電子化が進む今でも、紙という媒体はまだまだ身近です。みなさんの学校や職場でも、さまざまな書類を使っているでしょう。 こうした書類のサイズは、ものによってA判・B判が使い分けられていますね。ノートやルーズリーフはほとんどがB5、クリアファイルはおおよそA4というイメージがあります。 ところで、紙のA判・B判はJISで決められた規格ですが、なぜわざわざ二本立てになっているのでしょうか。1つだけではいけなかったのでしょうか。 昔はどうなっていた? どうして規格が制定されたかを説明するために、過去を振り返ってみましょう。今の「A判」「B判」が制定される前は、どんな紙のサイズが使われていたのでしょうか。 昭和の初め頃、1920年代の出版事情に関する資料では、四六判、菊判、新四六判、菊半截(きくはんせつ)、三五判、四六倍判など、たくさんの種類の判が確認されています。 なかでも、「書籍には四六判」「雑誌