世界銀行は最新の世界経済の見通しを公表し、資源輸出国の景気低迷や先進国の伸び悩みを主な理由に、ことしの世界全体の成長率は2.4%のプラスに減速し、日本についても下方修正して0.5%の成長にとどまると予測しました。 また、こうしたなかで、消費税率の引き上げを再延期することは短期的には成長率の押し上げにつながるという見方を示しました。ただ、再延期によって財政再建が遅れることに懸念を示すとともに、いわゆるアベノミクスの景気押し上げ効果や、日銀のマイナス金利政策の物価押し上げ効果に懸念の声があることを指摘し、日本の政策対応が十分な成果につながっていないと慎重な見方も示しています。