元は三井造船が氷海域での資源開発のために建造した実験船「おほーつく」(ASV-001)で[1]、1981年(昭和56年)12月26日に進水した。形式名のASVは「アルキメディアン・スクリュー・ベッセル」の略とされた[1]。 当初50馬力の船外機とスクリュー2本の構造で竣工し、1982年度にスクリューを4本に追加、1983年度に主機関と船尾プロペラの追加、1984年度に流氷への乗り上げと砕氷力向上の為のスクリュー形状の変更を行い1985年度まで実験を実施[1]。 1985年(昭和60年)の実験終了に伴い、有効利用のために日本船用機器開発協会(現・日本船用工業会)および三井造船の協力のもと観光船に改造され、1986年に紋別市へと傭船された上で船名を「ガリンコ号」と改められた。1987年(昭和62年)2月1日就航。当初の定員は32名で、世界初の流氷砕氷観光船だった。 その後1988年(昭和63年