絵コンテや設定資料が掲載された本は、資金集めの為に各映画製作会社に配られた 不条理な世界が産んだカルト映画の開祖、ホドロフスキー監督 1970年代のアメリカの若者たちに多大な影響を与えた”ミッドナイト・ムービー”の存在を知っているだろうか。深夜のミニシアターで流されるカルト映画は、不条理な時代を反映するだけにとどまらず、時代の先をも切り開いて行き、アメリカのミニシアターから世界のスクリーンへと広がっていった。深夜にしか流すことのできなかった、アンダーグラウンドでカウンターだった当時の表現は、知らないうちに太陽の下の日常にいきづき、21世紀を生きる私たちのメインストリームとなっている。そんな現在の私たちの文化を担っているミッドナイト・ムービーの黎明期を切り開いたのが、映画『エル・トポ』でも知られるチリ出身アレハンドロ・ホドロフスキー監督。彼は公開こそされなかったが、いや、公開されなかったから