さくらインターネット研究所では、10年後の未来を見据えた研究ビジョンとして「超個体型データセンター(Superorganism Data Center)」のコンセプトを掲げている。各研究員がそれぞれの専門領域からこの世界に向けてアプローチする中で、分散システム(エッジ/フォグコンピューティング)領域の研究を進めるのが上級研究員の菊地俊介氏だ。 さまざまな業界におけるIoT活用や5Gサービス開始の動きもあり、市場ではさまざまなエッジコンピューティングのソリューションが出始めている。しかし菊地氏は、現在実用化されているエッジコンピューティングと超個体型データセンターの世界の間には「まだまだ大きなギャップがある」と指摘する。“理想の世界”を実現するためには、これから何が必要なのだろうか。 エッジとフォグの大きな違いは“タテ構造/ヨコのつながり” 菊地氏は早稲田大学大学院 理工学研究科 電子・情報