10年前にイギリスでロシアの治安機関の元職員が毒殺された事件で、イギリス政府が設置した調査委員会は、「計画は、おそらくプーチン大統領によって承認された」などとする報告書をまとめ、プーチン大統領が関与した可能性があるという見方を示しました。 イギリスの捜査当局は、事件に関与した疑いがあるとしてロシア人の元同僚の身柄の引き渡しをロシア政府に求めましたが、ロシア側は拒否し捜査は難航しました。 このため、遺族の訴えを受けてイギリス政府は、おととし、第三者による調査委員会を設置して真相の究明に当たり、委員会は21日、およそ330ページに上る報告書をまとめ公表しました。 この中で、調査委員会は「殺害の計画は、おそらくプーチン大統領によって承認された」として、プーチン大統領が関与した可能性があるという見方を示しました。 この問題を巡っては、イギリスとロシアが互いに一部の外交官を追放するなどして外交問題に