってステップ204でDuty≦Fと
判定しても、その時のバッテリ充電電流さらには判定充
電率も異なる事となる。アイドル時の発電機最大出力は
発電機の体格及びその回転数により異なり、その1例を
図5と図6に示す。
電機発電余裕と記す)は、発電機出力可能電流(アイド
ル時の最大出力)から電気負荷電流を引いた値である。
つまり、アイドル時の発電機の最大出力と電気負荷電流
により異なる。よってステップ204でDuty≦Fと
判定しても、その時のバッテリ充電電流さらには判定充
電率も異なる事となる。アイドル時の発電機最大出力は
発電機の体格及びその回転数により異なり、その1例を
図5と図6に示す。
【0049】図5では、車両により発電機の体格が異な
り、ステップ204での判定値Fを100%とした時の
満充電と判定するバッテリ充電率が異なる事を示してい
る。同様に図6は、トランスミッションのレンジの違い
(N,D等)及び、ブレーキのオン/オフで発生するア
イドル回転数及び電気負荷電流による影響を示してい
る。そこで、車種毎に設定されるエンジンECU9から
の信号でDuty判定値Fの値を変更する。
り、ステップ204での判定値Fを100%とした時の
満充電と判定するバッテリ充電率が異なる事を示してい
る。同様に図6は、トランスミッションのレンジの違い
(N,D等)及び、ブレーキのオン/オフで発生するア
イドル回転数及び電気負荷電流による影響を示してい
る。そこで、車種毎に設定されるエンジンECU9から
の信号でDuty判定値Fの値を変更する。
【0050】発電率を変化させた時の発電機出力電流を
図7に示す。図5の点Cは、エンジンECU9からの信
号で判定値Fを80%に切り替えた時の車両Aにおける
満充電と判定するバッテリ充電率を示す。これにより車
両Aでは充電率80%を越えるまで14.5V(ステッ
プ212)で充電する事が出来、充電率の低下によるバ
ッテリ上りや、バッテリ寿命の低下を防止する事が出来
る。また、N,Dレンジによる違いや電気負荷のオン/
オフによる影響も同様に判定値Fを切り替える事により
対応可能である。また上記のN,Dレンジによる判定値
の切り替えはアイドル回転数に応じた切り替えで行って
も同様の効果がある。
図7に示す。図5の点Cは、エンジンECU9からの信
号で判定値Fを80%に切り替えた時の車両Aにおける
満充電と判定するバッテリ充電率を示す。これにより車
両Aでは充電率80%を越えるまで14.5V(ステッ
プ212)で充電する事が出来、充電率の低下によるバ
ッテリ上りや、バッテリ寿命の低下を防止する事が出来
る。また、N,Dレンジによる違いや電気負荷のオン/
オフによる影響も同様に判定値Fを切り替える事により
対応可能である。また上記のN,Dレンジによる判定値
の切り替えはアイドル回転数に応じた切り替えで行って
も同様の効果がある。
【0051】ステップ204では、発電率検出手段4で
検出した発電率Dutyを、エンジン制御装置9からの
信号及び発電率判定値変更手段35で設定された判定値
Fを発電率比較手段34で比較する。その結果、発電率
DutyがFより小さい時は、バッテリが満充電近くで
電気負荷も小さい為、エコノミモードでの発電制御を実
施するため(エコノミ判定手段38)ステップ205に
移り発電電圧を13Vに切り替える(発電電圧設定手
段)。次にステップ206で減速中と判断されると、ス
テップ207に移り発電電圧を15Vに切り替え、発電
量の増加によるエネルギー回生を実施する。減速中でな
いならば、ステップ208で発電電圧を13Vに戻し、
過充電の防止と、エンジンの負荷を減らす制御を実施す
る。ステップ209では発電率Dutyを所定値A(9
5〜100%)と比較する。ここで、Duty≦Aなら
ばステップ206へ戻り、Duty>Aの時は、バッテ
リが放電されている可能性がある事を示しαをカウント
アップする。
検出した発電率Dutyを、エンジン制御装置9からの
信号及び発電率判定値変更手段35で設定された判定値
Fを発電率比較手段34で比較する。その結果、発電率
DutyがFより小さい時は、バッテリが満充電近くで
電気負荷も小さい為、エコノミモードでの発電制御を実
施するため(エコノミ判定手段38)ステップ205に
移り発電電圧を13Vに切り替える(発電電圧設定手
段)。次にステップ206で減速中と判断されると、ス
テップ207に移り発電電圧を15Vに切り替え、発電
量の増加によるエネルギー回生を実施する。減速中でな
いならば、ステップ208で発電電圧を13Vに戻し、
過充電の防止と、エンジンの負荷を減らす制御を実施す
る。ステップ209では発電率Dutyを所定値A(9
5〜100%)と比較する。ここで、Duty≦Aなら
ばステップ206へ戻り、Duty>Aの時は、バッテ
リが放電されている可能性がある事を示しαをカウント
アップする。
【0052】ステップ211では、αが所定値を越えた
事を判断して、ステップ212にて発電電圧を14.5
Vに戻すと共にステップ213でαを0にリセットす
る。つまり、Dutyが大きく放電されている可能性あ
りの時間が所定時間以上続くと、発電電圧を14.5V
に戻し、減速以外でも充電を行う。ここで、Dutyの
判定値Aは上記実施例の様に100%付近である固定値
でもよいし、選択された判定値Fにヒスを持たせた値
(例えばA=F+5%)とする事もできる。この場合
は、充電電圧を14.5Vに戻す事による充電の頻度が
多くなり、充電回復性が高められる事になる。
事を判断して、ステップ212にて発電電圧を14.5
Vに戻すと共にステップ213でαを0にリセットす
る。つまり、Dutyが大きく放電されている可能性あ
りの時間が所定時間以上続くと、発電電圧を14.5V
に戻し、減速以外でも充電を行う。ここで、Dutyの
判定値Aは上記実施例の様に100%付近である固定値
でもよいし、選択された判定値Fにヒスを持たせた値
(例えばA=F+5%)とする事もできる。この場合
は、充電電圧を14.5Vに戻す事による充電の頻度が
多くなり、充電回復性が高められる事になる。
【0053】上記実施例における、アイドル、減速など
車両の走行状態や、Duty判定値Fの設定はエンジン
制御装置9で判定し、走行状態信号発生手段91を介し
て電圧制御手段3の信号判別手段37へ入力され解読さ
れる。図8に示したパルスを利用した信号伝達方法の例
を表1に示した。
車両の走行状態や、Duty判定値Fの設定はエンジン
制御装置9で判定し、走行状態信号発生手段91を介し
て電圧制御手段3の信号判別手段37へ入力され解読さ
れる。図8に示したパルスを利用した信号伝達方法の例
を表1に示した。
【0054】
【表1】
【0055】これは、tonにより、走行状態及びDu
ty判定値を信号化し伝達するものである。表1中のt
on=0ms(フルオフ),12ms(フルオン)は、
信号線のオープン又はショート時のフェイルセーフであ
り、発電制御手段3内の基準値としての電圧による自律
制御(例えば発電電圧=14.5V)に戻す事により、
制御異常を防止する。このように、外部の制御装置9か
らの信号の最大値12ms(フルオン)と最小値0ms
(フルオフ)とを、発電制御手段3による自律制御への
移行指令とすることで、フェールセーフが可能となり、
発電制御を外部の制御装置から行う構成においても発電
機および発電制御装置としての信頼性を損なうことがな
い。
ty判定値を信号化し伝達するものである。表1中のt
on=0ms(フルオフ),12ms(フルオン)は、
信号線のオープン又はショート時のフェイルセーフであ
り、発電制御手段3内の基準値としての電圧による自律
制御(例えば発電電圧=14.5V)に戻す事により、
制御異常を防止する。このように、外部の制御装置9か
らの信号の最大値12ms(フルオン)と最小値0ms
(フルオフ)とを、発電制御手段3による自律制御への
移行指令とすることで、フェールセーフが可能となり、
発電制御を外部の制御装置から行う構成においても発電
機および発電制御装置としての信頼性を損なうことがな
い。
【0056】また、表1中ton=10msの通常発電
電圧は、前述したエコノモードによる発電制御(13
V)を何らかの理由でキャンセルしたい時に利用し、例
えば、ヘッドライト点灯時のランプ明暗の防止や、エン
ジンが十分暖気されていない時に発電電圧を切り替える
とトルク変動によりエンジンが不安定になる問題を防止
する時などに利用される。
電圧は、前述したエコノモードによる発電制御(13
V)を何らかの理由でキャンセルしたい時に利用し、例
えば、ヘッドライト点灯時のランプ明暗の防止や、エン
ジンが十分暖気されていない時に発電電圧を切り替える
とトルク変動によりエンジンが不安定になる問題を防止
する時などに利用される。
【0057】表2から表5にDuty判定値Fの設定例
を示した。尚、表2から表5中の信号はそれぞれFA=
100%、FB=90%、FC=80%、FD=70%
に対応する。
を示した。尚、表2から表5中の信号はそれぞれFA=
100%、FB=90%、FC=80%、FD=70%
に対応する。
【0058】
【表2】
【0059】
【表3】
【0060】
【表4】
【0061】
【表5】
【0062】また、表3にはFの設定値を電気負荷の補
正も含めた4段階に設定して、より正確な判定をした例
を示す。また同様に表4には、アイドリング状態の判定
(図4ステップ202)において車速≦2Km/hかつ
Dレンジかつブレーキを踏んでいる時のみアイドリング
状態と判定する事により、アイドリング時の発電機発電
余裕のバラツキにより発生する判定バッテリ充電状態の
変動を防止した設定例を示す。
正も含めた4段階に設定して、より正確な判定をした例
を示す。また同様に表4には、アイドリング状態の判定
(図4ステップ202)において車速≦2Km/hかつ
Dレンジかつブレーキを踏んでいる時のみアイドリング
状態と判定する事により、アイドリング時の発電機発電
余裕のバラツキにより発生する判定バッテリ充電状態の
変動を防止した設定例を示す。
【0063】通常の走行条件では停車(アイドル時)は
Dレンジでブレーキを踏んでいる為、特に問題は発生せ
ず、その結果、車両の違いに応じたDuty判定値Fの
切り替えのみ考慮すれば良く、図8の走行状態信号及び
電圧制御装置3内の、発電率判定値変更手段35を簡素
化する事が出来る。同様に表5にはアイドルの判定を
(Dレンジかつ車速<2Km/hかつブレーキON)又
はNレンジの2種類で判定し、N,Dそれぞれ判定値F
を切り替えた例を示す。
Dレンジでブレーキを踏んでいる為、特に問題は発生せ
ず、その結果、車両の違いに応じたDuty判定値Fの
切り替えのみ考慮すれば良く、図8の走行状態信号及び
電圧制御装置3内の、発電率判定値変更手段35を簡素
化する事が出来る。同様に表5にはアイドルの判定を
(Dレンジかつ車速<2Km/hかつブレーキON)又
はNレンジの2種類で判定し、N,Dそれぞれ判定値F
を切り替えた例を示す。
【0064】また図3では、エンジン制御装置9におい
て、各種信号で、走行状態及びDuty判定値Fを判定
した後、電圧制御装置3に信号として送り電圧制御装置
内で、発電率比較等を行う例を示したが、発電電圧設定
手段33のみを電圧制御装置内に残し他の手段をエンジ
ン制御装置に入れる事も可能である。この場合、図3の
信号判別手段37及び走行信号発生手段91は不要とな
り、替わりに電圧制御装置3内の発電電圧設定手段33
に対して、その発電電圧を切り替える信号が必要とな
る。また、いずれの構成であっても、その効果は同じで
あるため、システムの汎用性、コスト、メインテナンス
等を考慮して最適な構成とすれば良い。
て、各種信号で、走行状態及びDuty判定値Fを判定
した後、電圧制御装置3に信号として送り電圧制御装置
内で、発電率比較等を行う例を示したが、発電電圧設定
手段33のみを電圧制御装置内に残し他の手段をエンジ
ン制御装置に入れる事も可能である。この場合、図3の
信号判別手段37及び走行信号発生手段91は不要とな
り、替わりに電圧制御装置3内の発電電圧設定手段33
に対して、その発電電圧を切り替える信号が必要とな
る。また、いずれの構成であっても、その効果は同じで
あるため、システムの汎用性、コスト、メインテナンス
等を考慮して最適な構成とすれば良い。
【0065】(実施例2)図9は本発明の他の実施例を
示し、車両のアイドリング状態でも、その車両状態によ
り、発電機発電余裕のバラツキが発生し、その結果、バ
ッテリ充電率もバラツキが発生する事をアイドルの判定
状態を替える事により対策している。また、その構成は
実施例1(図3)と同じになる。図10はその例であり
車両のNレンジ、Dレンジ、さらにはDレンジでブレー
キを踏んでいる各状態により、発電機発電余裕が異な
り、さらに車両の種類による差を加えた結果、バッテリ
充電率が60〜90%のバラツキが発生した例である。
示し、車両のアイドリング状態でも、その車両状態によ
り、発電機発電余裕のバラツキが発生し、その結果、バ
ッテリ充電率もバラツキが発生する事をアイドルの判定
状態を替える事により対策している。また、その構成は
実施例1(図3)と同じになる。図10はその例であり
車両のNレンジ、Dレンジ、さらにはDレンジでブレー
キを踏んでいる各状態により、発電機発電余裕が異な
り、さらに車両の種類による差を加えた結果、バッテリ
充電率が60〜90%のバラツキが発生した例である。
【0066】以下図9のフローチャートを参照して制御
装置の作動を防止する。ステップ201で初期設定後、
ステップ202にてアイドリング状態を判定する。これ
はアクセル全閉でトランスミッションのレンジがD(又
は1st,2st,R)で、かつ車速が例えば2Km/
h以下である事より判定する。さらに、ステップ203
ではブレーキを踏んでいるか否か判定する。ブレーキを
踏んでいれば、ステップ204にてDutyを判定値F
A(例えば100%)と比較し条件が成立すれば、ステ
ップ206へ進み発電電圧を低下させ燃費向上制御を行
う。又、ステップ203にてブレーキを踏んでいなけれ
ば、ステップ205へ進みDutyを判定値FB(例え
ば90%)と比較し、条件が成立すればステップ206
へと進む。
装置の作動を防止する。ステップ201で初期設定後、
ステップ202にてアイドリング状態を判定する。これ
はアクセル全閉でトランスミッションのレンジがD(又
は1st,2st,R)で、かつ車速が例えば2Km/
h以下である事より判定する。さらに、ステップ203
ではブレーキを踏んでいるか否か判定する。ブレーキを
踏んでいれば、ステップ204にてDutyを判定値F
A(例えば100%)と比較し条件が成立すれば、ステ
ップ206へ進み発電電圧を低下させ燃費向上制御を行
う。又、ステップ203にてブレーキを踏んでいなけれ
ば、ステップ205へ進みDutyを判定値FB(例え
ば90%)と比較し、条件が成立すればステップ206
へと進む。
【0067】以下の作動は実施例2と同じであるので省
略する。本実施例では、アイドルの判定をDレンジのみ
で行うと共に、ブレーキを踏んでいるか否かによりDu
ty判定値を切り替えるようにしたため、発電電圧を低
下させる時(ステップ206)バッテリ充電率のバラツ
キを抑制する事が可能となる。また、図9のフローチャ
ートにおいて、ステップ205を省略して構成を簡単
(図3における発電率判定値変更手段35の省略)にす
る事もできる。つまり、ステップ203においてブレー
キを踏んでいないと判定された時は、ステップ202へ
戻り、再び、DutyをFAと比較する(ステップ20
4)条件が成立する時を待つ事となる。この事により図
10におけるバラツキは□で表される(Dレンジかつブ
レーキON)のみとなり、バッテリ充電率のバラツキを
低く抑える事ができる(図10の例では80〜90
%)。
略する。本実施例では、アイドルの判定をDレンジのみ
で行うと共に、ブレーキを踏んでいるか否かによりDu
ty判定値を切り替えるようにしたため、発電電圧を低
下させる時(ステップ206)バッテリ充電率のバラツ
キを抑制する事が可能となる。また、図9のフローチャ
ートにおいて、ステップ205を省略して構成を簡単
(図3における発電率判定値変更手段35の省略)にす
る事もできる。つまり、ステップ203においてブレー
キを踏んでいないと判定された時は、ステップ202へ
戻り、再び、DutyをFAと比較する(ステップ20
4)条件が成立する時を待つ事となる。この事により図
10におけるバラツキは□で表される(Dレンジかつブ
レーキON)のみとなり、バッテリ充電率のバラツキを
低く抑える事ができる(図10の例では80〜90
%)。
【0068】また、通常の走行では、そのアイドル時は
Dレンジでブレーキを踏んでいるため、ステップ204
での判定機会を本発明のように、Dレンジかつブレーキ
ONかつ車速≦2Km/hかつアクセル全閉としても特
に問題は発生しない。
Dレンジでブレーキを踏んでいるため、ステップ204
での判定機会を本発明のように、Dレンジかつブレーキ
ONかつ車速≦2Km/hかつアクセル全閉としても特
に問題は発生しない。
【図1】本発明を適用する車両用発電機の制御装置の基
礎的構成を示す回路図である。
礎的構成を示す回路図である。
【図2】図1の構成における演算装置のプログラムフロ
ーチャートである。
ーチャートである。
【図3】本発明の実施例における制御装置の回路図であ
る。
る。
【図4】目標値変更回路の演算装置のプログラムフロー
チャートである。
チャートである。
【図5】バッテリの充電率と充電電流の関係及び車両に
よる発電余裕の違いを示した図である。
よる発電余裕の違いを示した図である。
【図6】ミッションのレンジの違いによる発電余裕の違
いを示した図である。
いを示した図である。
【図7】発電機の回転数と発電率と出力電流の関係を示
した図である。
した図である。
【図8】走行状態の入力信号の例を示す波形図である。
【図9】目標値変更回路の演算装置のプログラムフロー
チャートである。
チャートである。
【図10】バッテリの充電率と充電電流の関係を示す図
である。
である。
1 発電機 3 発電電圧制御回路 32 発電電圧制御手段 33 発電電圧設定手段 37 信号判別手段 9 エンジン制御装置 91 走行状態信号発生手段(車両状態信号発生手段)
Claims (13)
- 【請求項1】 固定子巻線および界磁巻線を有し、車両
のエンジンにより回転駆動されて電気負荷へ電力を供給
し、バッテリを充電する発電機(1)の制御装置におい
て、 上記発電機に内蔵され、上記発電機の発電電圧を目標値
に維持するように前記界磁巻線の電流を制御する発電電
圧制御手段(31、32)と、 上記発電機とは別に設けられ、車両の状態に応じてパル
ス信号を出力する車両状態信号発生手段(91)と、 上記発電機に内蔵され、上記車両状態信号発生手段から
入力される上記パルス信号に応じて上記発電電圧制御手
段の上記目標値を変化させる発電電圧設定手段(33、
34、35、37、38)とを備えることを特徴とする
車両用発電機の制御装置。 - 【請求項2】 上記車両状態信号発生手段は、上記パル
ス信号の信号線のオープンおよびショートに対応するフ
ルオフおよびフルオンを含まない所定範囲で上記パルス
信号を変化させるよう構成されており、発電電圧設定手
段は、上記パルス信号がフルオフおよびフルオンにある
とき上記発電電圧制御手段が基準値を目標値として自律
制御することを許容することを特徴とする請求項1記載
の車両用発電機の制御装置。 - 【請求項3】 上記車両状態信号発生手段は、フルオフ
よりも所定値大きい値からフルオンよりも所定値小さい
値までを上記所定範囲として、この所定範囲内で上記パ
ルス信号を変化させるよう構成されていることを特徴と
する請求項2記載の車両用発電機の制御装置。 - 【請求項4】 上記発電電圧設定手段は、上記所定範囲
内の上記パルス信号に応じて、上記発電電圧制御手段の
上記目標値を、上記基準値を越える上限値と、上記基準
値を下回る下限値とに変化させることを特徴とする請求
項2又は3記載の車両用発電機の制御装置。 - 【請求項5】 上記発電電圧設定手段は、上記所定範囲
内の上記パルス信号に応じて、上記発電電圧制御手段の
上記目標値を、14.5(V)を越える上限値と、1
4.5(V)を下回る下限値とに変化させることを特徴
とする請求項2又は3記載の車両用発電機の制御装置。 - 【請求項6】 さらに、上記発電機に内蔵され、上記走
行状態信号発生手段から入力される上記パルス信号に応
じて上記発電電圧制御手段における上記目標値とは異な
る別の判定値を設定する手段(35)を備えることを特
徴とする請求項1から5のいずれかに記載の車両用発電
機の制御装置。 - 【請求項7】 上記発電電圧設定手段は、上記発電機の
発電率を検出する手段と、この検出手段により検出され
た検出発電率(Duty)と上記パルス信号に応じて設
定される発電率(F)との比較に基づいて上記発電電圧
制御手段の上記目標値を変化させる手段とを備えること
を特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の車両用
発電機の制御装置。 - 【請求項8】 上記車両状態信号発生手段は、フルオフ
よりも所定値大きい値からフルオンよりも所定値小さい
値において上記発電率を示す信号として上記パルス信号
を出力し、上記フルオフおよび上記フルオンにおいては
上記発電電圧制御手段が基準値を上記目標値として自律
制御するための信号として上記パルス信号を出力するこ
とを特徴とする請求項7記載の車両用発電機の制御装
置。 - 【請求項9】 上記車両状態信号発生手段は、フルオフ
からフルオンの範囲を等間隔に分割した両端範囲を上記
所定範囲としていることを特徴とする請求項3記載の車
両用発電機の制御装置。 - 【請求項10】 上記発電電圧設定手段は、上記パルス
信号に応じて上記目標値を設定する手段(37、33)
と、上記パルス信号と上記発電機から検出される発電状
態とに基づいて上記目標値を設定する手段(34,3
7,38)とを備えることを特徴とする車両用発電機の
制御装置。 - 【請求項11】 固定子巻線および界磁巻線を有し、車
両のエンジンにより回転駆動されて電気負荷へ電力を供
給し、バッテリを充電する発電機(1)の制御装置にお
いて、 上記発電機に内蔵され、上記発電機の発電電圧を目標値
に維持するように前記界磁巻線の電流を制御する発電電
圧制御手段(31、32)と、 上記発電機に内蔵され、上記発電機の外部から入力され
るパルス信号に応じて上記発電電圧制御手段の上記目標
値を設定する設定手段であって、上記パルス信号に応じ
て上記目標値を直接に設定する第一設定手段(33)
と、上記パルス信号と上記発電機の発電状態とに応じて
上記目標値を設定する第二設定手段(38、33)とを
備えることを特徴とする車両用発電機の制御装置。 - 【請求項12】 上記発電状態は、発電率(Duty)
であることを特徴とする請求項11記載の車両用発電機
の制御装置。 - 【請求項13】 上記第一設定手段は上記パルス信号が
フルオフおよびフルオンにあるときに上記目標値を設定
するよう構成され、上記第二設定手段は上記パルス信号
が上記フルオフとフルオンとの間の所定範囲内にあると
きに上記目標値を設定するよう構成されていることを特
徴とする請求項11または12に記載の車両用発電機の
制御装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP11329623A JP2000125483A (ja) | 1993-08-05 | 1999-11-19 | 車両用発電機の制御装置 |
Applications Claiming Priority (2)
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JP5194593A JPH0746772A (ja) | 1993-08-05 | 1993-08-05 | 車両用発電機の制御装置 |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP5194593A Division JPH0746772A (ja) | 1993-08-05 | 1993-08-05 | 車両用発電機の制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2000125483A true JP2000125483A (ja) | 2000-04-28 |
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ID=16327127
Family Applications (2)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP5194593A Pending JPH0746772A (ja) | 1993-08-05 | 1993-08-05 | 車両用発電機の制御装置 |
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Family Applications Before (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP5194593A Pending JPH0746772A (ja) | 1993-08-05 | 1993-08-05 | 車両用発電機の制御装置 |
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JP (2) | JPH0746772A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005073379A (ja) * | 2003-08-25 | 2005-03-17 | Nissan Motor Co Ltd | 車両のバッテリ充電状態判定装置 |
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EP1923710B1 (en) | 1999-09-09 | 2010-10-27 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Battery capacity measuring and remaining capacity calculating system |
KR100957144B1 (ko) * | 2007-11-07 | 2010-05-11 | 현대자동차주식회사 | 차량의 발전 제어장치 및 방법 |
JP5217430B2 (ja) * | 2007-12-28 | 2013-06-19 | トヨタ自動車株式会社 | オルタネータ制御装置およびオルタネータ制御方法 |
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CN114019877B (zh) * | 2021-11-08 | 2024-01-19 | 杭州锦辉科技有限公司 | 物联网发电车的预警系统和方法 |
-
1993
- 1993-08-05 JP JP5194593A patent/JPH0746772A/ja active Pending
-
1999
- 1999-11-19 JP JP11329623A patent/JP2000125483A/ja active Pending
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JPH0746772A (ja) | 1995-02-14 |
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