奈良市のリサイクル工場で5日、作業員の行方がわからなくなり、木材を切断する機械の中から遺体の一部が見つかりました。警察は誤って巻き込まれたと見て、詳しい状況を確認するとともに、先月、この工場や系列の工場で2人が死亡していることから、安全管理に問題がなかったか調べています。 警察官が駆けつけたところ、木材を細かく切断する破砕機の中から、45歳の男性作業員と見られる遺体の一部や、ヘルメットの破片などが見つかりました。 警察によりますと、男性は5日に初めて、この機械を扱ったということで、誤って巻き込まれたと見られています。 この工場では先月、作業員がトラックとショベルカーの間に挟まれて死亡し、奈良県大淀町にある系列の工場でも、作業員が破砕機に巻き込まれて死亡しています。 警察は現場検証を行って詳しい状況を確認するとともに、安全管理に問題がなかったか工場の関係者から話を聞くなどして調べています。