日本将棋連盟では、年間3,000局以上の対局が行われており、全ての対局で棋譜(対局者が指した手をすべて計時で記録したもの)が記録されています。棋譜の記録は、主にプロ棋士を目指している奨励会員が行っていますが、近年、高校・大学に進学する奨励会員が増えていることや、対局数が増加していることなどにより、記録係を担う人材が慢性的に不足する事態が発生しています。このままでは将棋連盟と各棋戦の主催者にとって、重要資産である「棋譜」が残せなくなることが危惧されてきました。 リコーは日本将棋連盟と共同で、AI(人工知能)技術を活用し、棋譜を自動的に生成する「リコー将棋AI棋譜記録システム」を開発しました。 対局の盤面を天井のカメラで動画撮影し、AIで解析することで、リアルタイムに棋譜が生成され、将棋連盟の「棋譜データベース」に取り込まれます。これにより、記録係の不足を補うことができます。2019年7月より