[東京 16日 ロイター] 仏国営テレビ「フランス2」の番組が、サッカーのフランス代表との親善試合で活躍した日本代表GK川島永嗣選手の腕を4本にした合成写真を映し、司会者が「福島(第1原発事故)の影響」などと冗談を言っていたことが分かった。 日本代表は12日、パリ近郊のサンドニでフランス代表と親善試合を行い、1―0でフランスに初めて勝利した。番組司会者のローラン・リュキエ氏は川島選手のプレーを称賛しつつ、写し出された合成写真について「福島の影響」とやゆした。これに対し、スタジオの一般参加視聴者からは笑いと拍手が起きたという。 これを受け、藤村修官房長官は16日、同氏の発言を「不適切」だと述べるとともに、在フランス日本大使館が同テレビ局に対し、被災者の心情を傷つけ、復興への努力を妨げるものだとして強く抗議する文書を送ったと明らかにした。